一般財団法人環境イノベーション情報機構
鉱染土処理
登録日: 2004年07月07日 最終回答日:2004年07月08日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染
No.6700 2004-07-07 15:05:12 汚れ物
はじめまして。
皆さんに聞きたいことがあります。
よろしくお願いします。
・鉱染土処理とは・・・・・
名前だけで全く分かりません。分かる方がいたら教えてください。
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No.6713 【A-1】
Re:鉱染土処理
2004-07-08 10:02:50 民間担当 (
>名前だけで全く分かりません。分かる方がいたら教えてください。
私はその方面の専門ではありませんので、「鉱染土」という表現が一般的なのかどうかは判りません。そのため、推定で申し訳ありませんが、次のようなことを指すのではないかと考えます。
国内では、かつて多くの非鉄金属鉱山で銅や亜鉛などの採掘がおこなわれてきましたが、それらの金属に混じって産出したカドミウムなどの重金属は、選鉱工程や精錬工程で不要物として環境中に放出されました。これが、イタイイタイ病の原因になったことは有名ですね。
これら環境中に放出されたカドミウムなどの重金属は、長年に亘って水路などを経て農地に混入し続けた結果、耕地土壌を汚染となって現在にいたっています。この汚染された土壌を「鉱染土」と言っているものと思います。
6月28日〜7月3日までスイスのジュネーブで開かれていたコーデックス委員会(FAO/WHOの合同食品規格委員会)でも、精米中の残存カドミ基準値を巡って、日本が修正提示した0.4ppm基準は差し戻され、原案の0.2ppmになりかねない情勢にあるようです。このコーデックス委員会での基準対象となる食品は、精米の他に小麦、馬鈴薯、根菜、茎菜、葉菜などがあります。
そうしたこともありますが、そもそもの国の基準として厚生労働省が基準値を定めています。しかし、限られた国土ですから、重金属に汚染された耕作地の「鉱染土」を修復していかざるをえませんので、さまざまな修復方法がとられてきています。これらの修復技術を総称して「鉱染土処理」と呼んでいるものと思います。
「鉱染土処理」としては、汚染されていない山土などで上を覆う「上乗せ客土」や汚染土を削り取る「排土客土」があり、また、塩化カルシウムなどを薬剤とする「化学的洗浄法」があり、最近では植物に重金属を吸収させる「ファイトレメディエーション工法」などがあるようです。
私は「鉱染土処理」という言葉を、このように解釈していますが、もし間違っているようでしたら何方か訂正をお願いします。
回答に対するお礼・補足
回答本当にありがとうございます。
この意見を参考に調べていきたいと思います。
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