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環境Q&A

有機性脱水汚泥の含水率低下の方法 

登録日: 2004年05月21日 最終回答日:2005年04月28日 ごみ・リサイクル その他(ごみ・リサイクル)

No.5972 2004-05-21 13:50:49 yukkii

活性汚泥の排水処理にて発生した余剰汚泥をプレス脱水機にて脱水しています。脱水汚泥は産業廃棄物処理業者へ処理を委託していますが、委託量が多く、処理費用がかさみ困っています。脱水汚泥量の減量化を検討するに当り、脱水汚泥の含水率を下げ重量を減らす提案がされていますが、凝集剤等の薬剤を変更しても効果がありません。現在の含水率は84%〜85%でどんなに運転管理をきちんとしても含水率は84%を切ることがありません。
何か良い方法があれば教えてください。お願いします。

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No.5990 【A-1】

Re:有機性脱水汚泥の含水率低下の方法

2004-05-22 16:06:07 papa

>何か良い方法があれば教えてください。お願いします。

プレス脱水機というのはメーカー機種がわからないのでなんとも言えないのですが、高価な機械ですので、事業所用に納められたもので、下水処理場のような高性能の製品は大手企業を除いてあまり見たことがありません。
旧式で性能が良くない場合は保守性の良いスクリュープレス
http://www.ishigaki.co.jp/products/index.html
またはロータリープレス
http://www.tomo-e.co.jp/j_db/mach/product/ROTARYPRESS.html
などに取り替えた方がよいかもしれません。

薬剤で対応する場合は
ポリ硫酸第二鉄
http://www.nittetsukou.co.jp/kikai/product/prd_c/set_c01.html
と両性高分子凝集剤の二液注入にトライしてみたらいかがでしょうか。費用はあまりかからないし、ライン改造も簡単です。薬剤の使用方法はそれぞれの薬剤製造メーカーにお問い合わせ下さい。
それで良くならないようなら上記の併用でいかがでしょうか。


回答に対するお礼・補足

早速のアドバイスありがとうございます。
脱水機について具体的な説明をしていませんでしたので、補足させていただきます。
先日は『プレス脱水機』と明記しましたが、実際の名称は『ベルト式脱水機』と呼ばれる脱水機です。フロックを上下2枚の濾布の間に挟みドラムローラーと水切りローラーの圧搾脱水部にて低速でプレスし脱水する方法です。
現在は2台、同様の脱水機を保有しており、その内1台は3年前に導入したばかりで減価償却も終えておりません。設備投資は難しいので、薬剤変更を再度考慮し、テストを実施したいと思います。
薬剤は塩化第二鉄とカチオン系凝集剤を使用しており、薬剤変更については凝集剤を変えるだけのテストしか実施していませんでした。一度塩化第二鉄をポリ硫酸第二鉄に変えて実施してみたいと思います。

No.6167 【A-2】

Re:有機性脱水汚泥の含水率低下の方法

2004-06-03 23:15:16 千葉県 / 野口康男

>現在の含水率は84%〜85%でどんなに運転管理をきちんと>しても含水率は84%を切ることがありません。
>何か良い方法があれば教えてください。お願いします。

脱水助剤を汚泥に添加されてみては如何でしょうか。
脱水助剤はパーライトなどをテストされては、2〜5%程度の添加で10%程度含水率が向上すると、汚泥総量も40%近く減量になります。
菓子製造業で脱水助剤としてオガ屑を使用したこともあります。

No.10459 【A-3】

Re:有機性脱水汚泥の含水率低下の方法

2005-04-28 19:57:09 orion

>何か良い方法があれば教えてください。お願いします。

ポリ硫酸第二鉄やPACなどの無機系凝集剤を汚泥に添加してその後に両性系ポリマーを反応させる方法です

http://dia-nitrix.com/product/polymer/2way.html

なお、この技術は特許となっているのでこのメーカーの許諾が必要ですがこのメーカーの剤を使用するのであれば大丈夫でしょう。

余剰汚泥の脱水であれば特殊な場合を除き含水率が3〜5%程度は下がります。

無機系凝集剤の添加量とケーキ処分単価次第になりますがケーキ処分費が下がる分で無機凝集剤の費用をまかなってなおコスト削減が可能になります

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