緑地面積とヒートアイランド
登録日: 2004年04月22日 最終回答日:2004年06月07日 地球環境 地球温暖化
No.5713 2004-04-22 16:49:59 環境一年生
はじめまして。環境の勉強をはじめて一年目の環境一年生です。
わたしは、コンクリート2次製品メーカーに勤めて新製品の開発をしているものです。開発するに当たり、環境にやさしい
コンクリート製品という事で、緑化しヒートアイランド対策になるようなたコンクリート製品の開発をしたいと思っております。
そこで、情報の一部として以下のような事が知りたいと思いました。
素人的な質問で申し訳ないのですが、日本の緑地面積ってどれだけあるのかと疑問に思いメッセージを書いてます。
また、各都道府県の緑地面積も知りたいなと思っています。
もう1つはヒートアイランド現象について現在勉強しています。ヒートアイランドの現象自体は理解したのですが、
地表面被覆をどれくらい改善すればヒートアイランド対策として効果が出るのかを知りたいと思っています。
いろいろ調べたのですがなかなか出てきません。
よろしくおねがいします。
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No.5734 【A-1】
Re:緑地面積とヒートアイランド
ヒートアイランド対策コンクリート製品として、建築用保水壁面材、透水・保水舗装(舗床)踏圧面緑化ブロック、緑化擁壁(RC構造・ブロック)、立体緑化ブロック、屋上庭園用軽量保水土留材、等が考えられます。ただこれはあくまで水分の貯蓄と蒸散気化熱を中心に考えているだけで、生物多様性や持続可能な環境都市生活の改善とは少しレベルが違います。
ヒートアイランド対策における評価は「建築物の壁面淡色化と高反射屋上及び保水建材による冷房負荷の低減。」
「自然植物被覆と緑地面積の拡大。」が共にランクAの評価と成っています。
とは言ってもいきなり都会を田舎仕立てに改造する事は非現実的な問題です、しかし環境を考え必然性を皆が理解し経済的負担を了承するなら、現在の建築・土木技術を持ってすれば、屋上庭園や壁面緑化など効率的な都市緑化も簡単に実現できると思います。
ご質問に在りました各都道府県の緑地面積は、情報として得られる部分殆どがパブリックスペースを中心とした物であって、現実の緑地面積は市区町村単位に個別に尋ねてみなければ判らないでしょう。これも休耕地や財産区、水利地権部分等の扱いにバラつきがあって正確な物とは言えませんが、航空写真を入手され参考にされるとある程度の情報成果は得られると思います。
>地表面被覆をどれくらい改善すればヒートアイランド対策として効果が出るのかを知りたいと思っています。
これは他の要素、交通(自動車)・地域産業活動・生活排熱源規模などが相関的且つ複雑に影響し合い具体的な数値は難しいかも知れません。
ですが1つ確実に言えるのは植物被覆或いは裸地、緑地は多いほど効果が在ると言う事です。
その為冒頭に挙げた製品の開発・改良が必要だと思いますし、是非ヒートアイランド現象だけに捕らわれず都市環境における生物多様性などにも留意して頂きたいと思います、透水舗装だけなら都会のセミは生きていけないのです。
回答に対するお礼・補足
貴重なご意見ありがとうございました。
頂いた回答の中にもありました通り、環境製品を開発するに当たり、水分の貯留と蒸散気化熱を利用し、ヒートアイランド対策の製品を考えていました。
今は、その貯留した水分を利用し、生物多様性に留意した新製品を目指し開発に専念したいと思います。
ありがとうございました。
No.5735 【A-2】
Re:緑地面積とヒートアイランド
2004-04-26 10:12:16 ちしゃ (
緑地というと対象が広くかなり漠然としてしまいます。
国土交通省の国土数値情報のページ
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=363&oversea=0
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/
に森林面積、農業地域面積といった区分けの情報は存在します。
また農林水産省が実施した世界農林業センサス林業地域調査
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=347&oversea=0
http://www.maff.go.jp/toukei/sokuhou/kouzou/kouzou.html
に林野面積の統計があります。
なお緑化のヒートアイランド効果については
国土交通省が下記のような調査を行っています
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=5481&oversea=
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha03/04/040625_.html
回答に対するお礼・補足
ちしゃさん、貴重な情報ありがとうとございます。
これを参考に開発を頑張ります。
No.6217 【A-3】
緑地面積とヒートアイランド
2004-06-07 18:02:15 ひで (
「都市内外の最大気温差とLANDSAT画像解析による土地利用面積率との関係」というものがあり、
蒸発散面積(緑地+水面+畑地裸地)約30%を境にそれほどヒートアイランド強度が下がらない
というデータがあります。
ちなみにイチョウの大木1本で夏一日に200〜400リットルの蒸散量があるそうです。
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