一般財団法人環境イノベーション情報機構
酸性雨の定義について
登録日: 2004年04月13日 最終回答日:2004年04月20日 地球環境 酸性雨
No.5623 2004-04-13 23:33:44 酸性雨
日本ではpH5.6以下の雨が酸性雨と定義されていますが、国によって定義が違うと聞きました。調べてみたらアメリカではpH5以下となっていましたが、ヨーロッパなどの国はどうなっているんですか?知ってたら教えてください。
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No.5682 【A-1】
Re:酸性雨の定義について
2004-04-20 09:56:04 ちしゃ (
日本でもpH5.6はめやすであって、固定した概念でもなさそうです。
例えば
http://www.ecoclub.co.jp/Rain/Rain_Kijun.htm
「酸性雨の本来の定義は、人為的に酸性化した雨です。極端な例をあげれば、全く汚染がなかったとしたらpH9.0の雨があったとして、汚染によってpH8.0になっていたとしたら、この雨は、人為的に酸性化(つまり、pHが低下)したのだから、酸性雨だと考えるべきです。」
http://sta-atm.jst.go.jp/atomica/dic_1812_01.html
雨水については、大気中の二酸化炭素が溶け込んでいるため、雨水(蒸留水)と大気(二酸化炭素)とが平衡を保った状態でのpHは5.6である。このことから、一般的には、pHが 5.6 以下の雨水が酸性雨とされている。しかしながら、測定する場所によっては、周囲の地形・地質や土壌による影響を受ける場含もあり、pH 5.6 以下の降水が必ずしも人為的な汚染による酸性雨でない場合もある。
http://www.hokkaido-ies.go.jp/seisakuka/acid_rain/Acidrain.html
「酸性雨の目安をpH5.6とする場合が多いのですが,周辺の火山やアルカリの土壌の影響によって本来の降水のpHは異なります。自然由来の発生源を考慮してpH5.0を基準としている場合もあります」
といった説明がありました。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございました。5.6にこだわる必要はなかったんですね。その土地土地の特徴なども考えることが必要なんですね。
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