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環境Q&A

不確実性評価方法について 

登録日: 2001年12月21日 最終回答日:2002年01月18日 エコビジネス 環境と経済

No.542 2001-12-21 11:15:31 nomo

ある対策技術の費用評価に対する、不確実性を数値化する方法を教えて下さい。
環境省の目標達成シナリオ小委員会中間とりまとめでは、不確実性を数値化して3段階評価しているようですが、どういった手法をとっているのか、分かりません。
環境省の方法にはこだわりません。一般的にどのような手法があるのか、ご存じの方、お願いします。

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No.579 【A-1】

Re:不確実性評価方法について

2002-01-18 17:40:57 東京都 / ちしゃ

不確実性評価について詳しくはないので、間違っていることもあるかもしれませんが・・・。

中央環境審議会 地球環境部会「目標達成シナリオ小委員会」中間取りまとめ http://www.env.go.jp/council/06earth/r062-01/index.html については、詳細版報告書「温暖化対策の費用評価」(104ページ)
http://www.env.go.jp/council/06earth/r062-01/2-5.pdf の説明では「技術普及による価格低下」「温暖化防止以外の目的で使用されるか」といった要因を考慮して
A:費用評価の確実性が−30%〜+50%
B:費用評価の確実性が−50%〜+100%かEUの費  用評価を用いた場合
C:A,B以外
という区分けをしていたようです。でも、ご指摘のように不確実性が何%という部分をどのようにして出したかという情報については言及されていないよう思います。

なお、上記の方法とは必ずしも関係しないかもしれませんがWWW上で不確実性評価についての記事としては下記のものがみつかりました。

氷見正司さん(東芝ITソリューション株式会社)
http://www.tas.co.jp/tah/advance/no8/p071.htm
◆不確実性解析
原子力発電の安全性を評価する手法として考案された確率論的安全評価手法の分析を例に「不規則さによる不確実性」は古典統計を含む頻度学派の確率で表わせ,「知識不足による不確実性」は主観確率で表わせる。 原子力発電の安全性評価は「知識不足の不確実性」を認識した上でどのくらい安全かを主観確率としてのリスクで示すことに他ならない −−という観点で書かれている記事。

株式会社 クインテッサジャパン
http://www.quintessa.co.jp/new_hp/product_fuzzy.htm
◆地層処分における不確実性評価  
「現象自体は確定しているものの知見の不足により不確定に見える事象」についてファジー理論を適用し、あらかじめ定義した離散的な確からしさのレベル毎にパラメータ値を設定することにより、確からしさのレベルの定義を保存したまま、確からしさのレベル毎に不確実性を考慮した解析結果を算出する−−という手順の説明など。

環境リサーチャー 伊藤健司さん 
http://www1.ttcn.ne.jp/~kankyo/lab/l4.htm
◆複写機のLCAにおける不確実性評価
個々のデータ・仮定がLCAの結果に与える影響の大きさを分析する手法「感度分析」LCA結果の比較評価の曖昧さを評価する手法「誤差分析」−−の説明。

回答に対するお礼・補足

御回答いただき、ありがとうございました。
確率や統計の事はシロウトなので、紹介していただいた記事を理解できるように、基礎的なところから勉強しようと思います。

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