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環境Q&A

処理できないごみ 

登録日: 2004年02月17日 最終回答日:2004年02月18日 ごみ・リサイクル ごみ処理

No.5056 2004-02-17 18:47:44 bandit

市町村のごみ処理について疑問があります。

粗大ごみ(など)の処理に関し、よく 「 〜 については、市(町村)で処理していません」というものがあります。
(例えば、消火器、バッテリー、タイヤ、農薬 など)

これらについて大抵は、「販売店に引き取ってもらってください」となっています。
この「販売店での処理」については、廃棄物処理法上の根拠はあるのでしょうか。
一般廃棄物であるこれらを、別に廃棄物処理業者でも何でもない(と思われる)販売店などに頼むことは、何となく引っかかるのです。

また、販売店に頼もうとした場合、処理料金を取られる場合がありますが(新品を買う場合はともかくとして)、これもどのような扱いになるのでしょうか。
法に触れることにはならないでしょうか。

いろいろと法を眺めても、なかなか結論が出ませんが、このあたりの考え方について、ご教示いただけないでしょうか。

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No.5065 【A-1】

Re:処理できないごみ

2004-02-18 13:12:47 カッチ

 まず、一般廃棄物の処理責任は市町村にあります。
 それと、市町村以外の者が処理する場合も含めて全ての一般廃棄物を対象にして、処理計画を定めなければなりません。
 具体的には、どこから、どういう廃棄物が、どのくらい発生して、誰が、どのように処理するのかを計画に盛り込むということです。
事業者にも排出者責任がありますので、事業系の一般廃棄物については双方が協力して処理を行うことになるのでしょう。
 ご質問の廃棄物が一般家庭から排出されたものとしますと、市町村が自らは処理できないのなら、それを処理できるところを指示する義務があります。
 「販売店に引き取ってもらってください」というのは、おそらく下取りしてもらえということでしょう。
 販売店が廃棄物の処理を行う場所とは考えられませんし、市町村の処理計画でもそのような位置づけにはないと思われますので、そのような指示を出すことは自分が作った計画に従っていないことになります。
 処理料金を取るかどうかに関係なく、それを業として行っていれば販売店も無許可営業です。
 実際、このように無責任な市町村が多いように思います。 
一般廃棄物の処理は市町村の固有事務であることを、もっと認識してほしいですね。
 あれ? 答えになってませんね。

回答に対するお礼・補足

ごめんなさい。お礼が大変遅くなりました。
ご回答いただき、ありがとうございます。


> 一般廃棄物の処理責任は市町村にあります。
> 市町村が自らは処理できないのなら、それを処理できるところ
> を指示する義務があります。

そうなんですよね。
一般の人が「これを処理したい」と言って相談したときには、本来なら
市町村は受け取るか、そうでなければ、このように処理しろ、と処理方法
を説明する必要があると思います。


>「販売店に引き取ってもらってください」というのは、おそらく
> 下取りしてもらえということでしょう。

こう取れば、問題ないと思います。(こう取るのが無難なんでしょう。)

ただ、不要となったので処理したいというのは、やはり買い換えの時だけ
ではないですよね。
そのような場合でも、やはり、市町村の回答としては、「販売店に相談
してくれ」という答えになってしまうと思うのです。
で、そういった場合は、販売店は、排出者に処理料金を求めることとなる
でしょう。


> 販売店が廃棄物の処理を行う場所とは考えられませんし、処理計画でも
> そのような位置づけにはないと思われますので、そのような指示を出す
> ことは計画に従っていないことになります。

廃棄物の受け取りをし、それを処分(再生も含むとして)する場所(業者)
まで運ぶ、というのも収集運搬にあたる処理ですよね。

処理計画は、あまり内容をじっくり見たことはないのですが、広報やホーム
ページにある「ごみの出し方」の案内では、販売店に相談してください、と
なってますからね・・・。
そして、販売店に行くと、例えばタイヤ販売店では1本500円で処理します、
とか書いてあるし。


> 処理料金を取るかどうかに関係なく、それを業として行っていれば
> 販売店も無許可営業です。

やはりここが、結構問題だと思うんですね。
普通に考えると、そうなってくると思います。
一般廃棄物の委託基準ができたこともあり、これだと、困る人がたくさん出て
くると思います。


> 事業者にも排出者責任がありますので、事業系の一般廃棄物については
> 双方が協力して処理を行うことになるのでしょう。

事業者に排出者責任があるのはわかりますが、自ら処理できない一般廃棄物は、
(たとえ許可業者に運搬を委託しても)結局は、市町村で処理することとなり
ますよね。
だから、処分できる許可業者(指定とかでもいいのでしょうが)が無い限り、
市町村が処理すべきなんじゃないかな、と思います。

あと、「協力」って言葉についてですが廃掃法を見ても、適正に処理すること
が困難なもの、というところにも、「協力」との表現がありますが、これも、
何を意味するのかがわかりにくいです。
許可が無くても処理できる、っていみではないでしょうし。


> 実際、このように無責任な市町村が多いように思います。
> 一般廃棄物の処理は市町村の固有事務であることを、もっと認識して
> ほしいですね。

同感です。
でも実際に多いんですよね。「処理できないので業者に相談してくれ」
となり、困って産廃の業者さんとかに相談、ってケースが。
市町村の状況もわからなくはないので、なかなか難しいところだな、と
感じています。
(正直、こう聞くのもあまり良くなかったかな、とも思っています。)


> あれ? 答えになってませんね。

いえ(笑)、ご回答ありがとうございました。

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