生物保全の仕事(行政と企業と研究者)
登録日: 2004年01月19日 最終回答日:2004年01月19日 自然環境 その他(自然環境)
No.4703 2004-01-19 03:34:25 egret
皆さんはじめまして。
現在、大学院で動物生態学を学んでいる者です。
昔からの動植物好きと、野生生物保護関連のTV番組・書籍に
触発され何の迷いなく現在まできましたが、
就職活動にあたり、これから先の道に大いに悩んでいます。
将来は自然環境の保護、特に野生生物の立場から
生息地の保護再生・多様性の保全などに関連した仕事に
就ければ(多少なりとも現場での仕事がしたい)と
思っています。
しかしアプローチも多種多様であると思います。
1、行政
環境省自然環境局などは扱う問題の広さ、影響力を考えると
理想の職場ではありますが、難易度の高さもさることながら、
公務員としての立場上、法律策定業務や意見調整の仕事の
比重が大きいのかなと思います。
2、企業
環境・建設コンサルタントなどでは環境調査やアセスメント、
自然再生事業といった分野で現場での仕事が期待できますが、
あくまで開発側が仕事の依頼主ではあります。
一部シンクタンクでは環境政策の提言なども行っています。
3、生態学研究者
保全活動と自然科学としての生態学は一線を画している気が
します。保全活動に対して科学的資料は提供できても実際に
保全活動に従事する立場とは違う気がします。最近は保全
生態学という新しい学問分野が確立されつつあるようですが…。
長くなりましたが、私はどの立場に向かうべきか決めきれて
おらず、様々の立場に対して漠然と上記のようなイメージしか
持てていません。環境保全という共通のテーマに対して
どのような立場の方が何を思いどのような仕事をしているのか
是非聞かせていただけないでしょうか。
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No.4716 【A-1】
Re:生物保全の仕事(行政と企業と研究者)
私の本業は造園設計業です。人は緑に親しむ良い職業だと言ってくれるんですが・・・・・実は樹木を実際に切る機会の多いのも植木屋・造園業の定めなのです、古木を残す様に施主や行政に頼みこんでも、「予算の都合上新植の方が安い。」と言われ一蹴されてしまう事が殆ど。それでも環境について解説すると、「アンタは画を描いてるだけでよろしい。」なんて叱られたりします。一方でボランティア活動の自然環境保全指導員や自然環境保全NPOなどの立場から、行政や企業に対して古木の保全申入れを行うと殆どの場合何らかの対応が行われ良い結果がえられています。
この様に自己の生業とボランティア活動の結果の違いに正直呆れているのですが、経済的な問題があり環境保全活動だけに生計を頼れないのが現実なのです。
動物生態学を学ばれて関係企業・機関に就職されても必ずしも本当にやりたい仕事内容が保証されるとは限りません。
ですが、諦めずあるべき生態保全の為にボランティア活動を含めあらゆる手段を講じて頑張って頂きたいと思います。
直接の回答ではなく申し訳ないですが、私の時代より少なくても環境に対する業務のニーズが高まっている事は事実であり選択肢も増えているとは思いますので。
回答に対するお礼・補足
遅くなりましたが、ご返答ありがとうございました。
おっしゃるとおり、生計なども考えると決して最初から
理想通りには(特に新卒の学生では)いかない事は
承知しています。
今後も理想を胸に秘めつつ、やれる事からやっていきたい
と思います。
ありがとうございました。
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