環境Q&A

工場から河川に直接排出している一般排水の管理として、薬液などが漏洩した場合に備え、TOC計、pH計で常時監視をしていますが、TOC計は測定結果が出るまで約7分必要なため、漏洩時に検知・発報しても7分前の結果であり、検知した時点ですでに一部は河川に流出してしまっています。
漏洩を検知後、工場外へ出るまえに速やかに異常排水をとめるため、TOC計に代わり、排水中のエチレングリコールを数秒〜数十秒程度で測定・検知できる機器を探しています。これまでUV計を３社試しましたが、いずれも検知できませんでした。オンライン密度計式のエチレングリコール濃度計では、精度が0.1％程度であり、数ppmオーダーを求めているため不可となります。
有機溶剤であり、pH計でも検知できません。
なお、対象の一般排水は、流量が多く、通常は薬液等を含まないため、排水処理施設経由で排出することができません。また、TOC計で結果が出るまで、溜池のようなもので工場内に留めておくこともできません。
もちろん、エチレングリコールを漏洩させないことが第一であり、各機器やタンクへの対策もしていますが、もしも排水に流出してしまった場合に、TOC計よりも早く漏洩に気付き、場外へ流出させないための常時監視手段を探しています。
バウチャーがなくても、ヒントになりそうなアイデアでも構いませんので、心当たりがあればご教示願います。