環境Q&A

No.41666 【A-1】

Re:活性炭による二酸化炭素吸着について

2020-07-30 14:15:36 nonpaka （ZWlfd29

専門知識はありませんが、商材として活性炭を扱っています。

活性炭がどれだけ二酸化炭素を吸着するかは？ですが、
脱臭効果が見込めるといううたい文句で活性炭フィルターや脱臭剤（冷蔵庫用の脱臭剤とか有名です）といった商品が多く販売されています。
この脱臭効果ですが、活性炭の多孔質という特徴を生かし、におい成分を物理吸着させるという原理です。
二酸化炭素をどうやって吸着するかは不明ですが、もし吸着するとすればこの物理吸着になるかと思います。
つまり、二酸化炭素は活性炭に吸着される（ひっつく）けれども他の何物にも変化せず、いずれは放出される可能性があるということです。
従って、二酸化炭素の削減というには能力不足のように感じます。
もちろん、活性炭なので園芸用の肥料等にリサイクルは可能ですが、日光に当たることによって二酸化炭素が放出されると考えられます。
（先述の脱臭剤としての活性炭も、効果が少なくなったら天日干しして〜という文言があるものもあります）

No.41683 【A-2】

Re:活性炭による二酸化炭素吸着について

2020-08-26 00:57:28 ぷよ太郎 （ZWlfd36

>以前、活性炭は二酸化炭素を吸着すると、記事で読みました。
>そこで疑問なんですが、家庭の空気清浄機やエアコンに活性炭のフィルターを噛ませることで、二酸化炭素の削減に繋がりますか？
>また、その後の活性炭の処理として、埋没させるもしくは、緑化作業の肥料の一部にできますか。

活性炭は水となじまない性質のものを吸着する性質があります。そして二酸化炭素は水となじまない性質を持っています。そのため活性炭で二酸化炭素を吸着することはできるのですが、これは−50℃とか低温の話です。0℃以上になると活性炭の吸着力では二酸化炭素を抑えきれず、ほとんどの二酸化炭素は放出されてしまいます。
そのためお考えの方法ではごく微量にしか吸着できず、活性炭カートリッジの製造などに係るCO2を考えるとCO2削減にはつながらないかと思います。

アルカリ性の薬品をくっつけた活性炭というものもあり、これなら多少は二酸化炭素を吸着するかもしれませんが、フィルター程度の量では数〜数十g程度の吸着量が限界かと思います。アルカリによる薬傷なども考えられますのであまりお勧めはしません。