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環境Q&A

環境計量士の過去問(ダイオキシン類) 

登録日: 2017年08月16日 最終回答日:2017年08月18日 環境学習 環境関連資格

No.40830 2017-08-16 19:13:31 ZWlf86 あおによし

ダイオキシン類についての
環境計量士(濃度・共通)の過去問ですが、

平成22年の過去問では
×内標準法による→○ロックマス方式による
と訂正させる出題がなされていますが、

平成29年の過去問では
「内標準法によって定量を行う」
と問題文中に記されています。(設問個所ではない)

どちらが正しいのでしょうか。
よろしくご教示お願いいたします。

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No.40834 【A-1】

Re:環境計量士の過去問(ダイオキシン類)

2017-08-18 22:41:09 black (ZWld48

平成22年度 環濃 問24
http://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/techno_infra/H22kannou.pdf
「…質量校正用標準物質を測定用試料と同時にイオン源に導いて、測定イオンに近い質量をモニターして質量目盛りの微小な変動を補正する【内標準法】…」

この場合は、[ロックマス方式]が適切です。
キーワード:質量変動補正…ロックマス方式…質量校正用標準物質(PFK 等)

平成29年度 環濃 問23
http://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/techno_infra/kakomon/H29kannou.pdf
「ダイオキシン類の定量は、【ガスクロマトグラフ質量分析法】によって行う。要求される分解能は【10000以上】であり、【選択イオン検出法=SIM】で検出し、内標準法によって定量を行う。」

この場合は、[内標準法]が適切です。
キーワード:定量…内標準法…内標準物質(クリーンアップスパイク)


これらの用語については、
JIS K 0312:2008 工業用水・工場排水中のダイオキシン類の測定方法
http://kikakurui.com/k0/K0312-2008-01.html
「7. 同定及び定量
7.1 同定及び定量の概要
ダイオキシン類の同定及び定量は,キャピラリーカラムを用いるガスクロマトグラフ (GC) と二重収束形質量分析計 (MS) を用いるガスクロマトグラフ質量分析法によって行う。分解能は 10 000 以上が要求されるが,使用する内標準物質によっては 12 000 が必要である。10 000 以上の高分解能での測定を維持するため,質量校正用標準物質を測定用試料と同時にイオン源に導いて測定イオンに近い質量のイオンをモニターして質量の微少な変動を補正するロックマス方式による選択イオン検出法(SIM 法)で検出し,保持時間及びイオン強度比からダイオキシン類であることを確認した後,クロマトグラム上のピーク面積から内標準法によって定量を行う。」
という関係になります。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。

検出と定量を混同していました。
大変基礎的なことが欠落していることがわかり
勉強になりました。

ありがとうございました。

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