CODの加熱時間について
登録日: 2015年12月15日 最終回答日:2016年01月21日 水・土壌環境 水質汚濁
No.40256 2015-12-15 17:50:46 ZWlf347 分析見習い
COD分析の際、「正確に30分間水浴させる」とありますが、この時間を巡って議論が起きているため、アドバイス頂ければと思い投稿しました。
CODにおいて30分間の加熱は過マンガン酸カリウムの反応に影響を与えるため、正確に測る必要があると思いますが、弊社内で「水浴を30分間」とする方と「加熱開始からしゅう酸を加えた時点で30分間」とする方がいます。
ちょうど分析手法の見直しを進めている際に起きた議論なのですが、なかなか結論が見いだせずにいます。
私個人としては熱が加わっている際は過マンガン酸の反応が進むため、しゅう酸を加えた時点で30分とするのが正しいと考えているのですが、皆様のお考えをお聞かせ下さい。
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No.40257 【A-1】
Re:CODの加熱時間について
2015-12-16 09:05:56 SSS (ZWlbd9
試験方法(JISなど)を読み込めば判る筈ですが、逆になぜそのような議論が起きるか判りません。
>私個人としては熱が加わっている際は過マンガン酸の反応が進むため、
てどうゆうこと。
30分水浴で未反応とはどうゆうこと。
これではそもそも試験方法−条件が間違っていることになりませんか。
まあCODMn自体が完璧なものではないですけど。
No.40270 【A-2】
Re:CODの加熱時間について
2015-12-29 10:27:11 mashi-nana (ZWlba51
化学反応は、しゅう酸を加える時点まで進行すると考えるのが常識でしょう。
質問者の検水成分が不明なので、あまり断定的なことは控えます
が、実際に水浴器からビーカーを取り出してシュウ酸を入れるまでの時間を計ってみると数秒でした。こうなるとタイマーの鳴り終わりが30分なのか鳴り始めなのかの議論にもなってしまいます。
むしろ、ご自身で加熱時間を多少変えて何点か測定してみて判断されたらいかがでしょう。
その結果、誤差内に収まらないようでしたら、厳密にタイマーを合わせなければならないかもしれません。
また、100℃過マンガン酸カリCOD値はBOD5との関係で議論されることも多いのです。
測定対象から考えると、生下水なら、100℃過マンガン酸カリCOD値はBOD5値のほぼ半分、BOD5は有機物に関わる全BODの大凡7割と考えられます。二次処理水でしたら逆にCODがBOD5の数倍となることが多いです。なので、生下水を測定する際は、二次処理水より加熱時間を含めてより厳密な管理が必要と言えるでしょう。
なお、過マンガン酸カリCODの有機物分解特性の理論的な閏題についてご関心があるのでしたら、「活性汚泥モニタリングにおける下水特性評価の方法」監訳・味埜俊・OECオリジナル設計(株)の第4章から第8章が参考になると思います。
No.40275 【A-3】
Re:CODの加熱時間について
2016-01-03 20:04:23 火鼠 (ZWlf20
この分析法は、条件を決めた試験法でしょう?
加熱時間30分の±数秒云々いうより、湯煎の100℃は維持できているのか?と、過マンガンの消費率が範疇に入っているのか?終点の見極めが、一定しているのかが分析標準を作るときに大切ではないでしょうか?
No.40276 【A-4】
Re:CODの加熱時間について
2016-01-05 10:27:47 SSS (ZWlbd9
JIS K0102から
17.
3 操作
(1) 試料の適量を三角フラスコ300 mLにとり、水を加えて100 mLとし、硫酸(1+2)10 mLを加え、振り混ぜながら硝酸銀溶液(200 g/L)5 mLを加える。
(2) 5mmol/L過マンガン酸カリウム溶液10 mLを加えて振り混ぜ、直ちに沸騰水浴中に入れ、30分間加熱する。
(3) 水浴から取り出し、しゅう酸ナトリウム溶液(12.5 mmol/L)10 mLを加えて振り混ぜ、よく反応させる。
(4) 液温を50∼60℃で、5 mmol/L過マンガン酸カリウム溶液で僅かに赤い色を呈するまで滴定する。
(2)と(3)の記述から、問題にしているような議論が起きないはずです。
議論する以上原典に基づいて行うべきでしょう。
30分の加熱で反応は十分なはずで、それ以上の反応が進むということは試料が多いとか、加熱温度が足りないと言うことになるのでは。
つまり失敗していることとなります。
質問者は礼儀としてそれなりの返事を行うべきでは。
回答者2の方はピント外れな回答はしないこと。
No.40284 【A-5】
Re:CODの加熱時間について
2016-01-21 12:20:38 筑波山麓 (ZWl7b25
言いすぎでしょう。むしろ、あなたの方が実践が少ないように思えます。
「mashi-nana」さんの言われる通り、「分析法の見直しを巡って議論できるなど、良い職場ですね。」と私も思います。あなたのようにJISなり、マニュアルを振りかざして、理論・背景などを勉強しないで、字義通りに要求する方が増えて困っております。
「30分の加熱で反応は十分なはずで、それ以上の反応が進むということは試料が多いとか、加熱温度が足りないと言うことになるのでは。」ではなく、種々の理論書にもある通り、「火鼠」さんのいわれる通り、「酸化剤、銀、硫酸などの濃度、加熱温度、時間が変化すると測定値は変わります。」
したがって、それらを議論することは真摯にCODMnの測定値を出そうという前向きなことです。
No.40287 【A-6】
Re:CODの加熱時間について
2016-01-21 14:59:21 SSS (ZWlbd9
全く同意見ですよ。
CODをやるときに何について注意しなければならないかであって、
質問者さんの質問内容が外れているということです。
そこのところは議論の余地が無いということです。
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