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環境Q&A

汚泥沈降性の改善 

登録日: 2015年01月31日 最終回答日:2015年02月09日 水・土壌環境 水質汚濁

No.39987 2015-01-31 00:07:22 ZWlf21b 私は貝になりたい

SV30等微生物処理での沈降性の改善で筆問です。フロッグを大きくする為にはMLSSを高い基準がいいのでしょうか。糸状菌はいますが、そこまでいない景気なのになかなか沈みません。改善等アドバイスいただきたいです。

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No.39999 【A-1】

Re:汚泥沈降性の改善

2015-02-09 21:18:54 mashi-nana (ZWlba51

 SV測定した後、混合汚泥を容器にとって、半日ぐらい弱く攪拌するか、ごく弱くエアレーションしてみてください。此で混合汚泥の沈降性が改善するのでしたら、以下の回答を読んだ後で、「粘性バルキング」と、「ゾーグレア(ズーグレア)バルキング」で過去の質問、及びネット検索をしてください。
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糸状性細菌が多くないと書かれておりますので、粘性バルキングが発生しているのではないでしょうか。粘性バルキングとは、有機物を分解する過程で生成した粘性物質が過度に活性泥中に溜め込まれた結果生じる沈降性の悪化を指しています。
 主な原因は、有機物負荷が高い、曝気時間が不足しているなど好気的処理が不十分であることが多いです。
この現象が処理水中のアンモニア濃度の高い未硝化な状況下で発生している場合、その活性汚泥を鏡下で観察しますと、ゾーグレア(ズーグレア)型細菌が観察できることが多いので、以前はゾーグレア(ズーグレア)バルキングとも呼んでいました。
ただ、硝化が進行している活性汚混で生じた場合はゾーグレア(ズーグレア)細菌がほとんど見られません。したがって、粘性バルキングの呼び名が今では一般的なようです。
対策は、いろいろあると思います。
 基本は有機物の処理を進めるため「有機物の負荷を下げる。溶存酸素濃度を高める。」です。
 MLSSを高めてもフロック径は大きくなりません(と思います)が、少なくとも有機物負荷は下げることはできるでしょう。しかし、同時に溶存酸素濃度を高めないと、粘性物質の分解には至りません。
硝化が進んでいるなら、さらに硝化を進行させますと粘性物質の分解が行われます。しかし、リンの除去が不安定となるかもしれません。
 もしくは逆に硝化を遅らせてみるのも良いかもしれませんが、この方法は技術が伴わらないとかえって、別の事態を引き起こして処理を悪化させてしまうことも少なくありません。
 第二沈殿池から汚泥が越流しない程度のバルキングなら、集中豪雨の無いこの時期、水温が緩むまでバルキング状態を放置しておくのも一方法です。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。現状把握して見ます。すごく勉強になります。今後ともよろしくお願いします。

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