浄化槽で、バッキ槽の泡の色
登録日: 2014年04月15日 最終回答日:2014年04月26日 水・土壌環境 水質汚濁
No.39685 2014-04-15 00:13:26 ZWlf0a 浄化槽初心者
浄化槽初心者です。養豚の汚水処理になります。
バッキ槽の泡の色が、最近緑色になっています。
バッキ水の色は変わらず茶褐色です。
泡の色だけが変わってきました。
泡はスポンジ状ではなく、泡の大きさも通常発生する泡の大きさと、結構大きい(直径10p?)泡もあります。
最近、バッキ槽の後の沈殿槽の上澄みを最初のバッキ槽(バッキ槽は3つ)に希釈水として使用し始めてから変化してきたような気がします。緑色の泡の変化に気付いてからは上澄みを希釈水としては使用していません。
それまでの泡の色は褐色?灰色?でした。
知識がないため、緑色の泡がなんなのかわかりません。
ご教授お願い致します。
SV30は30分で90くらいなので、結構濃いと思います。
今は水を希釈水として加えています。
沈殿槽上澄みを希釈水として戻す前は、希釈水は加えていない処理でした。
宜しくお願いします。
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No.39686 【A-1】
Re:浄化槽で、バッキ槽の泡の色
2014-04-15 09:57:13 万田力 (ZWl3b51
過去の経験で、近くに緑色の花粉を付ける樹木があって、ばっ気槽は少し離れていたためそれほど影響を受けませんでしたが、沈殿槽の表面が真っ青になったことがあります。
泡の大きさも、花粉の影響(表面張力が変わった)ということが考えられます。
なお、余談ですが、浄化槽法という法律があって「浄化槽」という名称は生活排水を処理する施設に特化して使われることが多いので、お尋ねのケースでは汚水処理施設とか廃水処理施設とした方がよろしいかと思います。
回答に対するお礼・補足
早速のご回答ありがとうございます。
同じ現象があったかは確認しておりません。
ちかくに樹木はなく、沈殿槽は通常の色(上澄み液は透明性のある紅茶色)です。
でも、花粉の時期なので、もしかしたら花粉が混入したのかもしれませんね。
浄化槽という名称は生活排水処理に使われるんですね、初めて知りました。
汚水処理施設で改めたいと思います。
ありがとうございました。
No.39705 【A-2】
Re:浄化槽で、バッキ槽の泡の色
2014-04-23 00:44:06 mashi-nana (ZWlba51
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バルキング等も想定されますので、SV30の結果だけで、MLSSを論じるのは危険ですが、ここはご質問の文章を信じて「濃い」と想定して回答します。
バッキ槽は過負荷で酸素不足の状態に陥っていると思われます。その結果、高度処理(窒素・リンの除去)が十分で無いために、富栄養化してしまい、沈殿槽の処理水中に藻類(ミドリムシなど)が大量発生しているのではないでしょうか。
それが希釈水と共にバッキ槽に再流入して、酸素不足のために泡に濃縮していると考えました。
泡を顕微鏡で観察してみてください。その結果、泡の中に藻類(ミドリムシ、藍藻等)が見られるようなら、緑の泡はあまり気にすることはないように思います。希釈水として処理水を使用しても良いのではないでしょうか。
なお、藻類の顕微鏡写真は、以下のHPを参照してください。
ねこのしっぽ http://homepage2.nifty.com/nyanpu-/algae.htm
淡水プランクトンのページ http://cyclot.sakura.ne.jp/
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。
情報不足で申し訳ないです。家族経営の養豚業のため、顕微鏡などをもっておりません。いつもは、透視度とSVをチェックしている程度です。
先日、バッキ槽の緑の泡のみをポリバケツに汲み取り、泡がある程度消えたところを確認しますと、液体も緑色(泡が液体に戻った)、臭いが草のような臭いがしました。
おそらくおっしゃるとおり、藻類が発生したのだと思います。
また、沈殿槽と、バッキ槽の壁の一部(水面境界線あたり)に緑色の藻?のようなものが付着しています。沈殿槽の処理水は透明褐色なのですが。
通常の汚水処理施設でもこのような付着は見られますか?
沈殿槽では返送汚泥の他に、毎日、もしくは2日に一度、汲み取りもしており、フロックが表面に上がってくる事は今のところあまりないです。(わずかにはある場合もありますが)
処理水自体は問題ないかと思うのですが、やはり緑色の泡は気になりますね。
おっしゃるとおりバッキ不足だと思います。
通常は、やはり希釈水(水)を入れなければバッキ不足になりやすいのでしょうか?
調べると、バッキ槽投入時の汚水はBOD1500以下になるのが理想らしいですが。
原尿汚水のBODは8000程度だったと思います。
非常に勉強になりました、ありがとうございます。
No.39708 【A-3】
Re:浄化槽で、バッキ槽の泡の色
2014-04-26 10:33:01 mashi-nana (ZWlba51
こちらこそ失礼いたしました。仕事の合間にSVと透視度をチェック
したり、余剰汚泥を抜き取り、エアレーションを管理するなど、かなりのこ苦労かと思います。
Q:やはり希釈水(水)を入れなければバッキ不足になりやすいのでしょうか?
A:原尿汚水BOD、8000mg/Lは一般的には活性汚泥処理システムの上限を超えているように思えます。
また、原尿汚水の希釈はバッキされる時間(HRT)が短縮するだけで、汚濁負荷の総量が減るわけではありません。
SVから考えると、MLSS濃度も上限だと思います。根本的にHRTを長くする工夫とか、BOD負荷を減らす工夫が必要なのだと思います。
ただ、バッキ槽は高負荷であっても、それなりの生物が増えて、処理水は期待に添えないかもしれませんが、それなりの処理が行われるものです。
ご存知かと思いますが、以下のような畜産廃水処理をサポートするHPもあります。わかりやすく実務的です。ご参考に記載しておきます。
畜産環境技術研究所
http://www.chikusan-kankyo.jp/
畜産農家のための汚水処理サポートシステム
http://www.chikusan-kankyo.jp/osuiss/kanri_manual/index.htm
宮崎畜産ひろば・尿汚水処理情報
http://miyazaki.lin.gr.jp/
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