頑火輝石中の石英含有率のX線回折分析について
登録日: 2013年02月25日 最終回答日:2013年03月08日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)
No.39055 2013-02-25 17:17:31 ZWleb54 鉱物初心者
表題のことでお教えいただきたく、ご質問いたします。
頑火輝石を主成分とするサンプルに石英が含まれているかもしれないのですが、
頑火輝石を除去する、あるいは頑火輝石のピーク位置をずらすなどの方法はあるのでしょうか?
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No.39059 【A-1】
Re:頑火輝石中の石英含有率のX線回折分析について
2013-02-27 17:26:23 今は分析と開発屋 (ZWle41e
頑火輝石と石英のXRDパターンで回折線(ピーク)が全て重なりますか?
重ならないピークがあれば(強度は弱くなるかもしれませんが)、そこで解析を行ってみてはいかがでしょうか?
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。
頑火輝石中の石英の含有率は、かなり低いと思われ、解析する場合、石英の第1強線で確認が必要と考えています。
頑火輝石と石英のピークは、実際のところすっかりかぶっているということではないのですが、石英の含有率が低いため頑火輝石のピークの裾に隠れているのではないかという懸念がありました。
ですので、頑火輝石をどうにか処理方法はないかと、こちらで相談させていただいた次第です。
No.39066 【A-2】
Re:頑火輝石中の石英含有率のX線回折分析について
2013-03-04 09:36:05 今は分析と開発屋 (ZWle41e
XRDでピークが確認できる下限は数%といわれています。それ以下の含有率を求めるのはXRDでは難しいのではないかと考察します。
また、あなたもご存じかと思いますが、石英の第1強線にかぶる鉱物も多く存在します。ですので、もし可能ならば、XRDだけではなく他の分析方法も考慮に入れる必要があるかと考えます。
とは言っても、鉱物の場合は思いつく分析法は数%オーダーでないと判断が難しいですよねえ(IRとかRamanとかTG-DTAとか)。
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補足です。XRDの管球はCuですか?
可能であれば、CuよりもX線の波長が長いCo、Fe、Crの管球を使うと高角側に回折線が移動するので、ピークの分離が明瞭になるかもしれません。強度は少し変わるので、測定時間を変更することは必要ですが。
回答に対するお礼・補足
今は分析と開発屋さま
ご回答ありがとうございます。
また、返信が遅れまして申し訳ございません。
石英の予想含有率については、
XRDでピークが確認できる下限が数%程度ということですと、
ちょっと厳しいかもしれません。
管球はCuです。
管球を変えるというのも一つの手ですね。
マグネシウムを鉄などに置換できれば、回折パターンが変わって
判別がつくのかなとも考えていますが、
今のところできるかどうかもわかっておりません。
No.39078 【A-3】
Re:頑火輝石中の石英含有率のX線回折分析について
2013-03-08 12:57:19 今は分析と開発屋 (ZWle41e
また、「リン酸法」は二酸化ケイ素のうち石英だけが存在しているという場合のみ通用する方法です。クリストバライト、トリディマイトはリン酸に溶解してしまいます。しかし前にも言いましたが、エンスタタイトは難しいのではないでしょうか?
管球をCuよりも長い波長の元素に変えるといったのは、回折線が高角側に現れ、その間隔が広がるため、重なっているピークも分離しやすくなるためです。
正直な感想ですが、この分析は一つの論文になるようなテーマですね。困難でしょうが、良い結果を期待しています。
回答に対するお礼・補足
ご回答いただきありがとうございます。
また、ご回答へのお礼が大変遅くなりまして、申し訳ございませんでした。
いくつものアドバイスをいただき、今後の参考とさせていただきます。
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