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環境Q&A

リチウム電池の回収 

登録日: 2012年07月09日 最終回答日:2012年07月13日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物

No.38530 2012-07-09 17:42:20 ZWl7855 MR

販売している機器にリチウム二酸化マンガン電池が含まれています。
今までは通常の産業廃棄物として廃棄していたのですが、
最近になってある支店で依頼している廃棄業者から処分ができなくなったと断られてしまいました。
本社で契約している産廃業者は電池の処分が可能であるため
支店から本社に送付してまとめて処分しようとおもうのですが
廃棄する電池を宅急便等で送ることは問題ないものでしょうか?
ご教授のほどよろしくお願いいたします

総件数 5 件  page 1/1   

No.38531 【A-1】

Re:リチウム電池の回収

2012-07-10 15:46:20 ronpapa (ZWlba5

失礼します。
- MRさんは5年振りのご質問でしょうか。(前回の内容を参考としますが)業種とその扱い量・頻度等が分からないのですが、「廃棄するリチウム二酸化マンガン電池を宅急便等で送ること」は、“危険物”とならない為の包装と輸送形態に対する“条件付き”で可能ではないでしょうか。
- よって、その条件としては以下の取り扱い注意事項を守る事が必要と思います。(バラバラに混載したらダメですよ。危険ですよ。という意味です。) ※念のため仕入れ先電池メーカーに問い合わせ確認することが賢明だとは思います。

【参考例】
http://www.maxell.co.jp/jpn/dbps_data/_template_/_user_/_SITE_/localhost/_res/htdocs/industrial/battery/lineup/_res/pdf/catalog/ml_11j-4.pdf
〜以下、抜粋〜
■ 警告 ̶ 廃棄
1.ショート
リチウムや有機溶剤等の可燃性物質を内蔵しているリチウム電池は、使用済み電池でも電池の(+)、(−)端子が接触したり、他の金属片に接触するとショート状態になります。
例えば、電池が相互に重なり合ってごちゃ混ぜ状態になった場合、右上図のように接触し、電気が流れて電池が発熱、破裂、発火することがあります。
2.電池を廃棄する時
事業者でないユーザー様がこの電池を廃棄する際(ご家庭で廃棄する場合等)は、電池1個毎に(+)極と(−)極を絶縁性テープで絶縁し、お住まいの市町村が指示する分別ルールにしたがって「使用済みリチウム電池」として廃棄してください。
事業者ユーザー様がこの電池を廃棄する際は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」にしたがい、事業者ユーザー様ご自身が産業廃棄物処理業者と契約した上で適正に処理されるようお願い致します。

〜抜粋内容は、A-2.に続きます。〜

No.38532 【A-2】

〜A-1.からの続きです〜

2012-07-10 15:51:03 ronpapa (ZWlba5

■ リチウム金属電池の輸送規則改訂に関するお知らせ
2011年1月1日から発効される危険物輸送規則の改訂に伴い、リチウム金属電池を非危険物として輸送するための輸送業務に変更が生じます。以下に注意すべき点を説明いたします。
なお、詳しくは、最新の国連勧告、IATA規則書、IMDG-Code並びに各国の法律等をご覧いただきますようお願いいたします。
リチウム金属電池を非危険物として輸送するためには以下の5つの条件を満たすことが基本条件です。
(1) リチウム含有量が1g以下の単電池であること、総リチウム含有量が2g以下の組電池であること。
(2) 単電池および組電池*1は安全性試験(UN Manual of Test and Criteria, Part III, sub-section 38.3, 5th revised editionの試験)をすべて満足すること。 *1 組電池とは1個以上の単電池が保護回路などの素子に接続されケースに入ったものです。
(3) 内容物がリチウム金属電池であること、包装物が損傷を受けたときの取扱い手順および追加情報を得るための電話番号を記載したラベルを外装包装に貼付すること。
(4) 出荷ごとに、以下の内容を記載した輸送書類*2を添付すること。
・包装物はリチウム金属電池を含んでいること
・包装物は注意深く取り扱うこと、損傷を受けると燃焼の危険性があること
・包装物が損傷を受けた場合、必要に応じて検査や再梱包を含めた特別な処置方法に従うこと
・追加情報を得るための電話番号 *2 航空輸送の場合、”Not Restricted”の表示と上記の内容を記載した航空貨物運送状(Air Waybill)を添付すること。
(5) 各包装物は1.2mの落下試験に合格すること。
弊社が現在取り扱っているリチウム金属電池は、(1)と(2)を満足しています。 (1)と(2)の証明書は、必要に応じ弊社が提供いたします。(3)と(4)はお客様が行うことになります。(5)は弊社出荷時の梱包をそのままご利用される場合には、必要に応じ弊社が証明書を発行いたしますが、お客様が独自に梱包された場合には、その包装物の1.2m落下試験はお客様ご自身で実施いただく必要がございます。

〜以上、メーカーの原文をそのまま抜粋掲載しました。〜

No.38536 【A-3】

Re:リチウム電池の回収

2012-07-10 22:16:35 万田力 (ZWl3b51

ronpapaさま

> 廃棄する電池を宅急便等で送ることは問題ないものでしょうか?
に対して
> “危険物”とならない為の包装と輸送形態に対する“条件付き”で可能ではないでしょうか。
というのは、「廃棄する電池」即ち「廃棄物」の輸送という観点も踏まえて「問題ない」のでしょうか?
メーカーの説明文は取り扱い上の留意事項に過ぎず、廃棄物処理法上の観点からの記述はしておらず、ronpapaさんの結論は私の認識とは少し違うので、そのように考えた根拠をご教示戴ければ幸いです。

No.38537 【A-4】

Re:リチウム電池の回収

2012-07-11 16:53:22 ronpapa (ZWlba5

万田力さま。
失礼しました。ご指摘ありがとうございます。

MRさん> 廃棄する電池を宅急便等で送ることは問題ないものでしょうか?

ronpapa> 業種とその扱い量・頻度等が分からないのですが、「廃棄するリチウム二酸化マンガン電池を宅急便等で送ること」は、“危険物”とならない為の包装と輸送形態に対する“条件付き”で可能ではないでしょうか。

万田力さん>「廃棄する電池」即ち「廃棄物」の輸送という観点も踏まえて「問題ない」のでしょうか?

- 先ず、私の認識不足をお詫びします。軽々に宅急便で送ることの判断には問題ありと考えます。
- その「二酸化マンガンリチウム一次電池」が「不用物」となった時点で、即「廃棄物」の扱いとなるのであれば、(当然の事として、廃棄物処理法における産廃としての扱い処理方法とその手続き手順に準拠しなくてはならず)当該廃棄物の収集運搬業者の指定・資格を得ていない宅配便業者にて輸送することは法令義務違反となるのかもしれません。
- やはり、「> ※念のため仕入れ先電池メーカーに問い合わせ確認することが賢明だとは思います。」!!!
 ■追記:業界とメーカーの間で広域収集処理の制度と仕組みが完成しているかもしれませんから、直接確認される余地はあると思います。

〔以下は弁解〕
- 支店から本社まで、不用となったリチウム電池の搬送なり集約を“誰がどのように”送るべきか?については、迷いながらも深く考えずに意見投函してしまいました。(企業の本音と建て前から、本音を優先した愚行です)
- 万田力さんや、たる吉さんLakeさん、なんとさん等どなたかからのクレームなり反論(補足説明)があるだろうことも、心のどこかで予測(期待)はしておりました。スミマセン。
- 私の迷いは、MRさんの支店で「不用物」となった段階で即「廃棄物」としての扱いを受けるべきものか? MRさんの本社に集約・保管された段階、あるいは指定業者に渡される時点で「廃棄物」になるとの身勝手な解釈は許されないのか?・・・過去にも議論済みの事柄であったかとは思いますが、広域にまたがる事業者の分別集約方法として(自社便を持たない場合)(事故防止の手立てさえ講じてあれば)許されないのか?という安易な考えのあったことを白状します。

回答に対するお礼・補足

ronpapaさん、万田力さん、回答ありがとうございます
私も「本社に集約・保管された段階、あるいは指定業者に渡される時点で「廃棄物」と考える事はできないか?」というところです。
あるhpで使用済バッテリーを顧客から宅急便で送らせて、(おそらく)リサイクルに出している会社がありました。不要となったものを宅急便で送る、というところでは同じ考え方とおもわれるのですが。。。

No.38541 【A-5】

Re:リチウム電池の回収

2012-07-13 11:03:06 なんと (ZWld61d

おじゃまします。
鉛バッテリーや二次電池(リチウムイオン、ニッケル水素、ニッケルカドミウム電池等)では、宅急便を使用したリサイクルも現在あります。使用されている金属が高値で売れますので、有価で売却できるからです。(商ルートも確立されています。)
しかし、リチウム一次電池(リチウム二酸化マンガン電池等)はマンガンの処理の部分で有価取引とはなっていない場合が多いので、やはり廃掃法の範疇に入るでしょう。
ゆえに通常の宅配便では問題はあると思います。
リチウム一次電池を処理できる処理業者は各地にありますので別の業者を探されるか、支店と本社の距離がどれほどかわかりませんが、県またぎ程度であれば小ロットで自社運搬(バン等で)ではダメでしょうか。もちろん運搬の基準は遵守が必要ですが。

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