環境Q&A

No.38180 【A-1】

Re:アスベスト標準の強度

2012-03-18 21:35:52 火鼠 （ZWl8329

標準の強度を聞いても無理がありませんか？
Ｘ線管球が違えば強度は違うと思います。Ｘ線回折は、分光光度計のように、絞りを使って一定量のものを使っている訳では無いのでは？

対策としては、日測定協に、現状の標準の強度を測ってもらうか、Ａランクの他社に、強度を測ってもらい、自社の強度を補正するしかないのではないでしょうか？

仮に、前にＡランクを取っていたとすれば、Ａランクを取った時の標準の強度と今の標準の強度を比較する。更にＺｎ補正板の強度も比較する。
�@　標準の強度が初期に比べて大きく落ち込んでいて、Ｚｎ補正板の強度はさほど変化がないとすれば、標準の強度が落ちているかもしれません。
�A　標準の強度が初期に比べて変わりがなく、Ｚｎ補正板の強度はさほど変化がないとすれば、標準の強度は変わってないのでは？


�B　標準の強度、Ｚｎの強度も前に比べて落ちている場合は、Ｘ線管球の強度が落ちていると思います。
Ｘ線管球の強度が落ちてしまえば、0.1％うんぬんの分析は無理ではないでしょうか？

更に、Ａランクの分析と言う事は、バーミキュライト等の標準ではないかと思うのですが、一度、標準を粉末法で、詰めてみたらいかがでしょうか？
私の経験では、バーミキュライト＋クリソタイルの標準で偏析があったことがあります。（バーミキュライトの中にクリソタイルの固まりがあった）

No.38181 【A-2】

Re:アスベスト標準の強度

2012-03-19 12:57:49 今は分析と開発屋 （ZWle41e

　以前、アスベスト分析を行っていたものです。

　火鼠様の回答がありますので、さらに付け加えて。

　X線の強度の低下の原因は管球の劣化もありますが、検出器がシンチレーションカウンターの場合は中にあるNaIの結晶が劣化すると強度が低下します。リガクのXRDを使っているならば「強度標準」を測って補正をすることができたと思いますので、検量線とサンプルの測定を行う際に強度標準を測っておけばよろしいのではないですか。

　Aランクの試験サンプルは目的とするアスベストの含有率が低いはずなので、測定時間を長めにするというのも一つの手ではないかと思います。