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環境Q&A

温水のCOD測定について 

登録日: 2012年02月01日 最終回答日:2012年02月04日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.38004 2012-02-01 17:23:19 ZWl9222 cornelius

約80℃まで上げた温水を常温にしCODを測定したことがあります。
加温しない状態の水よりもCODmn値が高めに出ます(0.3〜0.6mg/L程度、n=3)。

キーワードとして、脱気することやアルカリ度が下がることなどが原因かなと思っていますが、理屈だって高めに出ることが説明できません。

もしご存じであれば、ご教示頂きたく。

よろしくお願いいたします。

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No.38019 【A-1】

Re:温水のCOD測定について

2012-02-04 08:20:27 筑波山麓 (ZWl7b25

「cornelius」さんへ。

『加温しない状態の水よりもCODmn値が高めに出ます(0.3〜0.6mg/L程度、n=3)。』につては、私の知っている範囲内では文献もなさそうですので、私の経験とその経験を素にした推測の話、および確認方法を説明いたします。

ご存じのように、CODmnは、湯浴バスの加温能力に影響されます。試料を入れた三角フラスコを沸騰している湯浴に入れますと、一時的に湯浴の液温が下がり、元の沸騰した湯浴温度に回復するまでの時間は、湯浴バスの加温能力に影響され、CODmnの値に影響する報告がなされております。これは、試料の水温が湯浴バスの液温によって加熱され平衡状態となり、試料の水温が100℃になる時間が湯浴バスの加熱能力に影響されることによります。

また、経験的に一度高温に加温した水は、加温していない水よりも早く昇温することが分かっております。

したがって、『加温しない状態の水』よりも『約80℃まで上げた温水』が早く昇温するので、その時間的な差違が、『CODmn値が高めに出ます(0.3〜0.6mg/L程度、n=3)。』ことになったのではないでしょうか?

これを確認する方法がありますので、ご自分で実施してみてください。『加温しない状態の水』と『約80℃まで上げた温水』を湯浴に入れ、時間vs試料中水温をそれぞれ測定してみてください。この違いの大きさとCODmn値の差違を比較してみてください。両者が比例関係にあれば、私の説がほぼ正しいであろう、そうでなければ誤りであることになります。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。試験検討してみます。
ビュレット精度(電位差滴定)やKMnO4やシュウ酸添加精度などいくつかの要因も考えなければいけませんね。
小さな差異のため、数を打ってみたら差は見えなくなる可能性もありますね。

作業しながらのため、少し時間がかかりそうですが少しやってみます。ご助言ありがとうございました。

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