産業廃棄物から溶出する放射性セシウムについて
登録日: 2012年01月24日 最終回答日:2012年01月28日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物
No.37946 2012-01-24 12:11:29 ZWle45d 徳素 宍意造
都市ゴミや下水汚泥焼却灰等の一般廃棄物については、放射性セシウムの溶出率などが示されたものがポツポツながらネットで見つけることは出来ます。
しかし、産業廃棄物の燃え殻やばいじんから放射性セシウムが溶出する割合などが示された文献等は、なかなか見つかりません。
そのため、産廃における放射性セシウムの溶出挙動や知見が示されたものを探しております。
ご存じの方がいらっしゃいましたら、何卒ご教示のほど、よろしくお願いいたします。
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No.37948 【A-1】
Re:産業廃棄物から溶出する放射性セシウムについて
2012-01-24 12:54:29 今は分析と開発屋 (ZWle41e
この際ですから言いますけど、放射性セシウムが大きな話題になっていますが、それが福島原発由来のものかそれ以前のものかということは区別がつきませんから。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございました。
ご指摘のとおり、ネットに上がるほどのデータがまだ無いのかも知れません。
そうなると、国立環境研究所や日本原子力研究開発機構あたりにお尋ねするのがスジなのでしょう。
なお、当該質問については、1月1日付の「放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法」に基づき、放射性セシウムにかかる溶出基礎データが欲しかったためです。
我が職場では、同法規則の第30条に関連していることもありまして、原発事故の前後に関係なく対応しなければならないという理由からです。
http://www.env.go.jp/jishin/rmp/attach/law_h23-110a.pdf
No.37951 【A-2】
Re:産業廃棄物から溶出する放射性セシウムについて
2012-01-24 17:14:55 今は分析と開発屋 (ZWle41e
ところで「特措法」によると「自然放射線量プラス1mSv」が限度だというのですが、これは「管理値」だったのがいつのまにか「基準値」になっているのが問題だと思うのですが。
回答に対するお礼・補足
続けてのご意見ありがとうございます。
放射性物質は、たしかに放射性セシウムに限ったことではないことは重々承知しています。
各説明会においても、環境省のお役人様は、そのことについて一応の口添えがなされていますから。
しかし、この特措法では、あくまで「事故由来放射性物質をモニターせよ」とされており、ここでは事故由来放射性物質≒放射性セシウムとしていることから、我々のような中間処理業や最終処分業者などの維持管理者にとって、放射性セシウムにこだわる所以になっています。
排ガスにしても排水にしても、測定項目は「セシウム」として健康影響がないことを確認しろ、、、、ですから。
また、空間線量については、この板における質問と離れて考えていることを申し添えます。
No.37957 【A-3】
Re:産業廃棄物から溶出する放射性セシウムについて
2012-01-24 22:45:29 筑波山麓 (ZWl7b25
『産廃における放射性セシウムの溶出挙動や知見が示されたもの』は、知りませんが、昨年の9月頃、私の所属するNPOの先生方が、セシウムはカリウム似たような挙動を示すのでカリウムが少ない土壌で耕作している稲の米から高濃度の放射性セシウムが検出されるのではないかと言っておりました。不幸にも的中し、この言葉通りの結果となってしまいました。
ウィキペディアには、『軟らかく黄色がかった銀色をしたアルカリ金属である。融点は28 °Cで、常温付近で液体状態をとる五つの金属元素のうちの一つである。セシウムの化学的・物理的性質は同じくアルカリ金属のルビジウムやカリウムと似ていて』とあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0
セシウム137は、セシウム133(安定同位体)と比較して、原子量は大きいが、化学的・物理的性質はほぼ同じと考えられますので、セシウム133(つまり、一般に言われているセシウムです)の溶出挙動や知見を探してみられたらどうでしょうか?
回答に対するお礼・補足
コメントありがとうございます。
ワタクシも化学屋なので、カリウムについての情報については、多少ですが承知しておりました。
そのため、(主に)コメや茶には残念な結果をもたらしてしまいましたよね。
この質問をあげる前に、自身も当件についてネットサーフィンをする中、セシウムの安定同位体で検証するケースがあることを確認しているのですが、たしかに挙動や知見等は得られるかも知れませんが、ワタクシが求める方向とはやや異なっており、あくまでそれも参考データの参考という位置付けになります。
従いましてこの板に書かせていたとおり、
「一般ゴミについては、Cs134、137の溶出にかかる試験データがある割に、なぜ産廃は試験(実証)データがないのか?」
という疑問にもぶつかるのです。
特措法の関係からも多くの関係業者は、それら(134,137)をモニターしなくてはならなくなったわけですから、そういうデータがあっても不思議じゃないだろうと思って掲示板にあげさせて頂いた次第です。
A−1にもコメントさせて頂きましたが、やはり現状では、ネットにあげるほどの試験(検証)データが、まだ存在しないということなのでしょうか.....
No.37960 【A-4】
Re:産業廃棄物から溶出する放射性セシウムについて
2012-01-25 10:15:02 今は分析と開発屋 (ZWle41e
とすると、放射線測定を行っている環境測定会社に問い合わせてみては如何でしょうか。もしかしたらそういった実績があるかも知れません。ここでは具体的な業者の名前を掲げることはできませんが。
回答に対するお礼・補足
コメントありがとうございます。
我が社においても、敷地内の空間線量や廃棄物の放射能は、第三機関(環境分析会社)へ委託しています。
彼らにそのような文献等のありかを尋ねるのは、ひとつのいいアイディアですね。
分析会社自体にそのような調査の実績があっても、守秘義務を超えてまで教えてくれないでしょうから、いい切り口だと思います。
No.37981 【A-5】
Re:産業廃棄物から溶出する放射性セシウムについて
2012-01-28 19:08:01 筑波山麓 (ZWl7b25
米はカリウム不足の土壌から根を通じて吸収、茶は降下したセシウムの葉への付着と聞いております。
ご参考になるかどうか分かりませんが、(独)国立環境研究所の遠藤先生の報告書、「放射能汚染廃棄物の埋立」に多少なりとも飛灰の溶出率などが記載されています。
http://wastegr2-er.eng.hokudai.ac.jp/umetate/siryo/20111103/003_endo.pdf
回答に対するお礼・補足
ご意見ありがとうございました。
国環研の資料についてもありがとうございました。
当方らもこの資料は発見していたのですが、なにぶん、一廃の資料であることに加え、特措法発動前の資料なので軽視していましたが、再度良く読み込んでみようと思います。
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