活性汚泥の増殖法についてアドバイスをお願いします
登録日: 2011年07月22日 最終回答日:2011年07月26日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)
No.37335 2011-07-22 14:47:16 ZWle1a 池和
少量の活性汚泥(種汚泥のMLSS=250mg/L、容量200mL)を、1か月ほどで100倍(絶乾量換算)に増やす方法を検討していますが、なかなか上手くいきません。これまでラボレベルで、排水に糖などの栄養剤を添加したような試験を行いましたが、汚泥の増殖量はせいぜい10倍程度が限界でした。もし、効果的な活性汚泥の増殖方法をご存知の方がおられましたら、アドバイスをよろしくお願いします(できれば低コストの方法で)。
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No.37348 【A-1】
Re:活性汚泥の増殖法についてアドバイスをお願いします
2011-07-26 21:42:18 万田力 (ZWl3b51
回答が付きませんが、何のためにMLSSを100倍にしたいのでしょう?「知りたいこと」「やったこと」即ち質問の背景が分かればきっと良い回答がつくと思いますが、とりあえず、ぼけ防止のため、40年ほど前に得た知識を基に無謀な回答をしてみます。
初めて聞くことばですが、「絶乾量換算」とのことですので「100倍に増やす」というのはMLSS 250mg/Lを25,000mg/Lにするというのではないですよね。もしそうなら、余剰汚泥を重力濃縮してもせいぜい含水率98%(20,000mg/L)ですので、これは難しいと思います。
ラボテストでは10倍程度が限界であったとのことですが、テストに使った容器のサイズはいくらですか?
MLSSは、ばっ気時間(ばっ気槽での滞留時間)を長く取れば自己硝化をおこすので汚泥発生量が少なくなります。このため、長時間ばっ気の浄化槽の場合1年かけて6,000mg/L程度を目安に汚泥の引抜き(いわゆる清掃)を行います。
これに対し、標準活性汚泥法ではMLSSを2,000mg/L程度にして比較的短いばっ気時間で運転するので汚泥の自己消化は進まず、2,000mg/Lを維持するために日々余剰汚泥の引抜きをしています。
ラボテストは、バッチ式で行っていると思うのですが、容量が小さすぎるのではないでしょうか?
15L程度の容器でBOD-SS負荷を標準活性汚泥法並みの0.2〜0.4 kgBOD/(kgMLSS・日)程度に設定すれば、2,000mg/L×15L=30,000mgとなりますので、実現可能ではないでしょうか。
回答に対するお礼・補足
万田力様、私の質問にいたらない点が多い中、ご回答・アドバイスをしていただきましてありがとうございました。質問内容を少し補足させて下さい。目的は、万田力様がおっしゃる通り、汚泥の濃度(MLSS)を250mg/L⇒25,000mg/Lにするのではなく汚泥そのものの量を、例えば250mg⇒25000mgにすることです。理由の詳細は申上げにくいのですが、ある工場(例えばA工場)の活性汚泥を別の工場(例えばB工場)で使いたいのですが、必要なA工場汚泥量をB工場へ輸送するとコストがかかりすぎるため、少量のA工場汚泥(種汚泥)をB工場へ運び、B工場で育てて(増殖させる)必要量を確保したいためです。ラボ試験では300mL、MLSS=250mg/Lスケール、排水のDOC=500mg/L、曝気ではなくスターラー撹拌で行いました。万田力様のおっしった通り、曝気、汚泥負荷、容量など再検討してみます。ありがとうございました。
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