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環境Q&A

色度について 

登録日: 2011年06月16日 最終回答日:2011年06月17日 水・土壌環境 水質汚濁

No.37181 2011-06-16 17:41:41 ZWlcb3a ひじき

河川法の色度についてなのですが、比色法と透過光測定法とあります。本には、肉眼で比色する色度とは異なるが、ほぼ相関するとかかれています。今分析は目で行っているのですが、最近分光光度計での測定(波長390nm)があり、計算した値と、目で見る値と大きく違うのです。それは分析の仕方がおかしいのでしょうか?何かよきアドバイスがあると助かります。よろしくお願いいたします。

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No.37182 【A-1】

Re:色度について

2011-06-16 18:25:42 分析おばさん (ZWlae3a

私どもでは、比色法で実施しています。比色管自身に色(黄色)がついている場合もあり、そのときは、別の比色管に入れ替えて確認したりしています。
透過光測定法は、実施したことがありませんが、比色法は、慣れればとてもすばやく検査を終えることができ、優れた方法だと思います。
(電気代もかかりませんしね!)
ひじきさんの会社でお使いの比色管には色はついていませんか?
一度ご確認を。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。うちでも比色法でおこなっています。今回たまたまの追加の分析であり、不慣れなこともありまして質問としてださせていただきました。比色管の付着も確かに気になって、酸で洗浄し、色がついていないことを確認してしようしました。標準液も新しいものをつかってやっています。アドバイスありがとうございました。

No.37189 【A-2】

Re:色度について

2011-06-17 21:54:31 火鼠 (ZWl8329

>河川法の色度についてなのですが、比色法と透過光測定法とあります。本には、肉眼で比色する色度とは異なるが、ほぼ相関するとかかれています。今分析は目で行っているのですが、最近分光光度計での測定(波長390nm)があり、計算した値と、目で見る値と大きく違うのです。それは分析の仕方がおかしいのでしょうか?何かよきアドバイスがあると助かります。よろしくお願いいたします。

色度って色目みるんでしょ?では?あなたは、色鉛筆何色ぐらい見分けられます?あっしは、あきらめました。娘の持ってる緑系の鉛筆は両サイド3っぐらい色の変化わかりませんでした。分光光度計だって、30年前の機器ならわからないかもしれません。色目は、生物学的にいっても女性の方が強いらしいですね。
分析と、色目の識別って別モノではないのでは?
分析は、規定の方法で測ったもの。色目は、個人の感覚であり、優れた人もいれば、並みもいる。
分析になったら、みんなが出来る標準をつくるしかないのでは?

だから、機械による。一律分析法ができるのではないかと思いますが?

ゴッホのカフェテラスは、黄色と青がたしか、最高の比率だったらしいですよ。(機器分析で判明)
そんなのを、測定機器もなく、感性でやる人もいるんです。だから、巨匠なのかな?でも、生きてる内は売れなかったな〜。

回答に対するお礼・補足

なるほどと、感心することばかりでとてもよきお言葉ありがとうございます。
色を見る、色を見極めるというのはほんとに難しいものです。光の当たり具合でぜんぜん違うものにみえてきたりしますし、色ひとつとっても見方は十人十色の見えかたがあるのでむずかしいですよね。少し心のわだかまりがとれたきがします。ありがとうございました。

No.37190 【A-3】

Re:色度について

2011-06-17 23:32:09 津久葉山禄 (ZWldb10

「ひじき」さんへ。

まず、過去の回答を参照されましたか?過去に多くの回答がなされています。

次に、「何故、色度を測るのか」、「何を測定するのか」を考えてください。原理・理論を理解したうえで行ってください。

測定は、単独で存在するわけではなく、ある目的を達成するため、あるものの性状を調査するために行うものです。

無目的に測定を行うことは、過ちの原因であり、測定そのものの意味を見失う原因となります。また、原理・理論を理解しないで行うことは、誤った結果を提供し、しかもそれに気づかない元となります。

河川や地下水が着色する原因は、樹木等の植物のセルロースやリグニン酸が酸化される過程で生じる腐植質 (フミン質)(腐植質)を主とする有機物である場合が殆どです。したがって植物密生地帯を通過してきた河川水あるいは泥炭地層を浸透してきた伏流水は、淡黄色あるいは黄褐色に着色しています。

色度の吸光度は、390nmの波長で測定するのが一般的ですが、この波長は水中に含まれるフミン質類の色調(類黄色〜黄褐色)に合わせて規定されています。

しかし下水や工場排水の流入によることも少なくありません。また、給・排水管のさびなどによって濁り、水が着色したように見える場合もあります。また、マンガン(黒色・褐色)等による汚染もあります。

したがって、汚染原因により、「最近分光光度計での測定(波長390nm)があり、計算した値と、目で見る値と大きく違うのです。」ということもありうるでしょう。

これらのことを考慮されたうえで、水道水基準との比較を行ってください。

回答に対するお礼・補足

まったくそのとおりで頭が下がります。サンプルは河川水でして、確かにフミン質が少々ふくまれていました。目で見るものと、機械で見るものとでは違うのはわかるのですが、“色度の測定”という分析を行う中で、本には“測定値はほぼ相関する”としか書かれておらず、値が違って出ることが本当にただしいのかどうなのかというところが自分の中で疑問に感じていました。機器の原理など勉強不足なところがおおいので、もう一度勉強してみます。本当にありがとうございました。

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