一般財団法人環境イノベーション情報機構
名古屋港内の魚介類は食べても大丈夫?
登録日: 2003年10月10日 最終回答日:2003年10月16日 健康・化学物質 環境ホルモン
No.3655 2003-10-10 13:33:26 COME-ON
先日、名古屋港内(9号地)でアサリを取っている人がいて、「国内産は高く売れる」と言っていました。また、岸壁に付くイガイなどを食べるクロダイも、釣られて食べられています。
私の勝手な印象ですが、有害物質の生物濃縮の度合いは貝類が強いのではないかと思っており、貝類や貝類を主食とする魚類には高濃度の有害物質が蓄積しているように感じます。
最近は水質が向上したと言われる名古屋港ですが、港内のアサリやクロダイを食べても大丈夫なのでしょうか。何かご存知の方がいらっしゃったら教えてください。
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No.3701 【A-1】
Re:名古屋港内の魚介類は食べても大丈夫?
2003-10-16 19:05:55 君山銀針 (
に書いたことがありますが、日本の場合、水俣病を経験した国なのにもかかわらず魚介類中のPCBや水銀など有害物質の基準は「暫定基準」しか、ありませんでした。しかも検査は漁協の自主検査で非公開。
自治体の抜き取り検査はあるものの、数が限られていますし、何を食べているのか情報公開が十分でないというわりとオソロシイ状況でした。
ただし、国際食品規格委員会(コーデックス委員会)が食品から摂取する水銀やカドミウムの世界的な安全基準を作成作業をしている事を受け今年になってから、魚介類中のダイオキシン、水銀カドミウム濃度の
調査結果を公開するようになっています。
EICネットにも情報がありました(ニュースを「魚介類」で検索)
http://www.eic.or.jp/news/detail.php3?serial=5523
http://www.eic.or.jp/news/detail.php3?serial=5354
http://www.eic.or.jp/news/detail.php3?serial=5170
名古屋限定という情報ではありませんが、軟体動物・甲殻類の内臓(イカとなカニミソ)にわりあい高濃度のカドミウムを、クロカジキなどで最高9.3ppmの水銀が検出されたことが公開されています。
なお自治体(都道府県)の抜き取り検査は各自治体の衛生研究所などのページで公開されていることが多いです。愛知県衛生研究所でもこの話題をとりあげたページがあり、
http://www.pref.aichi.jp/eiseiken/3f/gyo_hg.html
愛知県健康福祉部生活衛生課のホームページで、県内の市場やスーパーマーケットで売られている魚介類について、PCB、総水銀、カドミウムを検査した結果が掲載されているという案内がありました。http://www.pref.aichi.jp/eisei/kensajyukinzoku14.html
回答に対するお礼・補足
とても詳しく返答していただきありがとうございます。
教えていただいたHPを見て、魚のどの部分の検査結果なのかが知りたくなりました。魚介類の分析用資料の採取方法について県へ問い合わせてみます。
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