紙(容器)の環境負荷のイメージについて
登録日: 2011年01月19日 最終回答日:2011年02月09日 地球環境 地球温暖化
No.36373 2011-01-19 15:12:59 ZWldc16 Motu
現在、地球環境について興味があり、調べております。その中で、紙(容器)はプラスチックや、ビン、缶、などに比べ低環境負荷であるイメージを直感的に持っております。
日本国内では、「紙は環境にやさしいイメージを持つ」が5割以上を示すようなアンケート調査結果もあり、自分の直感的なイメージどおりだと認識しました。
ここで、世界的では、どのようなイメージを持っているのかについて疑問が生じました。特に、環境先進国のドイツをはじめとするEU諸国、アメリカ、中国などの主要な国々での紙の環境負荷イメージについて情報をお持ちの人がいらっしゃったら教えてもらえないでしょうか?
よろしくお願いします。
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No.36382 【A-1】
Re:紙(容器)の環境負荷のイメージについて
2011-01-20 14:44:03 ronpapa (ZWlba5
- “イメージ”という文字が、タイトル文を含めて6箇所使われていますが、容器としての「紙の環境負荷イメージは?」と問われても、それこそ漠然としたものにしか映らないと思います。 イメージとして答えると千差万別になるでしょうから、木や紙の文化と云われる日本の場合と、石と鉄の文化を持つ欧米とでは感じ方が異なるのかもしれません。 また、容器の発達は歴史的な背景もあるのでしょうね。 紙の容器の前には石の容器があり、鉄や銅など金属の容器からガラスの容器まで。 最も新しいのは石油化学系樹脂(プラスチック)でしょうが、動植物繊維系の容器というのも存在します。 その中で最も環境影響負荷の低い素材容器は何か?というのが、興味を持たれた発端なのでしょうか。
- Motuさんは紙が大好き人間ですか? 私は金属大好き人間です。
- それぞれの環境影響負荷を比較検証する方法はいろいろあると思いますが、イメージを調べるよりも、それぞれの素材容器におけるライフサイクル全体の環境影響負荷量を調べることが勉強になるのではないでしょうか。 私が紹介できるサイトは以下の二つです。 前者はLCAやLIMEの観点からの各種記事や比較情報が得られます。 後者は(一般に普及するかどうかは疑問ですが)試験的取り組み途上のもので、ごく先日“飲料用紙パック”のCFP算出用PCR基準原案の公開と意見募集が行なわれており(実際の数値公開はこれからの作業となりそうですが)、ガラス容器類や金属缶、プラスチック容器包装類のPCR基準もすでに公開されています。
http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/ (市民のための環境学ガイドhttp://www.yasuienv.net/index.html)
http://www.cfp-japan.jp/ (カーボンフットプリント公式サイト)
- 大切な余談として、容器包装リサイクルという制度があります。環境影響負荷を正しく評価検証する為には決して公平な制度とは映らない側面もあるのですが、これら一時的な政策で保護されたり補助される内容部分を排除して、長期的全体的な視野からのLCA環境影響負荷を比較検証できる視点を持たれることも大切だと思います。
- 蛇足ですが、用途目的に合った容器素材の選択をすべきであって、何が良くて何が悪い、善と悪を仕分けするような魔女狩りイメージで論ずる事は個人的には嫌いです。
回答に対するお礼・補足
ronpapa様 回答ありがとうございました。
御指摘のように”イメージ”という表現はあいまいでした。また、質問の背景の説明も足りなかったようでした。反省いたします。御指摘ありがとうございます。
質問した背景について補足させていただきます。最近、エコカーや、太陽光発電など地球環境にやさしい商品をよく耳し、地球環境について興味をもちました。
その中で、自分が身近に思ったのが、容器のリサイクルでした。容器といえば、アルミ缶や、PETボトル、プラスチック容器、牛乳パック、紙パックなどがあります。その中で、何故か、紙を用いた容器は環境にやさしい(ここでは、低環境負荷と表現しました)という感覚を得ました(これをイメージと表現しました)。
そこで、どうして、紙が低環境負荷と感じたのか?について疑問が生じたので、いろいろと調べてみました。調べてるうちに、日本ではアルミ缶や、PETボトルの方が紙パックなどの容器に比べリサイクル率が良いのに、”紙”の方が低環境負荷と感じるというようなアンケート結果を目にしました(某大手製紙メーカーさんのHPからみました)。この感覚は日本人だけのものなのか?世界共通の感覚なのかを知りたくて、いろいろ調べてはいるのですが、なかなか良いものが見つからず、今回質問をさせていただきました。
御指摘のように素材容器におけるライフサイクルを考えて、用途に応じて判断する事が大事だという事は良く分かります。
ただ、今回の疑問は、”直感的に紙が低環境負荷だ”と思った事が、世界の多くの人たちはどうなのだろうか?という疑問なのです。
ちなみに、私は紙大好き人間というわけではありません。でも、容器について、考えると今後、ずっと、PETボトルやアルミ缶、プラスチック容器を作り続けていってよいものだろうとか?という疑問はあるのです。紙が最もよいとは思いませんが、金属はプラスチックよりはましなのかな?という感覚はあります・・・
長くなりましたが、アドバイスありがとうございました。もう少し、調べてみます。
No.36393 【A-2】
イメージに惑わされては・・・
2011-01-23 21:11:24 todoroki (ZWl7727
客観的に考えて見ませんか?
リサイクルは確かに、環境負荷低減のように思われがちですが、一番いいのはムダに使わないこと、
使うとすれば「reuse」と「reduce」が先に来るでしょう。
さて、おっしゃるように、紙容器の代わりになるもの(代替素材)はいっぱいありますね。
アルミ缶,スチール缶、PETボトル,その他のプラスチックボトル,ガラス瓶,・・・。
それらの容器で何をしましょう?(何のための容器でしょう?)
それによって答えが変わってきます。というか、用途(使われ方)が答えを支配します。
また、国,地域によって、使われ方は一緒でも、実際の環境負荷は変わってくることがあります。
まずそこからではないでしょうか?
その中でronpapaさんの述べられているLCAは、イメージという曖昧模糊とした物事を、
定量化して比較するいいツールとなります。
A-1の回答のお礼の中に、
「日本ではアルミ缶や、PETボトルの方が紙パックなどの容器に比べリサイクル率が良いのに、
”紙”の方が低環境負荷と感じるというようなアンケート結果を目にしました
(某大手製紙メーカーさんのHPから)・・・」とありますが、
アルミ缶会社のHPを見ればアルミ缶が、PETボトル会社のHPを見ればPETボトルが、
それぞれ低環境負荷なように書いてありますから・・・。
回答に対するお礼・補足
回答遅くなり申し訳ありません。(昨日1/24まで風邪を引いてダウンしておりPCを見てませんでした・・・)。
ご意見ありがとうございます。おっしゃる事はごもっともだと思います。
最も良いと思われる低環境負荷を客観的に考えれば、おっしゃる通り、ムダに使わない事、すなわち、Reuse,Reduceが先の方がよいという考えになると思います。そして、用途によって考え方が千差万別となるのもおっしゃるとおりだと思います。
おそらく、私の質問の仕方がいけなく誤解を招かしてしまったのだと思います。
私は、何が最も良いか?という意味で質問したというより、日本以外の国でも、紙のイメージに関する情報(アンケート結果のような)をもっている人はいませんか?という意味で質問をしたのでした。(「答えありき」と御指摘されたましたが、”紙”にこだわっているのも正直な気持ちではあります・・・)
なお、客観的になる事も重要でありますね・・・御指摘ありがとうございました。
No.36398 【A-3】
では振り出しに戻りまして
2011-01-25 20:50:31 todoroki (ZWl7727
EU諸国の中の特にイギリスについては、
「少なくとも悪いイメージは持たれていない」といっていいと思います。
根拠:「カーボンフットプリント」はご存知ですか?
(ご存じなければ、A-1でronpapaさんが示してくださった3つ目(最後)のURLに、
あらましが書いてあります。)
カーボンフットプリントは、イギリスが最も先行いると言われていますが、
ジュース等の飲料でカーボンフットプリントが表示されているものの多くは
紙製の容器が使われています。
これはどういうことか というと、0.5〜2リットル程度の牛乳,ジュース など、
室温もしくは冷蔵庫で保存されるような飲料の容器は、
少なくとも紙容器の環境負荷(この場合は温室効果ガス排出量)が、
「最小とは断言できないかもしれないが、
高くないと認知されている」証左ではないでしょうか?
Motuさんの望むような答えになってますか?
回答に対するお礼・補足
早急な回答に感謝したします。私が知りたかったヒントを得たような気がします。カーボンフットプリントという言葉は、A-1のronpapaさんのURLからしりました。
確かに、直接的なアンケート調査はなかなか、見つかりませんが、お答えいただいたように、各国の状況から推定する事もありであるという事を気付かせていただきました。大変ありがとうございました。
No.36403 【A-4】
Re:紙(容器)の環境負荷のイメージについて
2011-01-26 16:19:21 ronpapa (ZWlba5
(1) 設問に近い(と私が思う)情報です。
↓容器包装廃棄物に関するEU各国の状況
http://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/data/research/h16fy/160714-4-1_jetro_1.pdf
- 上掲は7年前の経済産業省「3R政策」における海外調査資料(JETRO)になりますが、2ページ目のデータ「図1-1. EU 構成国における容器包装廃棄物のリサイクル状況」については更に古く1999年のものです。 この出処は欧州容器包装環境機構(EUROPEN)となっていますから、最新の公開データをネット検索することは可能だと思います。
- 紙のリサイクル率も掲載されていますから、設問のイメージ把握をする助けにはなるように思います。 ちなみに、2008年度における日本の古紙回収率は77%でしたから、ドイツとオーストリアの12年前のリサイクル率87%と88%の優秀さが分かるように思います。 紙大好き文化があるのかどうかは分かりません。 社会的なインセンティブによる仕組み作りと“民度”の違いもあるのでしょう。(フランスとイタリアの一人当たり消費量の贅沢さに比べて、そのリサイクル率の低さも特筆ですよね)
(2) 上記の出処:http://www.meti.go.jp/policy/recycle/main/data/research/index.html (3R政策/調査資料)には、多くの記事があります。 この欄とは別に、ホームページに戻って、右側の【資料を探す】をクリックすると、その【海外情報】欄には欧州・北米・アジアに分けた概況情報が得られます。 私自身の興味は別にあったので、ご自身で理解を深められるのがよいと思います。
(3) 私自身はカーボンフットプリントに少しだけ関わっていますが、todorokiさんが得意とされるLCA実務については入り口部分程度の知識しか持ち合わせていません。 しかし今後もっとも必要とされる分野であろうとは思っています。(ホントはLIMEなのでしょうが、どうも理解と普及が難しいようで・・・)
ところで、A-1.返信に述べられた「容器について考えると、今後ずっと、PETボトルやアルミ缶、プラスチック容器を作り続けていってよいものだろうとか?という疑問はあるのです。紙が最もよいとは思いませんが、金属はプラスチックよりはましなのかな?という感覚はあります・・・」のご意見について(これもイメージとしてでしょうが)、
「そうかなぁ? 何か変じゃない・・・」と気になってはいます。
回答に対するお礼・補足
貴重な情報ありがとうございました。非常に参考になるHPの情報に感謝します。
実は、私自身、今回の質問を通して、地球環境について非常に興味を持つようになりました。現在、皆様のアドバイスを参考に勉強を始めているところです。
カーボンフットプリントなる言葉も前回の回答から知りましたが、今後は非常に重要になってくる気がしました。
御指摘された『紙が最もよいとは思いませんが、金属はプラスチックよりはましなのかな?という感覚はあります・・・』は誤記ですね・・・本当は、”金属は”でなく”紙はプラスチックよりましなのかな?”という事を言いたかったのでした。誤解をお招きして申し訳ありません。
製品のライフサイクルまで考えてた場合、紙を用いる事が本当に地球環境良いのかはいろいろと議論は分かれるところではありますが、一般的な人たち(私を含めた)に”地球環境にいいよ”言うには”紙”を用いたモノ(容器など)を出すのは分かりやすいように思えます。
本当は、可能な限りモノを出さないようにして、容器そのものを再利用していくのが良いのかもしれません。しかし、そのためには、企業のみでなく、一般の人々の協力がもっと必要になってくるのでしょうね・・・皆が、心から、協力しあえる世界になれば、もっと、地球環境にやさしい事ができそうな気がしてます。
アドバイスありがとうございました。
No.36422 【A-5】
Re:紙(容器)の環境負荷のイメージについて
2011-01-28 23:27:21 津久葉山禄 (ZWldb10
「ronpapa」、「todoroki」さんが、良い回答をされているので、私からも一言。
「紙は環境にやさしいイメージを持つ」のは、京都議定書や温暖化ガスの考えでは、バイオエタノールのように植物を原料とするものは、化石燃料を原料とするものと違って、植林・栽培などにより「再生」が可能であり、いったん燃やして二酸化炭素となった「紙」も「木」などとして回収可能であるからです。
でも、無駄に大量に「紙コップ」などを使用し、植林を行わなければ、空気中の二酸化炭素を増やすことになり、「環境にはやさしくありません」。
>環境先進国のドイツをはじめとするEU諸国、アメリカ、中国などの主要な国々での紙の環境負荷イメージについて情報
ドイツなどの環境先進国でも同様な考え方です。EUでは、都市ごみなどもMBT処理(機械生物的処理、都市ごみを機械的に選別し、生ごみなどをメタン発酵して、エネルギーを回収するとともに、埋立ごみを少なくするための処理)して、出来うる限り環境に配慮しようとしております。中国などの環境後進国(経済は先進国ですが)では、環境よりも日々の暮らしが優先され、その考え方は環境先進国にはまだまだ及びません。
なお、日本では農林水産省の「バイオマス日本」などにより同様なエネルギー回収をしようとしておりますが、プラント建設費(7000万円以上の費用に対して、75〜95%を補助する)に対しては補助しておりますが、せっかく発電した電気の売電価格が低い、ランニングコストが高くペイしないなどにより、計画から大きく遅れているのが現状です。また、せっかく造ったプラントも休業状態になっているものが相当程度あるとも聞いております。
回答に対するお礼・補足
津久葉山禄様
回答ありがとうございます。おっしゃる通りですね。紙は回収可能である素材であるところが、環境にやさしいイメージなのでしょうね・・・自分もこの考え方に収束しつつあるところです。しかし、何も考えずにイメージだけで「紙がいいから・・・」といってその後の事を何も考えなければ、環境にやさしい状況にはならない事も事実ですね。結局、我々の一人一人が環境に優しい事はどうすべきなのかを考えて・実行する事が必要なのかな?と思うようになりました。
実は、バイオエタノールに関しては、紙よりも先に考えてみたのですが、原料に食料を用いるという事と、大量に水を使うという事を知って、本当にバイオエタノールは環境によいのか?という疑問を持ちました。自分の中では、食料や水をエネルギーに使えるのは、食料や水があまっている豊かな国だけであり地球全体を考えれば、本当にごく一部であり、ポジティブなイメージを持ちませんでした。。。
いろいろと、参考になるご意見に感謝します。
No.36449 【A-6】
Re:紙(容器)の環境負荷のイメージについて
2011-02-02 21:24:37 津久葉山禄 (ZWldb10
>実は、バイオエタノールに関しては、紙よりも先に考えてみたのですが、原料に食料を用いるという事と、大量に水を使うという事を知って、本当にバイオエタノールは環境によいのか?という疑問を持ちました。自分の中では、食料や水をエネルギーに使えるのは、食料や水があまっている豊かな国だけであり地球全体を考えれば、本当にごく一部であり、ポジティブなイメージを持ちませんでした。。。
近年、雑草、稲藁の利用など食糧以外からのバイオエタノール製造、休耕田での食糧用でない米を栽培しバイオエタノールにするなどの研究がすすんでおります。
また、平成21年11月よりソーラー発電の全量買取制度(余剰電力を48円で買取)が開始され、全量買取制度(発電した電力をすべて電力会社が買取る制度)への移行も検討されています。
また、エネルギー自給率が低い状態を改善するため、および埋立地が将来不足することなどを考慮すれば、現在のバイオガスプラント補助金制度も、現在のような状況(せっかく運転を開始したプラントも余剰電力の売電価格が低いため休業状態に陥る施設が相当程度ある、詳しい数値を忘れましたが40%近い数字であった)が続けば、ソーラー発電のように売電価格をあげざるをえなくなるであろうと考えております。
回答に対するお礼・補足
御回答に感謝します。
バイオエタノールの研究が行われている事もある程度知っていました。ここで、懸念したのが、もし、バイオエタノールが前提となった供給がされたときに、原料不足となった状況と、食料不足が問題視される状況が発生したときを考えたときに、食料を優先する事が当然となると、バイオエタノール前提の材料にはリスクを伴うと考えました。特に、食料豊富な先進国でのバイオエタノール材料(トウモロコシですかね・・)不足したときの事を考えると、厳しそうに思えます。バイオエタノール事態、すばらしい考えであると思うし、決して技術を否定するつもりはありませんが、大規模な消耗品材料の安定供給につながるのか疑問を持っているしだいです。なにか、「そうではない」というご意見や、情報を知りたいですね・・・
ソーラー発電に関しての情報ありがとうございました。あまり考えてなく、視野が広がりました。参考にさせていただきます。
No.36459 【A-7】
論題だった紙容器の環境負荷から外れますが・・・、
2011-02-04 16:23:14 ronpapa (ZWlba5
- 上記のA-6..で津久葉山禄さまが紹介された「ソーラー発電の全量買取制度(余剰電力を48円で買取)が開始され、全量買取制度(発電した電力をすべて電力会社が買取る制度)への移行も検討されています。」に関連してですが、
- 実は先日、○○電力株式会社より当社に対して来期の電気料金値上げの案内が届きました。「平成23年度の太陽光発電促進付加金(太陽光サーチャージ)についてのご案内」ということで、その付加金単価(値上げ額)は+1銭/kWhになるという案内です。
ソーラー発電についてはすでに買い取り移行は進んでおり、電力料金への価格転嫁も始まっているということになります。
- この内容ですが、平成21年11月から始まった「太陽光発電の余剰電力買取制度」に伴い、〔前年度の太陽光サーチャージ付加金については(銭未満の端数切り捨てと、次期繰り越し処理によって)0銭/kWhでしたが〕、平成22年の買い取り総額から(自社での)節減効果費用を差し引いたその残額が、来期・平成23年度に予想される電力総需要量当たりに換算して+0.01円/kWh(銭未満の端数切り捨て分は、同様に次期繰り越し処理)になる事についての計算書付きでした。《※》
- これは国策に従った電力会社としての処理ですから否応はありません。現政府がさらに進めようとしている「再生可能エネルギーの全量買取制度」の前哨戦みたいなものですから、これからもっと電力料金(に限らず、全てのエネルギー価格)は上昇していくのでしょう。私達はこれに備えなくてはならないことになります。加えて、暫定税率も据え置きのままの石油石炭税の追加増税(地球温暖化対策税)政策が進められていますから、エネルギー価格上昇だけでなく、それに伴う諸物価上昇も想定しなくてはなりません。(個人的意見でした。ご容赦下さい)
《 ※ 他の国内電力会社における太陽光サーチャージ分の転嫁値上げ状況は、それぞれどの程度なのでしょうか? 地域毎に異なる電力会社があり、それぞれ地域別に太陽光発電の普及率も日照時間発電効率も違うはずですから、私のような日本海側地域の電力供給会社と他の地域とでは、それぞれ異なる負担額となっているのではないでしょうか? 単なる個人的興味ですが、どなたか異なる情報をお持ちでしたら教えて下さい。》
回答に対するお礼・補足
情報ありがとうございます。材料のリサイクルのみならず、エネルギーでも地球環境に対する取り組みが進んでいるのですね・・・
御質問の回答にはなっていませんが・・・
ソーラー発電に関しては、1年前くらいに、自宅に、ソーラーパネルの売り込みの営業マンがしつこく来て、いまひとつ、胡散臭さを感じておりました。しかし、最近は売電金額も上がってきており、なかなか、良くなってきているのですかね?
電力負担額については、私も良く分かりませんが、ソーラー発電を個人で行うと本当に地球環境によいのでしょうかね?
製品ライフサイクルで考えると、ソーラー発電をするとCO2の低減効果は見えてくるのでしょうか?単なる個人的な興味ですが、気になるところです。(ソーラーパネルを作る工程のエネルギーはバカにならないとおもうので・・・)
No.36461 【A-8】
ますます余談を重ねる事お詫びします・・・。
2011-02-04 17:38:07 ronpapa (ZWlba5
なんと素早い返信レスポンスに驚いています。(10分も無かったのでは…?)
とてもいい観点をお持ちですね。 ソーラーパネル製造の為の素材調達から施工・維持管理・保守メンテナンスから廃棄処理までのライフサイクル全体における環境影響評価とその性能寿命対効果を考えてみることは大切だと思います。 HV車やEV車が普及拡大することと似てますが、ほぼ同時期に大量発生するはずの廃バッテリーとその資源循環(又は再利用)処理については今から取り組むべき課題だと思っています。《※》
- また環境問題とエネルギー問題は表裏の側面だと思っています。 バイオマスやバイオエネルギーについては意見を持たないのですが、津久葉山禄さまが述べられた現実問題については考えさせられるところも多いと思いました。
〔以下、独白〕
- 昨年春に出席した環境セミナーで、電力会社の方が原子力発電と火力発電・太陽光発電・風力発電・水力発電など各種の取り組み事例とその実態に関する説明プレゼンテーションがあり、いろいろな苦労話もお聞きしました。 風力発電バードストライク対策におけるコンピュータシミュレーション制御の考えには感心しましたが、それぞれに難しい取り組み課題もあるようです。(山間部や豪雪地では高圧送電線の保守保全にも多大の労力と費用を要しますから大変です)
- 経済産業省の資源エネルギー説明会の席上では、私の隣に座っておられた大学の先生が、小型水力発電(水車発電)集合体の実現性と社会実験補助についての質問を投げかけておられました。 それぞれに取り組んでおられる姿勢こそ大切だと感じた場面でしたが、何事においても、その現場における現実を知ることが大切ではないでしょうか。
PS: 《※この場合の評価手法はLCAだけでは難しく、LIME2だと出来るのかなぁ。 まだよく分かってませんが・・・》
回答に対するお礼・補足
いろいろな情報ありがとうございます。紙の容器のみを考えただけでは、地球環境の問題解決には足りないものですね。しかも、非常に幅広い知見が必要である事が分かってきました。一部で環境に良いように見えたところで、その全体プロセスに対してどれくらい良いのかを考えていく必要がありそうですね。非常に難しい事です。。。その中で、自分に何ができるのか?と思うようになっています。。
今は、できる事からはじめる、それを維持継続していく事と、もっと、広い視点で事実を知る事が必要ではないかと考えています。(とりあえず、今回の質問してから、ゴミの分別には気をつけていますw)
いろいろ、情報ありがとうございました。
No.36490 【A-9】
まだスレッドを閉じておられなかったので、補足させていただきます。
2011-02-09 17:11:51 ronpapa (ZWlba5
ご容赦ください。
- 各地域毎に(中部と北海道電力が)0.01円、(東京,東北,関西電力が)0.03円、(北陸,中国,四国,沖縄電力が)0.06円、(九州電力は)0.07円/kWhの値上げとなることが分かりました。
- 出処サイト:http://taiyoseikatsu.com/news/201101/tn201101-03.html(電力各社が申請した太陽光サーチャージの単価。一般家庭の負担は1カ月あたり3円から20円。)
http://taiyoseikatsu.com/news/201101/tn201101-04.html(2011年度の余剰電力の買取価格は6円安の42円/kWhに。)←このサイトの内容は(当然でしょうが)太陽光発電システムの普及拡大に対する環境ビジネス的バイアスが掛かっている訳ですが、それを除けば一般家庭向けの情報サイトとしては情報が整理されており理解し易いもののように感じました。
- 国内の電力料金体系の問題について論じることは、この環境サイト内では不適切な面もあると思いますので(誰もそのような決め事があるとは言っておられずとも自主判断として)言及しませんが、私が知りたかった地域別の料金差はここでもあるという事が判りました。 私自身は、各電力会社別のCO2排出係数の地域差と同様の問題があることを知りたかった訳で、極論を言いますと、CO2排出係数の低い電力供給地域に工場移転をすれば、それだけで容易に(勿論、見かけ上の)CO2の大幅削減効果となる矛盾のあることを価格差と共に把握しておきたかったのです。
- 上記の脱線記事を投函したお詫びに、以下の紙関連サイト情報を添付します。
http://www.jpa.gr.jp/file/release/20070925025534-1.pdf(紙のLCI データ)
http://www.jpa.gr.jp/file/release/20070925025704-1.pdf(板紙のLCI データ)
〔出処:http://www.jpa.gr.jp/ 日本製紙連合会〕
返信お気遣いはご無用です
回答に対するお礼・補足
いろいろとアドバイスと情報ありがとうございます。
皆様のおかげで、いろいろな知見を得られ、地球環境を考える上で広い視野を持っていかなければいけないことを学べました。
今後の業務に役立てたいと思います。
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