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環境Q&A

酸素濃度計について 

登録日: 2010年12月11日 最終回答日:2010年12月12日 エコビジネス 環境マネジメント

No.36186 2010-12-11 09:44:22 ZWldb20 気圧トレーナー

ガルバニ式酸素濃度計でエレベーター内を検知する時、高度が平地のところから、上昇すると濃度が下がり18%を割ります、ところが下がると今度は濃度が25%を表示するので、どれが正解か迷っています。
酸素濃度は21%で一定であると思いますが、製品として検知結果を提出しなければなりません。 如何でしょうか?

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No.36189 【A-2】

Re:酸素濃度計について

2010-12-11 22:29:09 O2計測 に 悩んでいます (ZWldb22

面白い反応を示すものですね
私も、今 O2計測について悩んでいるところです。

今しがた、調べたところではガルバニ式は静圧の変化でも変化するようです。
従って、エレベータが上昇すれば気圧が下がるためO2値は下がり
エレベータが降下すれば気圧が上がるためO2値も上がる

貴重な情報ありがとうございました。

No.36191 【A-3】

Re:酸素濃度計について

2010-12-12 19:36:55 papa (ZWlbd18

隔膜式酸素濃度計の測定原理は、隔膜を拡散してセンサー内部に到達する酸素の電解電流を酸素濃度として表示するものです。(内部電池型と外部電圧型がありますが原理的には同じことです。ガルバニ型とかポーラロ型とかいわれてますがこの呼称は原理を言い表したものとはいえず、ユーザー側が混乱する原因となっていると思います)
したがって、計測しているのは隔膜に接する酸素分圧であるために、校正も空気校正が可能であり気中・水中の両用できる簡便なセンサーです。
隔膜に接する酸素分圧に比例する出力が得られることを考慮すれば、大気の酸素容量比21%が変わらなくとも気圧の変動をそのまま反映した計測値となります。
大気圧は標高100mあたり約1%の差がありますので、低地で空気校正した計器は高地では高度差分だけ計測値は小さくなります。また、高地で空気校正した場合はその逆となります。
酸素濃度計は、飽和液校正や空気校正を行うことが多いので、最近の計装機器では変換器に大気圧補正を組み込んでいます。
(参考)
http://www.yokogawa.co.jp/an/do/an-do-001ja.htm
エレベーターで上下することで計測値が大きくずれることはないと思いますが、質問にある現象は程度はともかくありうる現象だと考えられます。

すでに締め切られた質問で、排ガス中の酸素濃度計測のことが触れられていますが、焼却炉やボイラーのような水分量が多い排ガスでは湿りガスベースの酸素濃度(酸素分圧)と、化学分析による常温蒸気圧下での容積分析とはかなり異なった計測値が得られるのは当然です。
焼却炉でもNOx対策で残存酸素濃度の制御を行っていますが、計測は通常ジルコニア酸素濃度計を使用しています。排ガス検査の際の計測値とは多少の差が出ますが、計装計器は排出規制のために使われることを予定しておらずもっぱらプラントの制御のためのパラメータを得るために使用しているのですから、その理由と計測原理を理解して利用することを前提に、化学分析と多少の差異があっても当然と思います。

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