一般財団法人環境イノベーション情報機構
水処理 接触ばっ気槽について
登録日: 2003年10月04日 最終回答日:2003年10月06日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)
No.3604 2003-10-04 18:30:23 匿名
水処理に関して最近、維持管理の勉強しはじめたものです。
質問ですが・・・
J1などにおいて初沈(沈殿分離槽)に貯まった汚泥の引き抜きをまったく行わなかった場合(1回/年とまではいきませんが)後段の接触ばっ気槽にはどのような影響がでてきますでしょうか?
例えば沈殿汚泥の性状が変化すること等考えられますか?
また、流入が高負荷・低負荷でその違いはありますでしょうか?
漠然とした質問で申し訳ありませんがよろしくお願いします。
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No.3608 【A-1】
Re:水処理 接触ばっ気槽について
2003-10-05 10:14:00 クマムシ (
>質問ですが・・・
最初沈殿槽がなんのためにあるのか考えて下さい
自ずと答えが出るはずです
その処理形式・その処理装置の標準的なマニュアル
に従うのが王道です
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。
処理形式・マニュアルを1からじっくりと
検討してとりくんでいきたいと考えております。
今後ともよろしくお願いいたします。
No.3610 【A-2】
Re:水処理 接触ばっ気槽について
2003-10-06 12:28:05 papa(経験者) (
>J1などにおいて初沈(沈殿分離槽)に貯まった汚泥の引き抜きをまったく行わなかった場合(1回/年とまではいきませんが)後段の接触ばっ気槽にはどのような影響がでてきますでしょうか?
沈殿分離槽から流出したSSにより接触ばっき槽に活性汚泥が生成して濾床が閉塞します。
最終沈殿槽より沈殿分離槽へ返送される汚泥が多くなり、沈殿分離槽→接触ばっき槽→最終沈殿槽→沈殿分離槽の汚泥循環が発生します。
汚泥循環になれば確実に水質が悪化します。
そのほか、活性汚泥化することにより一時的に溶存酸素が確保できなくなりますが、濾床閉塞により有効容量が減少して、場合によっては溶存酸素が確保できるケースもあるので溶存酸素の確保については状況により一概には言えません。
>例えば沈殿汚泥の性状が変化すること等考えられますか?
大量のスカム及び沈殿汚泥が固化して汚泥の引き抜きが困難になります
>また、流入が高負荷・低負荷でその違いはありますでしょうか?
負荷が高い方が汚泥の発生量は当然多くなりますので、沈殿分離槽からのSS流出は起こりやすいと思います。
また、長期間引き抜きを行わないと沈殿汚泥の腐敗によりSSの可溶化が起こり、接触ばっき槽のBOD負荷も大きくなります。
一度実際に限界まで汚泥引き抜きを行わない運転をテストしてみればよく解ると思います。
机上でいくら説明してもあまり意味がないと思いますので実地に試してみたらいかがでしょうか。
年に1回杓子定規に汚泥引き抜きを行う必要はないと思いますが、作業のできないような状態になってもいけないので保守管理に携わる方がこまめに見ていただくことは必要だと思います。
回答に対するお礼・補足
わかりやすく、詳しいご回答
ありがとうございます。
さらに自分で探求していきたいと
意欲がわきました。
機会があれば様々な運転テストを行って
検討もしてみたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
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