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環境Q&A

4.4.7 緊急事態への対応及び準備 

登録日: 2010年10月26日 最終回答日:2010年10月26日 エコビジネス 環境マネジメント

No.35912 2010-10-26 16:24:11 ZWla754 クレーム処理班

ISO14001の審査において、緊急事態について何を想定しているかとの質問が審査員からあったため、廃油の流出と回答し手順を示しました。
別の製造部門はありませんと答えたところ、想定されていないのは問題だ。納期遅延や品質問題の発生も緊急事態だとの指摘だ。地震や火事だけでないと言われました。
過去、数年に渡って同一審査機関で受審していますが、このような指摘はありません。
上記のような、解釈は成立するのでしょうか?

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No.35915 【A-1】

不適合ではないのでは

2010-10-26 18:03:08 はし (ZWl5e62

結論から申し上げて,文面だけから判断するとISO14001の審査としてはこの内容で不適合とするのは行き過ぎだと思います
要求事項は「環境に影響を与える可能性のある潜在的な緊急事態及び事故」の特定を求めているのであり,同規格の「環境」の用語の定義を見ても明らかだと考えます

しかし,審査員の言い分を深読みすると,以下のような理由で指摘したことも考えられますが如何でしょうか
・納期遅延や品質問題が客先での「環境」的な緊急事態を引き起こすことはないか?
・御社のEMSがQMSとの統合システムになっていないか?
(御社の業種やシステムが分かりませんのでなんとも言えませんが)

回答に対するお礼・補足

ご回答どうありがとうございます。最終的には不適合にはカウントされませんでした。実際のところ、こうであるべきだという、断定した物言いです。
言いたいこといって、すっきりといった感じにとれました。
この件については、スルーしたいと思います。

No.35917 【A-2】

Re:4.4.7 緊急事態への対応及び準備

2010-10-26 19:18:23 おせんち (ZWlb24a

 何でも有りのようです。さぞかし、不愉快な思いをしていることでしょう。そんなこと、おくびにも出せませんが、実に多くの方々が、理不尽な要求に対し我が社のためにと、それを噛み殺しているはずです。言うなら言うで、もっと早く言ってくれでしょう。しかし、審査するという、一見優位な立場に立つと何ら疑問も感じなく、誰でもそんなことを言いたくなってしまうものです。
 後は、本題から外れてしまいますが、私だけの経験から、書かしてもらいます。決して普遍的な話ではありません。単に私の乏しい経験のひとつです。随分昔のことですが、こんな男がいました。ほとんど気合だけで仕事をして、気に入った者のみをはべらせ、ヤクザの世界のように、そこのみ通用する義理人情で仲間を縛り付け、端の人からはひそかにあきれられていいました。何処に行っても、大言壮語を語り実務にはほとんど役立たずでしたが、同類をかき集め強固な絆を作る能力は素晴らしいものでした。特定・特殊な人間関係の範囲で男の魅力を発揮できる人なのでしょう。その後、何故かその男がその審査をする機関に転職しました。そして職場からある男を引き抜いていきました。
 しばらくして、クレーム処理班さんと同じような困った話を聴くことになりました。聞いてみると審査をする生き生きとした男達がその連中だったそうです。相当勉強をして経験を積んだのでしょう。しかし、私の感じでは、「ヘえー、そんなえらそうなこと言ったの?よく言うな!」でした。自らが理詰めで説明し、指導する力は、知っている限りでは持っているとは思えませんでしたが、審査する場面ではその能力は必要ないのでしょう。受ける方は、平身低頭、ヘイヘイ、御無理ごもっともと聞いてくれます。彼等は、実に適材適所に収まったなと思いました。
 クレーム処理班さんは、その審査官様はつまらないことを言うヤツだなとお思いでしょうが、マニュアルに沿って言ってきます。面倒な御指導でもないので、承知してやって懇切丁寧に答えてやってください。個人感情抜きの組織と組織のお付き合いなのです。逆に、そんなことを言う連中は、ある場面では、とても役立つように立ち回ってくれるかも知れません。
 そう言う私も、彼等と面と向かったとしたら、決してこんなことは言えませんけれども。何だか、とても不謹慎なことを書いてしまったように感じています。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。審査員の方は言いたいことを言って、すっきりしておられました。本件はスルーしたいと思います。

No.35918 【A-3】

Re:4.4.7 緊急事態への対応及び準備

2010-10-26 19:20:36 ぶらっくたいがぁ (ZWlc74f

「解釈が成立するか?」ということであれば成立します。
定義3.5では「環境」を自然環境に限定していません。自然環境は当然として「組織の活動をとりまくもの」ですから、広義に解釈すれば企業の経営環境も含まれるでしょう。
"はし"様がおっしゃるように、おそらく審査員は14001規格を利用して自然環境以外の緊急事態についても備えて欲しいという意図からそのような指摘をしたものと思われます。
しかし、「納期遅延や品質問題の発生」に対して何も手を打たずに起こるがままにしている会社など現実にあるはずがありません。審査員がその場の思いつきで口にした指摘のように思います。
これらが発生した場合に、誰がどんな手順でどんな対処をすることになっているのかを説明すれば審査員も納得したことでしょう。

ところで「解釈が成立するか?」とのことですが、貴社はどう解釈されているのでしょうか。
審査員の解釈に基づいて審査を受け、その解釈に従って自社の文書や手順を変えるようでは審査主体のシステムになってしまいます。貴社自身で規格の意図を解釈して自社のシステムを改善していくことをお勧めします。
そして、審査員(あるいは認証機関)にはあらかじめ自社の規格解釈を正しく伝え、それを尊重して審査するよう要求すればご質問のような展開にならずにすみます。
ちなみに当社では9001と14001の認証を取得していますが、両者に垣根は設けておらず、環境、品質、安全の全てを対象に、緊急であろうがなかろうが不測の事態をリスクとして統括的に扱っています。そういうわけで「これが緊急事態」という小区分はありません。

実務に役立つ規格解釈を考える上で、次のサイトをご紹介します。
http://www.mars.dti.ne.jp/~saitota/iso.htm

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。その時々の審査員の主観で指摘内容が審査の度に違う場面があり、都度、対応していた面はいなめなせん。もっと、自社のシステムに自信が持てるよう、努力を図って行きたいと思います。ご紹介して頂いたサイトを参照させて頂きます。

No.35921 【A-4】

Re:4.4.7 緊急事態への対応及び準備

2010-10-26 20:16:14 火鼠 (ZWl8329

回答には、なっていないと思いますが。
こんなのも、ありました。

分析機関対応の17025の審査で、気圧計をトレーサブルのものを使えとの指摘をされ、その証明書を出せと言われました。
そんなものないのです。気圧計は、気象庁の検定だし、気圧の基準単位なんてないのに出せと、ほざいていた審査員がいました。
あまり、突っ込むと相手も意地になるので、当方は、こう考えます。後日ご連絡いたしますとして逃げました。
審査員の中には、勘違いされてる方もいると思います。監査を受けるほうがなんでも、かんでも御説ごもっともです。改善いたします〜はは〜〜。。は必要ないのではないでしょうか?相手は、水戸黄門ではありません。たかが、金もらって審査しているだけです。こっちは、金払っているのですから、指摘事項に納得いかないのなら、つっこまないといけないのではないでしょうか?

回答に対するお礼・補足

ご回答どうもありがとうございます。仰る通り、指摘事項に納得がいかない場合は、議論をして行きたいと思います。

No.35923 【A-5】

Re:4.4.7 緊急事態への対応及び準備

2010-10-26 22:00:52 たる吉 (ZWl47e

A-3ぶらっくたいがぁさまのおっしゃるとおりとおもいます。

個人的な意見を述べさせてもらえば
>納期遅延や品質問題の発生も緊急事態だとの指摘だ。
についてはそもそも著しい環境側面も緊急事態も「組織」が決定することであり、決定方法に問題があるのであれば、それは環境側面での指摘でなければならず、納期遅延や品質問題の発生を組織が「著しい」としていないのであればそのような指摘がでるはずもありません。

回答に対するお礼・補足

ご回答どうもありがとうございます。著しい環境側面も緊急事態も「組織」が決定することであり、その点については言及していないのですが、審査員の方には、これはこうあるべきだとの思い?があるようです。

No.35924 【A-6】

Re:4.4.7 緊急事態への対応及び準備

2010-10-26 22:52:48 万田力 (ZWl3b51

 もう10年くらい前ですが、苦情である企業を訪れたことがあります。
 受け付けで、
「いま重要な会議をしているので、責任者はおろか担当者も対応できかねます。」
とのこと。
「こちらも緊急の用件ですが、何の会議ですか?」
「ISOの審査中です。」
と言うので、
「ISO14000の審査であるなら、環境に関する苦情を受けてどのように対応するかと言うことも重要な審査対象であるはずです。現実に起こっている苦情への対応より、受検(審査)の続行を求めるような審査なら、ISOの認証なんか受ける必要はないと言ってください。」
と言ったことがあります。
 お金を払って「審査していただく」のだから、是が非でも認証を受けたいという心理、それに付け込んで不当(無関係)なことでも指摘して優越感に浸りたい審査員の心情、どちらも理解できますが、本質は何かということを理解していれば,なすべきことは自ずから分かります。
 即ち、溺れている子供に「遊んではいけないという看板があるのになんでこんなところで遊んでいたのか?」と説教するよりも、速やかに助け上げるというのが優先されるべきであるように、規格が求めていること全てを考慮して対策をマニュアル化することが重要なのでは無く、規格の精神を理解して、起こった事象に如何に対処するか(この例でいえば、看板があっても溺れている子供がいたら、マニュアルが無くても助けるということ)が重要でなのであって、そのことを想定したマニュアルが無いことが問題なのではありません。
 こんなことを、「想定していないことは問題だ」と指摘するような審査機関なら、別の審査機関で審査を受けるか、某企業が「ISO1400の規格なんてとっくにやっていることばかりだ。なんでわざわざ認証を受けなければならないんだ。?」と言ったようにISOの認証を蹴ってしまえばいかがでしょう?

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。今後、今回のようなケースを含め審査員毎の見解があまりに異なるケースがあるようでしたら、認証機関の変更も視野に入れたいと思います。

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