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環境Q&A

生ゴミの堆肥化時の塩分について教えてください 

登録日: 2003年09月24日 最終回答日:2003年09月26日 ごみ・リサイクル リサイクル

No.3529 2003-09-24 12:55:07 よろず屋

最近、社員食堂や学校給食の残飯をまとめて堆肥化するような事業を行っているところが有るそうです。
ちょっと疑問があるのでご存知の方がいたら教えてください。

 残飯は味付けなどを行っているので塩分が多く含まれていると思うのですが堆肥化したときに塩分はどうなってしまうのでしょうか?
 たとえばその様な原材料を利用して出来た堆肥は問題なく利用出来るのでしょうか?
 

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No.3535 【A-1】

Re:生ゴミの堆肥化時の塩分について教えてください

2003-09-25 09:45:36 LP

残飯などの生ごみには塩分が含まれており,堆肥化の過程で塩が分解されないため堆肥中に塩分が残留することは良く知られています。

これを耕作地に使用しつづけると塩分濃度が次第にあがってきて最終的には作物は育たなくなってしまうのじゃないか,という意見があり,だから「生ごみの堆肥化に未来はない」とまで言い切ってる人もいます。

一方で,コンポスト推進する立場では「降雨により耕地から塩分は移動し,蓄積し続けるわけではない。」と反論しています。

どちらの意見も正しそうです。

以下,私の考えになります。

化学肥料に頼らなかった古来の伝統的有機農業においては,人馬の糞尿を堆肥化したり熟成させたものを耕作地に漉き込んで作物を育ててきました。
動物である以上,体液には1%弱の塩分量が含まれており,細胞の浸透圧の差を利用して排出された糞尿にも当然塩分が含まれています。
そうした有機肥料を化学肥料が発明された近代まで何百年もの間,同じ耕作地に投入し続けて塩分蓄積により作地がダメージを受けたという話は聞きません。この経験則により降雨によって塩分が移動するという説が正しいと思います。

もっとも他の理由により生ごみ堆肥の有効性が否定されることも将来ないわけでもありません。そうしたはっきりした予見もない現状では残留塩分だけで否定すべきことではないと思います。

尚,しょうゆ製造の過程で出る搾りかすは10%くらいの塩分濃度があり,まとまって大量に出るため,堆肥化は無理と判断し焼却することが多かったようですが,養分が豊富なため肥料化も模索されています。
(新潟大学)
http://www.ccr.niigata-u.ac.jp/kyodokenkyu/annual/vol5/v568j.html

回答に対するお礼・補足

早速のご回答ありがとうございます。
教えて頂いた新潟大学のアドレスですが、サーバーが見つかりませんとのエラーが出てしまいます。
興味がありますのでもう一度教えていただけませんか?
よろしくお願いします。

No.3545 【A-2】

Re:生ゴミの堆肥化時の塩分について教えてください

2003-09-26 10:39:18 LP

http://www.ccr.niigata-u.ac.jp/
のトップページから

新潟大学地域協同研究センター>共同研究について>成果報告(年報)>第5巻>68.醤油粕処理と有効利用技術の開発

にあります。トップページが表示されない場合はブラウザ側に問題があるかと思いますので,環境を変えてトライしてみてください。

回答に対するお礼・補足

ご丁寧にありがとうございます。
やってみましたがどうしても開くことが出来ません。

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