環境計量証明書の取り扱い
登録日: 2010年07月16日 最終回答日:2010年07月20日 環境一般 その他(環境一般)
No.35192 2010-07-16 11:24:03 ZWlc24c トリートメント一筋
お世話になります。
環境計量証明書について教えてください。
私は、S市下水道のN浄化センターで水質管理を担当しています。N浄化センターでは、硝化抑制処理を行っており、当然のごとく放流水ではアンモニア性窒素が検出されます。
本市では、放流水の全項目検査の一部を計量証明事業所に委託しており、平成20年度からアンモニア性窒素を追加しました。平成20・21年度に委託先から提出された計量証明書には、定量下限値以上の適当であると判断できる値の報告がありました。
しかし、本年度から委託先が変わり、3か月(延べ6回)の間に2回分について「0.1mg/l未満」の報告がありました。当該検査試料については、パックテストではありますがクロスチェックを行い平常時と同程度の検出を確認しています。
パックテストについては、昨年度の維持管理試験において、下水試験法(中和滴定法)とデジタルパックテストの併行試験を370試料について行い、かなり高い相関があることを確認しています。
委託先ではイオンクロマトグラフ法で行っていますが、提出されたチャートなどから分析条件及びデータの解析方法に問題点が見られたため、委託先と協議を行いました。委託先は、本市の求めに応じて検査方法の変更には応じましたが、既に提出された計量証明書の報告値の訂正には応じておりません。
環境計量証明書は、一旦発行してしまうと、いかなる理由があっても訂正して再発行することはできないのでしょうか。
また、計量証明書で報告された検査結果の取り扱いについて市担当者間で意見が分かれています。
@当該データは「正しい値」とは判断できないので、「欠測」として報告したのですが、「計量証明書で報告されたのであるから有効。報告値をそのまま報告するべき」との意見がありました。
A「欠測」の意味 : a. 測定はしたが適正な検査方法で結果が得られなかった。 b. 測定をしなかった c. 測定はしたが結果が得られなかった。
B当該データを無効とする場合の表示方法 : a. 「欠測」 b. 「−」 c. 「(空欄)」
以上、計量証明書とその報告値の取り扱いについてご教示ください。よろしくお願いします。
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No.35196 【A-1】
報告書など法定の物を除けば報告者の任意(意志)で決まる物です
2010-07-16 17:57:19 なんちゃって計量士 (ZWl9549
人が行なう行為ですから、訂正が絶対良いとか悪いとか言えることではありませんよ。一般論として必要な内容解説します。
判断は題記の通り勝手に考えて下さい。
まず貴方は測定の本質が判っていません。測定方法が変われば、当然計る物が違うんです。計りたいものを計っているのではありません。
この様に継続性のある物を計る場合には、数回ラップさせて計測するなり、計測方法を相関のある方法に限定して入札すべきなんです。
極端に言えば、今まで長さを測っていたところへ、重さを量る計測をして、それではまずいって事で長さを測ることにしたって事なんです。
エ、ディメンジョンが違うって・・・それなら、有機物を計測するのにCODを使っているとこへ、BODやTOCなら判りますか・・・
訂正再発行も上記のようなことで、計算のミスを発見したとかタイプミスとか、後から訂正を正当と検証できるようなことなら訂正再発行は有ですが・・・他の検査結果からでは訂正の方法なんてあり得ません。それこそ不正以前のことです。それが判らないなら、今後一切技術的な話には口を挟まないことです。貴方にも世の中のためにも害だけです。
報告書に紛らわしい検査結果を載せるのは、考え方次第です。計測したのは間違い有りませんから、参考値としては今後意味を持つ場合もあります。ただ、統計処理には当然使えませんので注意して下さい。
それと、計測値に「正しい値」なんて言葉使っていましたが、大間違いですから。括弧の中をご存じなのは神様だけ、あくまでも出てきた数字は確からしい値であって確率としてある範囲にはいると予想されるだけです。実際はおお外れなんて事もあるんですよ。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございました。
たいへん厳しい意見(イラッ!)もありましたが参考にさせていただきます。
「正しい値」という表現は不適当でした。
No.35201 【A-2】
Re:環境計量証明書の取り扱い
2010-07-16 23:37:46 papa (ZWlbd18
計量証明書は神様のお告げではないので、なんでもかんでも報告書に記載すべきものではなく、ある条件下での計量結果を提示したものなので、依頼者自身が結果を検証する材料が提供されたに過ぎません。
公共工事でも受注者の竣工状況が発注仕様を満たさないなら、粗雑工事としてやり直しを命ぜられるケースは珍しいことではなく、計量結果の提示されるプロセスに問題があるなら、計量証明書の検収を行う際に要求された品質確保ができない場合は発注仕様書にその取り扱い方法の記載があれば、不合格成果品としてやり直しを要求することも可能です。
>@当該データは「正しい値」とは判断できないので、「欠測」として報告した
「正しい」かどうかはともかく、不合格成果品であるなら欠測とすることは当然です。
>「計量証明書で報告されたのであるから有効。報告値をそのまま報告するべき」
計量証明書といえども不合格成果品をそのまま報告するのは委託業務成果利用としては不適切です。
>A「欠測」の意味 : a. 測定はしたが適正な検査方法で結果が得られなかった。 b. 測定をしなかった c. 測定はしたが結果が得られなかった。
>B当該データを無効とする場合の表示方法 : a. 「欠測」 b. 「−」 c. 「(空欄)」
そのようなグレーゾーンを設定する必要はなく、再測定をおこなえば済むことです。
委託測定業務で無関係の計測器チャートを成果品に添付してきた計量証明事業者に遭遇したことがあります。委託業務の一般競争入札が多い現況では発注側での仕様書の適切な作成や、品質管理確認、検収技術を向上させる必要があります。。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございました。
委託業務の仕様書の内容及び業者選定の方法を見直していきたいと思います。
No.35203 【A-3】
Re:環境計量証明書の取り扱い
2010-07-17 09:39:46 Commodore (ZWlb750
>環境計量証明書は、一旦発行してしまうと、いかなる理由があっても訂正して再発行することはできないのでしょうか。
修正しようにもサンプルが無いから再測定できないので上記方法の結果しか
出せないのではないでしょうか、分析しないのに結果は出せないです。
分析条件やデーター解析に問題があるのが事実であれば報告書をつき返して
欠測にし、該当部分の返金をさせるべきです。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございました。
たいへん強気なご意見ありがとうございます。これらも含めて仕様書の見直しを行っていきます。
No.35205 【A-4】
Re:環境計量証明書の取り扱い
2010-07-17 20:30:03 火鼠 (ZWl8329
まず、環境計量の証明書が出せるのは、法律で定まった設備を持ち環境計量士がいて、国に登録した事業所というだけではないでしょうか?
計量証明書は、商品ですから、顧客のクレームの対して答え無いのはおかしいと思います。
ただし、顧客のクレームが、国が規定した方法以外(パックテスト)で、数値が違うといわれても、計量証明機関は書き換えなどは、しないでしょうね。
設問者は、以前の測定業者のデータと簡易法の相関を取られてこうなるはずだ。と断定されているようですが、本当はどうなんでしょう?
もしかしたら、以前の測定機関に間違いがあるかもしれませんよ。
データに疑問があるのでしたら、あと何社かに同じ試料を依頼して数値を確かめたらいかがでしょうか?
分析値とは、依頼業者によって、変わることがあります。
良い例が、輸出入に係る鉱物の分析があります。
輸出先で出した結果と輸入先で出した結果が違う場合、協議がつかなければ第3の分析屋に頼む場合があります。アンパイヤ分析といわれるものです。この場合、負けた分析屋は、アンパイヤ分析費用とか、繋留費用まで支払うことになるようです。
計量法は、設備と,分析方法、管理者しか決めていません。分析担当技術者の技量は無いのです。そこから出てきた報告書です。信用できる業者を選ぶしかないのではないでしょうか?
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございました。
計量証明書に対する認識が誤っていたようです。証明書の環境計量士の印は「めくら印」なのですね。入札時の業者選定において「計量証明事業所」から無条件に選定していましたが、事前のクロスチェックなど精度管理の確認等についても検討してきたいと思います。
No.35215 【A-5】
環境計量証明書の印をめくら印と言われると測定機関は怒っちゃいますよ
2010-07-20 16:43:25 火鼠 (ZWl8329
それを、一言めくら印を押してると言い切られては、たまりません。
過去のデータが絶対で、ましてや、公定法以外の分析方法と相関があるからこの数値は正しい。などと言われたとしたら、計量士は、相手にしないと思いますよ。
入札とは、価格だけで、技術力や、顧客説明能力までは、定義されてはいないのではないでしょうか?
報告書は、紙1枚に書かれた数字のみです。それが、勝手に歩きます。
技術の高い機関は、その数字のために、かなりの裏付けをします。
いい加減なところは、法定分析で行ったで、終わりです。
真値に近づけるためには、かなりの努力と、技術力が必要と思います。その辺を、ご理解いただきたい。
回答に対するお礼・補足
申し訳ありませんでした。言葉が過ぎました。
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