環境Q&A

No.35118 【A-1】

Re:分譲地の下に建築廃材が埋められている場合の危険性について

2010-07-05 10:32:13 ISOを恨み、尚且つ愛する男 （ZWlb82f

はじめまして。
建築廃材が埋められている土地ということですが、私が思いますに土壌汚染云々より、建築廃材による地盤の強度不均衡が問題になるのではないかと思います。もし埋められる際に空間を持って埋められていた場合に、上に建築物を作ると不同沈下等を起こす可能性があります。ボーリング調査も言ってみれば「点」調査なので、本当に厳密に言えば、そのような疑いがある土地については･･･その「点」はしっかりしているというだけのものに過ぎません。

さて、もしかしたら土壌汚染云々を心配されているかもしれませんが、実際埋められて近くの人が健康被害がないのであれば、可能性としてはかなり低いと思います。確かに防腐剤に砒素が使っていたとか、塗料に鉛が含まれているとかいいますが、地下水も飲まない、建築廃材が埋まっているところまで掘り返さないとなれば、土壌汚染対策法で言う問題にはなりません。
ただし、土壌汚染対策法でないですが･･･廃材等から(特に石膏ボードなど埋まっていれば)硫黄が還元物質として硫化水素になったりとか、メタンガス等の発生も考えられます。

以上まとめますが、いわゆる土壌汚染対策法で定めている健康被害の可能性は低いですが、その他の要因(不同沈下や廃材由来ガスなど)での危険性は否定できないので、本当であればお勧めしません。

No.35134 【A-2】

Re:分譲地の下に建築廃材が埋められている場合の危険性について

2010-07-08 16:23:18 ISOを恨み、尚且つ愛する男 （ZWlb82f

回答の続きです。
質問1
正直、地中環境にも、周りの詳しい環境にも影響を受けますし、本当に埋められているものにもよりますのでわかりません。過去に刑事裁判になった事例を見ると、数年みたいですね。

http://mimizun.com/log/2ch/wildplus/news24.2ch.net/wildplus/kako/1212/12127/1212727993.dat

質問2
深い場所にあることに越したことはありません。できることなら廃材と普通の地盤の間に1〜2m程度の粘土層(不透水層)があれば、いいのですけどね。(砂だと有害ガスは素通りするので)

質問3
土壌調査は、第一段階として通常表面50cmの土で判断します。ただしこれは工場その他で表面から有害物質が染み込むという前提条件の話です。今回の場合調査を真剣にやるとするのなら･･･ボーリングで廃棄物の位置を確認して、そこまでに厚い不透水層(粘土層)があるか？埋められている廃棄物は何か、有害物質は含まれているか確認する必要があります。ただし個人もちでそんなことをするのは失礼ながら金額面で無理かもしれないと思うので、仲介業者さん(不動産業者)を通しているのであれば、その辺を相談してみてください。あるいは地元のそういう専門業者、または専門の技術士さんなどに相談されてはいかがでしょうか？
もし家を建てる以上の土は(将来にわたって)掘り返さないというのであれば、そのあたりまでの地盤強度と有害物の有無、またその下の不透水層の確認でいいと思います。

ざざっと書きましたが、対象地を実際見ていないのでどうしても中途半端な回答になってしまい申し訳ありません。あと、私は土木環境が専門なので、建築そのもの(地盤強度など)の話はその道の専門家にお尋ねすることをお勧めします。