SVHCの範囲について
登録日: 2010年06月23日 最終回答日:2010年06月26日 健康・化学物質 その他(健康・化学物質)
No.35048 2010-06-23 09:45:30 ZWld61a asasa
Boric acid(ホウ酸):10043-35-3/11113-50-1
はSVHCに指定されていますが、ホウ酸の塩や化合物は
このSVHCに含まれるのでしょうか?
成形品の材料として
Boric acid, sodium salt(ホウ酸ナトリウム):1333-73-9
を使用しており、SVHCとして扱わなければならないのかを
今更ながら調べているのですが、わかりませんでした。
正解でなくともご意見いただけましたらありがたいです。
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No.35053 【A-1】
Re:SVHCの範囲について
2010-06-23 16:37:07 cerha (ZWla613
asasaさんのところの取り扱い製品やサプライチェーン上の立場などの詳細が不明ですが、「成形品の材料としてホウ酸ナトリウムを使用しており」とありますので、弊社と同じ川中の成形品メーカーかなと想像しますが、であればやはり上流の材料メーカーさんに確認するのが一番確実かなと思います(もしSVHCに該当するならすでに材料メーカーとしては十分な情報を持っていると思いますし、その情報を下流へ伝達することはREACH上での必要性として認識していると思います。)。
自身でもう少しご確認されるのであれば、参考になるかもしれない情報としては、下記のECHAのSVHCのサイトで・・
http://echa.europa.eu/chem_data/authorisation_process/candidate_list_table_en.asp
該当物質のSupporting documentationの欄のアイコンをクリックすればサポートドキュメントを入手でき・・・ちなみにホウ酸の資料中の・・・
http://echa.europa.eu/doc/candidate_list/svhc_supdoc_boric_acid_publication.pdf
P.5に化学式や構造式が出てますが、ナトリウム塩などの化合物は該当しないのかなと思いますが。
なお2010/6/18指定のSVHCの中にはホウ酸の他にも、CAS No.1330-43-4、1303-96-4、12179-04-3などの四ホウ酸ナトリウムというのがあるようですが、ご質問の物質はこちらにも該当しなさそうですね。
最初にも述べましたがいずれにしてもこの手の化学物質に関する詳細なことは私達成形品メーカーには中々手に負えなさそうなので、材料メーカーさんに確認するのが一番かと。それにREACH対応でのSVHC情報伝達は、上流から入手した範囲の情報を下流へ伝達、というのが基本ですし。
以上、参考までに。
回答に対するお礼・補足
cerhaさん、ご想像どおり弊社は川中です。説明不足にも関わらずご丁寧な
回答ありがとうございました。
ECHAの当該資料を確認しましたところ、注意が必要なCAS NO.が記載されているので、その中にないホウ酸ナトリウムは確かに大丈夫そうですね。
しかしご指摘の通り、確認の意味も踏まえ、材料メーカーへの問合せをしてみます。
色々役に立つご回答、ありがとうございました。非常に助かりました。
No.35068 【A-2】
Re:SVHCの範囲について
2010-06-24 23:42:56 matsu (ZWl743
>はSVHCに指定されていますが、ホウ酸の塩や化合物は
>このSVHCに含まれるのでしょうか?
EC番号215-540-4,235-541-3は、ホウ酸ナトリウム水溶液から出来てきた物のことを言っていると思いますので、ナトリウム塩はSVHCに含まれるのでは?
>成形品の材料として
>Boric acid, sodium salt(ホウ酸ナトリウム):1333-73-9
>を使用しており、SVHCとして扱わなければならないのかを
>今更ながら調べているのですが、わかりませんでした。
「ガラスの原料に使っていて、強熱反応をかけている場合、酸化ホウ素になっているはずでSVHCではない。部品のガラス部位に高濃度で硼砂やホウ酸を書いた文書を出している場合(受け取るとうるさいので)消してください。」という説明を今月している大手電機メーカーさんがいるみたいです。
回答に対するお礼・補足
matsuさん、ご回答ありがとうございます。
>EC NO.215-540-4等がホウ酸ナトリウム水溶液から出来たもの…
というのはcerhaさんのリンクの文書に書かれていますか?ざっと
読みましたが、そうした記述はわかりませんでした。
四ホウ酸Naはホウ酸から作られるのでしょうか?
もしよろしければご教示お願いいたします。
ガラスについての電機メーカーさんの理屈になるほどと思ってしまいました。
ホウ酸ナトリウムはイオン性ですが、ガラスの材料に使う場合、化学反応をして
共有結合性のポリマーになりますよね。それでもホウ酸のような気もしますが、
少なくともSVHCになった理由である毒性は無くなるはずです。
もっとも残存モノマー云々をいわれるかもしれませんけど。
今、材料メーカーさんに問合せ中です。結果をまた連絡させていただきます。
No.35076 【A-3】
Re:SVHCの範囲について
2010-06-26 07:26:58 matsu (ZWl743
>はSVHCに指定されていますが、ホウ酸の塩や化合物は
>このSVHCに含まれるのでしょうか?
http://echa.europa.eu/doc/press/pr_10_12_candidate_list_20100618.pdf
Information on the Substances of Very High Concern added to the Candidate List
Disodium tetraborate and tetraboron disodium heptaoxide form the same compounds in aqueous solutions. Uses include a multitude of applications, e.g. in detergents and cleaners, in glass and glass fibres, ceramics, industrial fluids, metallurgy, adhesives, flame retardants, personal care products, biocides, fertilisers.
>成形品の材料として
>Boric acid, sodium salt(ホウ酸ナトリウム):1333-73-9
>を使用しており、SVHCとして扱わなければならないのかを
>今更ながら調べているのですが、わかりませんでした。
ホウ酸ナトリウム
http://www.kagakukan.sendai-c.ed.jp/yakuhin/yak/146.htm
http://www.naitoh.co.jp/product/kagaku_h00033.html
ホウ酸ナトリウム(四ホウ酸ナトリウム,ホウシャ,ホウ酸ソーダ)(Na2B4O7・10H2O)
ただし、ネットの情報は鵜呑みにせずに、自分で良く確認しましょう。
CAS番号があっているかどうかを含めてですがね。
回答に対するお礼・補足
matsuさん、度々のご回答ありがとうございました。
先日は夜遅く、今回は週末の朝と貴重な時間を割いていただき感謝いたします。
引用いただいたCandidate Listの記述は四ホウ酸であり、当方はホウ酸について
の質問で??と思っていたのですが、ホウ酸ナトリウムのリンクを確認し、意図
が少しわかりました。
ホウ酸ナトリウムで検索をかけると私が認識していたNaH2BO3、Na2HBO3、Na3BO3
だけでなくNa2(BO2)(BO3)やB4Na2O7も「ホウ酸ナトリウム」としてCAS NO.が設定
されていることを知りました。最後のは四ホウ酸Naですし、改めて難しさを実感
させていただきました。
ともかく、材料メーカーの回答がありましたらお知らせいたします。
ありがとうございました。
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