一般財団法人環境イノベーション情報機構
間欠曝気でのBOD-SS負荷の計算方法?
登録日: 2010年06月09日 最終回答日:2010年06月09日 水・土壌環境 水質汚濁
No.34960 2010-06-09 20:55:43 ZWlb348 カンパチ先生
嫌気・好気活性汚泥法(嫌気槽→好気槽→嫌気槽→好気槽)を採用している下水の処理施設です。
流入水量、流入BOD共に計画に対して70〜80%と負荷が軽く、硝化速度が計画の約3倍と速いので好気槽の曝気を連続で行うとアルカリ度が極端に低下し汚泥解体の恐れがあるばかりでなく、嫌気槽でORPが下がらず脱窒も不十分になってしまうため、好気槽を間欠(16時間曝気・8時間停止/日)で曝気しています。
この場合のBOD-SS負荷の計算式として
流入BOD(mg/l)×流入量(m3/日)×24(時間)/生物槽容積(m3)×MLSS(mg/l)×16(曝気時間/日)
という、一般的ではありませんが曝気時間を組み入れた計算式を用いて管理していますがいかがなものでしょうか?
是非、意見をお聞かせ願いたいと思いますので宜しくお願いします。
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No.34962 【A-1】
Re:間欠曝気でのBOD-SS負荷の計算方法?
2010-06-09 22:50:00 papa (ZWlbd18
いまどきの処理場では、A-SRTを運転指標としている施設はあっても、BOD-SS負荷を指標に運転している施設はほとんどありません。特別な場合を除き指標とする意味がないからです。したがって計算方法程度はわかりますが、結果としてそうだったのかという程度の意味しかないと思います。(反応タンクの容量を決める設計上は大切なパラメータですが運転上は大した意味がありません)
ご質問程度の負荷なら、風量制御設備があれば送風機の間欠運転が必要とも思えません。脱りんを行う必要がない場合は嫌気槽のORPも参考程度の意味しかありません。脱窒はORPに依存することもないので好気槽と嫌気槽のORPが同じでも溶存酸素さえなければ脱窒します。
この場合、嫌気槽は流入負荷による酸素消費と内生呼吸の合算結果として維持されますので、脱窒が不十分なら汚泥保持量を増加させる(MLSSを増やす)操作によって維持することが普通です。
硝化速度はある程度のレベル以上なら基質(NH4)の消費によって反応が終結してしまいますので、硝化運転の場合は、硝化速度が大きいことは好条件であり障害となることはありません。
また、硝化によるアルカリ度の低下は当然の成り行きであって硝化の完了が解体の原因となることもありません。
下水処理工程の理解について基本的なポイントを欠いているように思います。
現在の負荷程度ならBOD-SS負荷など考慮する必要はないと思います。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございました
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