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環境Q&A

輸送時に発生するCO2排出量計算 

登録日: 2010年05月24日 最終回答日:2010年06月03日 地球環境 地球温暖化

No.34831 2010-05-24 18:13:06 ZWlb33b ひいこ

ライフサイクルアセスメントを実施するにあたり、輸送CO2排出量の算出につまづいてしまっています。
製品の重量とその移動距離さえ出せればなんとかなるかと思いやっていますが、当社のお客様は国内も海外もあり、海外へは直送便を使用したり、あるときは経由させたり...。国内でも急ぎの場合は、通常トラックを空便に変えるなどいろんなケースがあります。
毎日のように交通手段が変わり、それに伴い移動距離が変わります。みなさまはどのようにCO2排出量を計算されてますでしょうか?係数を決めるにしても一度は正確なデータをとらなければならないかと思ってます。でも半端なデータ数ではありませんので非常に困難です。合理的に使用エネルギーを計算するアドバイスをいただけましたら幸いです。

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No.34832 【A-1】

参考にならないかも・・・。

2010-05-24 18:45:34 江戸川の松 (ZWlcd13

ひいこ様 
江戸川の松と申します。よろしくお願いします。
私共の場合は製品が比較的小型の物が多いため、いわゆる宅配便を毎日のように使います。送り先はまちまちです。宅配業者が扱う航空便を使うこともありますし、ごく稀にですが海外へ直送することもあります。
(文面を読むと私共と似たパターンだと思いますが、トラックを1台丸ごとチャーターする、飛行機を1機丸ごとチャーターするようなことがあるのでしょうか?)
私共では、配送業者を使ったCO2排出量の算出は行っておりません。
(宅配便だと、トラックに載っている荷物は私共のだけではありません)
自社で使用する営業車両についてのみ、CO2排出量を算出しています。
※ガソリンの使用量(購入量)です。

回答に対するお礼・補足

江戸川の松様
アドバイスありがとうございます。
自社の配達分だけでの輸送CO2を求める出し方には気づきませんでした。
当社が直接改善できる内容をターゲットにしたLCAをするべきだということでとりました。

元々の私のイメージとしましては、材料発掘〜製品の使用・廃棄リサイクルまでで製品が、どの工程で一番負荷かがかっているかをまずは認識(アセスメント)するため、まずは社内外は関係なくデータを集めるべきかと思っておりました。
そして、その結果、輸送工程が多く発生しているのならば社内外関係なくアクションをとる。その対策が、直接当社ができる内容として空便を使用するのを止めるのも一つでしょうし、CO2量の少ない輸送業者を選ぶのも一つだと思っています。

でも、現実、莫大なデータを収集し分析することは無理でしょうし、やっぱり江戸川の松様のように範囲を明確にしたLCAがよいかもしれません。
もう少し悩んでみます。

LCAの基本は、データの正確だということは認識しています。ですので、やっぱり、正確なデータを得られる範囲でLCAをするのが適切のような気がしてきました。

No.34833 【A-2】

久々にLCAのQ&Aですが・・・答えは簡単ではありません

2010-05-24 19:39:15 todoroki (ZWl7727

あなたの会社が、
荷物を輸送する方なのか 受け取る方なのか 両方なのか、
によって変わってきます。
どれなのか書いていただけませんか?
荷物を輸送する方だとすれば、データを取られるのは結構なのですが、
ご自分で「毎日のように交通手段が変わり、それに伴い移動距離が変わります。」と
書かれているぐらいですから、何が(どれが)正確なデータなのか、
わからなくなってしまうのではないでしょうか?

回答に対するお礼・補足

todorokki様
アドバイスありがとうございます。
当社電気機器製造業者であり、輸送業者ではありません。
LCAの目的は、江戸川の松様に返答したような目的です。

悩み事は、データの正確性を一番気にしており、すべてのデータを収集したいところですが、莫大なデータ処理となり、時間もお金もかかりそうするわけにはいきません。

みなさまはどのように出されているのでしょうか?輸送部門だけで結構ですので引き続きアドバイスをお願いいたします。

No.34838 【A-3】

考え方を変えた方が良いのでは?

2010-05-25 13:20:01 江戸川の松 (ZWlcd13

江戸川の松です。

>>自社の配達分だけでの輸送CO2を求める出し方には気づきませんでした。
>>当社が直接改善できる内容をターゲットにしたLCAをするべきだということでとりました。

環境マネジメントシステムの一貫として、営業活動に使用する社有車のガソリン使用量を把握し、CO2排出量を算出しています。私共の会社は規模が小さいこともあり、CO2排出量は電気の使用量から算出した分と社有車のガソリン使用量から算出したものの合算になります。
「事業活動において発生する環境負荷の把握」という考えなので、LCAを深く考えたものではありません。

ひいこ様は、A−2todorokki様への回答で、
>>当社電気機器製造業者であり、輸送業者ではありません。
と回答されています。
であれば、貴社製品を製造・設計する際、どのような材料を使えばリサイクルしやすくなるのか、どんな有害物質を使わないようにすれば、最終ユーザが廃棄するときに問題が起きないようになるのか、等の実態を把握して対応することがLCAを実施していることになりませんか。

私はひいこ様の会社の規模が判らないので、もしかしたら、ひいこ様の会社に輸送(配送?)部門があり、部門独自にLCAを考えているのかも知れませんが、「毎日のように交通手段が変わり、それに伴い移動距離が変わる」のであれば、輸送に関するLCAというのは考えない方が良いと思います。

回答に対するお礼・補足

江戸川の松様
アドバイスありがとうございます。

問題は、どの範囲でLCAを行なうかということに気づかされています。ありがとうございます。
要は、どこまでを事業活動の範囲に置くかということなのですが、トラック便を利用するのが通常であるものの、それをわざわざ空便で送る指示を輸送会社に出しているのも実は当社なのです。
したがって、そこを外すわけにはいかないような気がしてます。

ただ、改善をLCAからするように持っていくように自分自身がしむけているのでこのような話になるだけで、別の分析(例;経費分析)で考えれば改善は可能です。
ですから、ここはわりきって、輸送会社の範囲に入らないことですね。

あ、それと、設計部門の環境配慮設計は、部品点数を少なくすることや、パッケージの小さい製品を作ることなどやっており、ここは別の指標でLCA分析の中に既に組み込んでいます。

No.34839 【A-4】

効率面から考えるのも良いと思います。

2010-05-25 15:36:30 江戸川の松 (ZWlcd13

江戸川の松です。度々失礼します。

>>ただ、改善をLCAからするように持っていくように自分自身がしむ>>けているのでこのような話になるだけで、別の分析(例;経費分析)>>で考えれば改善は可能です。
>>ですから、ここはわりきって、輸送会社の範囲に入らないことですね。

経費分析という方法は私も賛成です。例えば、去年よりも今年の方が収益が多い場合、普通に考えれば輸送経費も多く掛かっている。しかし、輸送経費が去年と同じであったとすれば、輸送効率が改善されており、結果として、輸送時に発生するCO2排出量は増えていない、という解釈は可能だと思います(輸送単価が変わらないことが前提ですが)。

>>あ、それと、設計部門の環境配慮設計は、部品点数を少なくすること>>や、パッケージの小さい製品を作ることなどやっており、ここは別の>>指標でLCA分析の中に既に組み込んでいます。

ひいこ様の業務内容が判っていなかったとはいえ、失礼いたしました。
失礼ついでにもう1点教えて下さい。
製品を発送するための梱包材等はどうでしょうか?私共も顧客要求で通い箱にしたり、有害物質が含まれていないか、成分調査を行ったりしております。


回答に対するお礼・補足

江戸川の松様
アドバイスありがとうございます。

製品を発送するための梱包材は、まだ手がつけられていないのが現状です。
有害物質の調査は完了しているものの、それを軽めにする改善や共通パッケージ標準にするなど...次くらいにやりたいですね。
私ども中小企業の動きとしましては、まずは顧客要求対応と法令遵守(有害物質対応等)が優先。その次に効率改善をしており、この改善はマンパワーが少ない中、まずは製品を中心(費用対効果)に行なっています。ですので、梱包箱の改善はまだまだ先かもしれません。

No.34852 【A-5】

Re:輸送時に発生するCO2排出量計算

2010-05-27 14:50:45 ronpapa (ZWlba5

失礼します。
いまひとつ目的・趣旨(立場)と背景が理解できず、〈*下記〉
以下のような輸送原単位についてはすでに調査済みであり、
ご存知だとは思いますが、一応ご参考まで。・・・という事で。
http://www.cfp-japan.jp/calculate/verify/data.html
↑これはカーボンフットプリント試行事業(経産省)公式サイトにおける「CFP制度試行事業用CO2換算量共通原単位データベース(暫定版)」を掲載したページです。 このページの一番下に、そのCO2原単位データベース(暫定版)のエクセル版とPDF版が公開されており、後半部分のNo.155から218までが輸送に関するデータ群となっています。 輸送の原単位はトン・キロ(tkm)当りのGHG排出量(kg-CO2e)として共通化されていますが、各データの出典も記載されていますから、その出典先を探ることによって、輸送CO2排出量の算定方法など詳しい内容を知ることが可能となるかもしれません。
また(上記の暫定版も今後さらに拡充されていくはずですが)、このCFP公式サイトの中に「商品種別算定基準(PCR)」というのがあります。 PCR基準書作成のルールと手順マニュアルだけでなく、昨年度認定済みのPCR基準書のいくつかも公開掲載されています。 輸送過程の扱いに関しても各業界と企業間で様々な議論がなされたはずであり、それぞれのPCR原案の中に輸送積載効率や距離と帰り便の扱い等についてのシナリオ例が多く載せられています。 参考となる部分もあるのではないでしょうか。

〈* todorokiさんがA-2.以降に助言回答を寄せておられないことも気になっています。〉

「ひいこ」さん > ただ、改善をLCAからするように持っていくように自分自身がしむけているので…
ronpapa > ご自身の立場と社内背景を推測しました。社内で仕向ける立場と役割(管理部門、事務局など)ということで理解したのですが? 輸送面における環境影響評価や負荷低減策にLCA的考え方を持ち込むということなのでしょうか?
「ひいこ」さん > まずは顧客要求対応と法令遵守(有害物質対応等)が優先。その次に効率改善をしており…
ronpapa > 感服しました。過去のQ&Aも拝見しました。真摯な取り組み姿勢と拝察します。私自身も「木を見て森を見ず」とならぬよう心掛けたいと思います。

回答に対するお礼・補足

ronpapa様
アドバイスありがとうございます。私は中小企業で一人で環境管理事務局をやっています。

PCRの情報を知っていましたが、考慮しませんでした。
輸送CO2算出につきまして登録されていますデータはほとんど2次データが採用されており、現実のものとは違います。
ですので、当社としましては、改善ができる範囲でデータの正確性にこだわり、LCAをしていきたいと思います。
ただ、CFPが法律化されましたら、悲しいですが、法令遵守ですので形式的にルールに従いやっていこうと思います。
恐らく、そうなりましら形式的なものと本質的なものとを2つ管理するやり方になると思います。
いろいろアドバイスありがとうございました。

No.34854 【A-6】

もう少し教えていただきたいことがありまして

2010-05-27 21:02:05 todoroki (ZWl7727

レスが遅くてすいません。
もう少し教えていただきたいことがあります。
この電気機器LCAの用途は何ですか?
また結果の報告者は誰ですか?
もう少し具体的に言うと、
1)御社の製品(電気機器)は、直接消費者に製品として届くものですか?
それとも何かしらの製品の中に、一部品として組み込まれるものですか?
2)1)が直接消費者に製品として届くものの場合、輸送業者は
御社ご自身または御社のグループ企業ですか?
また輸送形態の違い(=輸送CO2排出量の違い)が、御社の電気機器
製品に及ぼす影響はどれぐらいと見込まれますか?
3)1)が何かしらの製品の中に、一部品として組み込まれるものの場合、
御社のお客様(=製品業者)は御社の輸送CO2の排出について、
何らかの指針のようなものを示していませんか?

全部お答えいただければ、たぶんあなたの中に、
答えの出し方が見えてくると思います。

回答に対するお礼・補足

todoroki様
気にしていただいてありがとうございます。
以下、ご質問にお答えいたします。

1)御社の製品(電気機器)は、直接消費者に製品として届くものですか?
それとも何かしらの製品の中に、一部品として組み込まれるものですか?
≫直接消費者に届くものはわずかですがあります。99%はBtoBとなります

2)1)が直接消費者に製品として届くものの場合、輸送業者は御社ご自身または御社のグループ企業ですか?
≫直接消費者に製品として届くものも届かないものもすべて外部の輸送業者(宅配便)を使用しています。

また輸送形態の違い(=輸送CO2排出量の違い)が、御社の電気機器製品に及ぼす影響はどれぐらいと見込まれますか?
≫一番気にしてますのが、やたらに空便を使用する点です。せめてトラック便を使用させたいという意図があり、見える化したいと思ってました。材料発掘から製造や使用・・・のライフサイクルの中で輸送に占める割合だけをみると輸送工程は非常に少ないとは思います。

3)1)が何かしらの製品の中に、一部品として組み込まれるものの場合、御社のお客様(=製品業者)は御社の輸送CO2の排出について、何らかの指針のようなものを示していませんか?
≫お客様から指針は、基本、グリーン調達基準に書かれている内容で、環境に配慮することくらいです。縛りつけはありません。

No.34862 【A-7】

回答になっていないかも知れませんが・・・

2010-05-28 19:54:31 江戸川の松 (ZWlcd13

江戸川の松です。

≫一番気にしてますのが、やたらに空便を使用する点です。せめてトラック便を使用させたいという意図があり、

このtodoroki様への回答をみると私共の場合と同じだと思いました。
私共は製品を出荷するとき宅配便を使いますが、地域によっては2日かかる場合があります。短納期の要求や生産が遅れた場合、やむを得ず航空便に切り替えています。
「やたらに空便を使用する」のをトラック便に切り替えてもらうには関係部門に協力してもらい、環境と経費分析の両方から見える化を考えるのが良いのではないでしょうか。

>>私ども中小企業の動きとしましては、まずは顧客要求対応と法令遵守(有害物質対応等)が優先。その次に効率改善をしており、この改善はマンパワーが少ない中、まずは製品を中心(費用対効果)に行なっています。ですので、梱包箱の改善はまだまだ先かもしれません。

私共も電機・電子機器メーカーです(100人いません)。顧客からは有害物質については、製品と梱包材の両方について、要求が来るケースが大半でしたので、有害物質については、製品に関しては様々な資料を参考に自社基準を設け、梱包材についてはマネジメントプログラムの目標にして作成し、自社製品にはそれを使用しています(LCAはあまり意識していないので実際ですが)。

CO2排出量ですが、私共の場合、排出量の把握をマネジメントプログラムにしました。CO2排出量に取り組み始めて2年目ですが、昨年度の排出量は会社の業績が芳しくなかったこともあって、削減するためのデータにならないと考えたためです。
マネジメントプログラムは各部門の委員が集まった委員会(一種のワーキンググループ)で決定しています。

上記はほとんど回答には関係ないかも知れませんが、ronpapa様への回答で、
私は中小企業で一人で環境管理事務局をやっています。
というところが引っかかりました。
この件は、ひいこ様の会社の発送部門や製造部門、又は販売部門の方を巻き込んだ方が良いのではないか、と思い書かせてもらいました。




回答に対するお礼・補足

江戸川の松様
いろいろご指導ありがとうございました。大変参考になりました。これからもがんばっていきたいと思います。

No.34866 【A-8】

2つのCO2排出量@

2010-05-29 16:09:52 todoroki (ZWl7727

この回答を書くにあたり、今までのひいこさんのご質問をひも解いてみました。
御社と私の会社の業態が似ているようで、何度か回答させていただいています。
なお文中で「CO2排出量」と「LCA」という二つの言葉が混同して使われているため、
便宜上「CO2排出量」の方に統一して書きます。

今回のご質問,ご回答の内容から察すると、
御社(仮にA社としましょう)の製品のCO2排出量より むしろ、
御社の製品を部品として組み込む製品の会社(仮にB社としましょう)から、
「自社製品のCO2排出量を出したいので、御社の製品(B社にとっては部品)分の
CO2排出量を教えて欲しい」という要請が来たものと推察されます。
(もしかするとB社に相当する会社がB1,B2,B3,・・・のように複数あったりして。)
CO2排出量だけでなく、
納期,輸送を含むコスト,御社の独自技術 などがからんだりして、
どうやって答えたものか・・・?というところでしょうか。
この場合結果(A社の電気機器のCO2排出量)の用途は、
「B社製品のCO2排出量を積み上げるための、構成部品のCO2排出量の積み上げ」、
また結果の報告者は当然B社やその担当者の方々 ということになります。

この場合、結果の報告者が知りたいのは、
最も一般的な(量産時の)製品CO2排出量です。
従ってまずA社→B社の一般的な輸送形態,輸送ルートを決めます。
そしてそのCO2排出量を実測するか計算するかして決め、
積み上げて報告すればいいのです。
宅急便のようにいろんな荷物が混合されている場合でも、
「Xトントラックで、Yトンの荷物を、Zkm輸送することとする」と
決めてしまえばいいのです。
そして最後に、輸送トンキロのCO2排出原単位とY(トンの荷物)の積が、
A社がB社に報告すべき輸送CO2排出量です。
B社に聞かれたら、「それが最も一般的な(量産時の)輸送形態だからです」と
答えればよいだけのことです。
それは A-6 2),3)に対するひいこさんのご返信から明らかです。
答えには、CO2の排出量だけでなく、その輸送形態,輸送ルートの決め方,
輸送トンキロ原単位の出典など、
計算手法をできる範囲で明らかにして添付すべきなのは言うまでもありません。

No.34867 【A-9】

2つのCO2排出量A

2010-05-29 16:44:41 todoroki (ZWl7727

一方 A-6の私の回答の2)に対して ひいこさんは、
Q:2)1)が直接消費者に製品として届くものの場合、輸送業者は御社ご自身または
  御社のグループ企業ですか?
A:直接消費者に製品として届くものも届かないものもすべて外部の輸送業者
 (宅配便)を使用しています。
Q:また輸送形態の違い(=輸送CO2排出量の違い)が、御社の電気機器製品に
  及ぼす影響はどれぐらいと見込まれますか?
A:一番気にしてますのが、やたらに空便を使用する点です。
  せめてトラック便を使用させたいという意図があり、見える化したいと思ってました。
  材料発掘から製造や使用・・・のライフサイクルの中で輸送に占める割合だけをみると
  輸送工程は非常に少ないとは思います。
と書かれています。

これを正とするなら、CO2排出量でやるべきことは、輸送形態の違いによる、
CO2排出量の比較であって、結果(A社の電気機器のCO2排出量)の用途は、
「A社製品の輸送形態の違いによる、CO2排出量の比較」、
また結果の報告者は当然A社の経営陣 ということになります。
もちろんこの結果は、B社に対して おくびにも出しません。
先ほどの@とこのA、どっちがひいこさんの求めたいCO2排出量ですか?

回答に対するお礼・補足

todoroki様
いろいろアドバイスありがとうございます。
まず、CO2排出量を調査するに当たって、当社のお客様より指示されているようなことはありません。
当社の自発的な動きの中での活動であり、要は経営陣への報告対象となります。

当社では、CO2排出量を下げる活動を行なっており、今までは、素材の重量とお客様の使用を対象に改善してきましたが、今回は輸送部門まで範囲を広げようとしています。
それをやるにあたっては、単に積み上げ型のCO2排出量集計をしても本当に改善すべきところが見えなくなることがありますので、それをうまく解決できるようなやり方を探していた次第です。(例;製品のAIR出荷)
また、法規制(CFP規制を意識)を目の前にして、それをもうまく対応できるやり方も同時実現したく、1石2鳥を狙えないかというものでした。
このような回答でよかったでしょうか?

CO2排出量を求めるにあたって、輸送のシナリオを設けることは、標準化のためよいと思いますが、これは会社間の競争指標にしか過ぎず、本来のあるべき姿は、自社の欠点にうまく改善のメスを入れるようにする集計だと思っています。

No.34909 【A-10】

一石二鳥というより…

2010-06-03 20:04:59 todoroki (ZWl7727

当社のやり方の一端をご説明しましょう。
当社は自動車部品会社なので、
REACHなどで言う、いわゆる「川中企業」です。
即ち、川上企業からは素材や当社の製品を製造するための部品が
納入されてきます。
また川下企業は自動車会社(納入先複数)で、
当然当社で製造した自動車部品を納入します。
輸送形態は、川上からも、また川下へも、
・専用のトラック便
・混合積載のトラック便(いわゆる宅急便)
・鉄道便,船便(最近増加傾向)
・空輸便
があります。
当然空輸便はコストが高くCO2排出量が多いいため、
期日(日時)指定,クレーム対応,リコール対応 など、
限られた場合しか利用されません。
(日本の自動車産業は、多かれ少なかれカンバン方式ですから)
そして、
@積み上げ法でやるのなら、実際にデータを取って、
その精度を上げるしかありません。
A他に「うまく解決できるようなやり方」というと、
A-8で申し上げたようなやり方になります。
BCFPでは、製品ごとにPCRが決められるので、
それ以外の方法でやっても何の意味もありません。
@〜Bは、それぞれやり方が違います。
(Bは@またはAのどちらかのやり方で決まりそうですが)

厳しく申し上げると、ひいこさんのご質問は、
はなっから一石二鳥というよりむしろ、
「取らぬ狸の皮算用」だったわけです。
それがある程度わかっていたので、
A-2,A-6,A-8,A-9 でいろいろ伺ったわけです。

当社は(というか私は)、@もAも 両方やりました。
当社も輸送部門は自社もしくは自社の系列企業などではなく、
輸送専門の会社に委託していますので、
最初は「何この人?」という顔をされましたし、
「通常の輸送とは別契約、別料金になりますが、(お金を)
払ってくれますか」とはっきり言われたこともあります。

回答に対するお礼・補足

todoroki様いろいろアドバイスいただきありがとうございました。
皆様のアドバイスを参考に社内で協議して決めていきたいと思います。
本当にありがとうございました。

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