一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

土壌中のふっ素化合物について 

登録日: 2010年05月07日 最終回答日:2010年05月15日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.34703 2010-05-07 15:34:40 ZWld43c uranium

土壌浄化に取り組んでいる業者です。

汚染土壌に含まれている「ふっ素及びその化合物」について、土中にはふっ素がどのような形態(どのような化合物)として含まれている事が多いのでしょうか。

環境省のデータによりますと、業種としては印刷業、化学工業、金属製品製造業に多く見受けられます。

上記については、業種毎のふっ素化合物の種類を知りたいです。

また、自然界では海域でよく検出されるようですが、この場合の形態についてもご教授願えればと思います。

総件数 1 件  page 1/1   

No.34787 【A-1】

Re:土壌中のふっ素化合物について

2010-05-15 21:26:13 おせんち (ZWlb24a

 回答が無いのが気になって、仕方なしに回答しています。あまり詳しくは知りません。

 土壌浄化対策を生業としている方は、フッ素の土壌汚染についても少々のことは御存じかと思ってしまいます。多くのフッ素による土壌汚染を見ていますが、いざフッ素汚染が確認されると対策をどうしようかと考えあぐねている状態です。なぜ汚染されたかは、それほど面倒な理由はありません。浄化対策は、現場毎に異なるようです。土壌汚染対策業者が上手く処理してくれているものと信じています。関係者は、あまり深追いをしないはずです。
 
 フッ素及びフッ素化合物がどのような場面で使われているかは、参考書に書かれています。私が経験、目撃した範囲では、印刷業では、フッ化水素による表面腐食剤、洗浄剤(フッ素系溶剤)など、化学工業では、フッ素系冷媒、フッ素系溶剤、フッ素系オイル、フッ素樹脂・ゴムなどの製造工程で使用、製鉄業の溶鉄表面を覆うスラグにフッ化カルシューム(蛍石)を使うこと(なぜ、使う必要があるかは、調べてください。)、従って鉄工業の鉱滓にはフッ素が多量に含まれていること等などでした。参考書は、もっともっと広い範囲で使われていることを教えてくれます。
 フッ素は、カルシューム塩にして処理することが普通ですので、フッ化カルシューム塩の形で埋め立てられる例が多いでしょう。フッ素の規制が行われる以前からフッ素は使われていましたので、土壌汚染の場合は、規制される以前に未処理のまま、廃棄されたフッ素系廃棄物がいくらでもあります。フッ素で汚染された土壌の処理については、上手い処理方法は無いのではないでしょうか。
 
 海域の海水中のフッ素は、フッ素イオンとして存在しているはずです。

回答に対するお礼・補足

ご回答いただき、ありがとうございます。

土壌のふっ素による汚染対策は、封じ込めや掘削除去、地下水循環による回収や不溶化処理など、ある程度確立された技術が存在することは確認しています。

質問させて頂いた件について、書店やwebで探しましたが、私は恥ずかしながらそれらしい文献を探すことができず、汚染を抱えているであろう業者に直接telアポして、当然の事ながら冷たくあしらわれています。

不溶化については、環境省でも浄化完了とみなさないとの見解があり、また、地下水循環や洗浄による回収についても、最終的には最終処分場での埋立処理が一般的であり、根本的解決になっていないと感じています。

私は、どうにか回収して、できれば再資源化まで行きたいと考えています。

そういう意味では、おせんちさんの仰る通り、上手い処理方法は現時点では無いという判断を私もしております。

今後、勉強不足を反省し、全ての可能性を視野に入れて、検討して行きます。

ありがとうございました。

総件数 1 件  page 1/1