小型合併浄化槽 透視度の向上について
登録日: 2010年04月05日 最終回答日:2010年04月08日 水・土壌環境 水質汚濁
No.34501 2010-04-05 22:23:47 ZWld313 ひな
まだ浄化槽に携わって間もないので簡単な質問だとは思いますが質問させて頂きます。
現在の顧客の使用状況を説明します。
日平均使用量 0.89日/㎥
透視度 一次処理 5cm
二次処理 21cm
DO 5.2
水温 16.5℃
PH 7.3
CL 12
NH4 10.0以上
NOX 0.0
7人槽 清掃2ヶ月後
現在検査機関より指摘があり、循環を止めてはどうでしょうとの提案があったのですが、透視度は悪いままです。
接触に生物膜が生成しにくく、沈殿槽にも細かい汚泥が浮遊しています。
一次処理のスカムには白い(腐敗した汚泥?)が少々あります。
5人家族なので流入量が多いわけでもなく、私個人の意見としては、油カスが少々見られた事から、油分が硝化を阻害している。一時的な流入量が多く接触ばっき槽での適切な滞留時間が保てない。程の原因しか思い浮かびません。硝化を促進させる事により、汚泥を沈降させ循環返送し透視度が回復されると思います。間違っていれば教えて頂きたいですし、他に考えられる原因、透視度の回復方法などあればご教示して頂きたいです。分かりにくい説明で申し訳ありません。
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No.34503 【A-1】
Re:小型合併浄化槽 透視度の向上について
2010-04-05 23:31:35 万田力 (ZWl3b51
・ 5人家族にしては使用水量が少ないように思います。
> 透視度 一次処理 5cm
二次処理 21cm
・ 二次処理後に透視度21pというのはそんなに悪い値とも思えませんが?最も、個人差の大きい測定項目ですので、甘い測定者が行ったものであれば数字によらず「透視度が悪い」といえるかもしれません。
> DO 5.2
・ ばっ気は十分にされているようですね。
> 水温 16.5℃
・ 水温も生物処理に差し障るほどの低温でもないようです。
> PH 7.3
・ ばっ気が十分な割りにアルカリ側というのは?
> CL 12
・ 塩化物イオン(塩素のマイナスイオン)とすれば低すぎます。放流水中の残留塩素でしょうか?そうであれば高すぎます。
> NH4 10.0以上
> NOX 0.0
・ 酸素は十分にあるのにアンモニアが全く酸化されていないようです。
> 一次処理のスカムには白い(腐敗した汚泥?)が少々あります。
・ 白いものが何かはわかりませんが、 CL 12 のところでコメントしていますが、これが残留塩素とすれば、しかも質問からは読み取れませんが、ばっ気槽中の残留塩素とすれば生物膜が生成しないのは当たり前です。
・ すなわち、「CL 12」がばっ気槽中の残留塩素であれば、酸素があってもアンモニアは酸化されないだけでなく、汚水の浄化は望めません。(脱気により減少はするでしょうが…これをアンモニアストリッピングと言います。)
質問では透視度のことしか触れていませんが、SSやBODのデータは無いのですか?検査機関の助言であるなら、当然これらのデータも持ち合わせていると思うのですが?
間違っているかもしれませんが、流入水中の残留塩素(漂白剤とかカビ除去剤)が影響しているように思えます。
回答に対するお礼・補足
情報がすくなくて申し訳ありません。
漂白剤ですか。なるほどです。他にも経験上なにかあればご教示ください。
ありがとうございます。
No.34514 【A-2】
Re:小型合併浄化槽 透視度の向上について
2010-04-06 21:36:59 papa (ZWlbd18
浄化槽の構造が、担体流動なのか接触ばっきなのかどちらですか?
循環水量をどうやって計測していますか?
担体流動の場合は逆洗タイマーがきちんとセットされてますか?
送風機配管の誤接、むやみな延長はありませんか?
DOが高いのに硝化がなく、NOXもないということから、ろ床の閉塞はありませんか?
透視度だけで全てを判断していませんか?
脱窒型でないのに硝化させるのは適切でないことがあります。
流入量の変動は設計上考慮されています。心配することもないと思いますが。
もう少し情報があれば適切な回答が寄せられると思います。
回答に対するお礼・補足
情報少なくて申し訳ありません。
簡単にしか答えられないのですが、担体流動型です。逆洗は一日二回、夜二時と三時に五分間です。ブロワは80ℓ見た目は少々強くも見えました。ろ床の閉塞は確認してませんでした。脱窒型でないのに硝化させている?勉強不足で理解ができませんでした。バッキ槽があれば硝化を促進させると理解してますが間違ってますでしょうか?透視度についてですが、調べるとすぐ分かるのですが私の県では水再生認定制度があり、透視度30cmが条件に入っております。ですのでどうしても透視度を重視してしまいます。
papa様の過去のアドバイスを多く読ませて頂きましたが、大変的をえた適切なアドバイスを勉強させて頂いております。
papa様は大変下水道管理の知識をおもちですね。私も21年度下水道3認定を取得し、年明けから下水道、浄化槽両方を初めて管理しはじめたのでまだ知識が全くない状態です。少しづつ自分なりに勉強し、知識を深めていきたいと思います。
適切な指摘ありがとうございます。
No.34532 【A-3】
Re:小型合併浄化槽 透視度の向上について
2010-04-08 20:39:46 papa (ZWlbd18
どのような設計意図になっているかはメーカーにご確認下さい。
担体流動型は溶解効率が良いものが多く現在では逆洗時以外は送風機の能力を落として省エネ運転設定となっているものが多くあります。
また、担体の逆洗や剥離汚泥返送のシーケンスががきちんと動作しているかを手動に切り替えて確認する必要があると思います。
流動担体のSS捕捉能力は極めて大きいので普通に使えば透視度20cmということはまずありえません。
循環水量の調節もかなり微妙ですが、最近は計量ノッチがマーキングされている機種が多いのでご確認下さい。私が見てきた範囲では一般的には循環水量が過大なものが多い感じがします。このことによって嫌気ろ床などからの移流SS負荷を高くしているケースがありました。
検査員からのご指摘もこの辺のことを考慮してかと推察されます。
浄化槽はご利用いただいているご家庭の個性がそのまま浄化性能に反映するように思います。教科書どうりに動いているものは一つもないのであせらず根気よく見てゆく中で回答が見つかると思います。このような場所で一発回答はなかなか難しいので適切な回答かどうかは分かりません。
私も3種の資格をとった頃は質問者の方と大差ないレベルでした。その後の職場で浄化槽も下水道もたくさんの現場を実務経験することができました。多くの浄化槽の状態をこまめに観察して、様々なトラブルにトライしてみる中で取り扱いに習熟してくるものと思います。
No.34536 【A-4】
Re:小型合併浄化槽 透視度の向上について
2010-04-08 22:16:32 風林火山 (ZWl8e32
聞いたけど誰も回答できなかったとか、技術は教わるものではなく盗むものだと言う「職人」ばかりで教えてもらえなかったのでしょうか?
それとも他に理由があるのでしょうか?
水再生認定制度を導入しているということからG県の方だと思いますが行政も業者も浄化槽には熱心なところですので技術的にも法的にもそれこそスペシャリストがいると思います。
あなたが入社してからこの浄化槽が設置されて最初から管理しているのではなく誰かの後を引き継いだように受け取れますので、前任者がまだ貴社にいるのならその浄化槽の癖をよく知っているはずですからその方に聞くべきです。退社してもう聞けないのなら最初に書いたとおり先輩か上司に聞くべきです。
また「接触ばっき槽」での適切な滞留時間が保てないと質問に書いていますがA−2の回答のお礼には「担体流動」と書いてあります。
どちらが正しいのでしょうか?
回答に対するお礼・補足
風林火山様のおっしゃる通りだと思います。先輩方からはある程度可能性として教えていただいたのですが、その他の可能性もないかとこちらで質問いたしました。
我が県は大変水処理には力を入れていますので、先輩方も技術はスペシャリストです。接触と書きましたが、担体流動槽の間違いでした。
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