一般財団法人環境イノベーション情報機構
防液提高さ
登録日: 2010年03月09日 最終回答日:2010年03月11日 水・土壌環境 水質汚濁
No.34327 2010-03-09 17:37:32 ZWld244 あき
工場排水処理設備の薬品タンク設置部を防液提にて漏洩液流出防止の為
防液提高さをタンク容量に対して必要高さを教えて下さい。
総件数 3 件 page 1/1
No.34330 【A-1】
Re:防液提高さ
2010-03-09 18:47:38 たる吉 (ZWl47e
回答に対するお礼・補足
たる吉様
回答有難うございます。
尚、タンク容量に対して100%が防液提容量でしょうか。
又 防液提容量に関して、法規定等が有るのでしょうか。
宜しくお願い致します。
あき より
No.34348 【A-2】
Re:防液提高さ
2010-03-11 09:05:30 たる吉 (ZWl47e
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/dbps_data/_material_/localhost/kankyo/kankyohozen/tokuteiyugaibusitu/tokutei-kanrihou.doc
防液堤の設置自体は、リスクの受容上の問題だと思います。
「リスク=重大性×可能性」で表現するのが、一般的です。
たとえば防液堤の最大高さよりも高い位置に直径5mmの穴が開いた場合の横方向への液放出リスクについて貴方はどう思いますか?
もしかしたらタンクから自然漏洩するよりも、発生可能性は高いのかもしれません。
老婆心ながらリスク管理上のアドバイスをすれば、「保管している薬液の性状から、防液堤内側の塗装をどうするか?」といった視点を養われることをお勧めします。
回答に対するお礼・補足
たる吉様アドバイス有難う御座います。
No.34352 【A-3】
Re:防液提高さ
2010-03-11 20:23:45 papa (ZWlbd18
除害施設の点検時にいくつかの事業所へ伺った経験からいくつか紹介します。
1 形ばかりの防液提
PACと次亜とか化学反応を起こすような複数のタンクをひとつの防液提内に置いているところがありました。漏洩時の化学反応で危険があります。
また、見てくれだけのブロック積みとか、薬液の種類に応じた内面の防食ライニングがないなどの例もありました。
2 荷重強度や耐震性を考えていないもの
防液提があっても、台座がアンカーで固定されていないものもありました。特に比重の大きいポリ硫酸鉄などのタンクでは重要な点です。
3 防液提内に薬液ポンプを直置きしているもの。
漏洩時に電気系統が漏電して極めて危険
4 エアベントを含めて配管ジョイント部にフレキシブルジョイントのないもの
周囲の温度変化や地震の際に配管が破損する危険があります。
5 防液提内に水抜きドレンバルブを設けてあるもの
清掃時に開けたままになる可能性があり大変危険です。このために漏洩事故になった事例に遭遇したことがあります。
処理場の薬液タンクはふつうのケースで、薬液ポンプと薬液タンクは防液提高さと同じ高さまで台座を設けて漏液時にも漏電や回収作業に支障がないようになっています。
タンクの固定は台座の配筋にアンカーボルトを溶接し、シンダーで埋めた後、防液提内全てに薬品の種類に応じた耐薬品性のライニングを行ってあります。
清掃は大変ですが、もちろんドレン配管は作りません。配管には全てフレキシブルジョイントをつけています。
種類の異なる薬液タンクを同じ防液提内に設置することはありません
屋外の場合は降雨分も考慮した防液提の高さにしています。
高さや容量をどうするかということを検討する前に考慮すべきことはたくさんあり、総合的に考えて事故時にどう対応するかというイメージを想定する基本姿勢が大事だと思います。
回答に対するお礼・補足
papa様 回答有難う御座います。
色々と勉強に成りました。
総件数 3 件 page 1/1