一般財団法人環境イノベーション情報機構
海の水
登録日: 2003年09月05日 最終回答日:2003年09月08日 自然環境 その他(自然環境)
No.3408 2003-09-05 22:27:27 匿名可
海の水はどうしてしょっぱいのですか。かきとちゅう
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No.3412 【A-1】
Re:海の水
2003-09-06 14:17:17 サラリーマン (
専門的なことはわかりませんが、
まず第一に
水は何でも溶かします。ですからさまざまな物質(固体、液体、ガス)を含むのが当然で安定しているわけです。
雨水というのは一種の蒸留水ですから、エントロピが小さく不安定なのです。
ですから川から海に至る過程でさまざまなものを溶かし込み安定な状態になるのです。
第二になぜしょっぱいと感じるかといいますと、
人間が必要とする液体との違いの警告ではないかと考えます。
甘い水というのはたとえ話であって、人が必要とするのは無味な水です。
なぜ無味かというと安全だから警報がでないのです。
海の水は人間が必要としない塩分を含みすぎているので、しょっぱいという味覚で警報をだしているのです。
回答に対するお礼・補足
しょっぱいことが人間にとって身体に悪いモノなのだということの警告なのだということを初めて知りました。腐ったものはイヤな臭いがするのも警告なのですね。とても勉強になりました。本当にありがとうございました。
No.3418 【A-2】
Re:海の水
2003-09-08 09:14:55 LP (
火山から噴き出した水蒸気が空気中で冷え,火山性のガスを溶かし込みながら地上に雨となって降り注いで低いところにたまったものが原始の海です。
火山性ガスには炭酸ガスや塩酸ガスが多量に含まれていましたので,太古の海は酸性の海でした。
酸性の海が地層のカルシウムやナトリウムやマグネシウムなどを溶かして中性化します。
炭酸はカルシウムと結合して石灰になり海底に沈みます。
ナトリウムと塩酸が結合して塩になり,こちらは水に溶けます。そうして中性化が進んで現在のようなしょっぱい海になりました。
塩と同じように海の水に溶け込んでいるものは,豆腐を作るときなどに使われる「にがり=塩化マグネシウム」があり,塩と同じように昔は海からとっていました。
海の水は毎日蒸発していますのでだんだん濃くなっていくように思いますが,雨が降ったり川の水が流れ込んだりしますのでほとんど変化しません。
回答に対するお礼・補足
とても勉強になりました。
おとうふのにがりも塩とおなじように海からとっていたのを初めて知りました。
本当にありがとうございました。
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