河川水のpHの上昇について
登録日: 2009年11月11日 最終回答日:2009年11月12日 環境行政 環境基準
No.33651 2009-11-11 16:42:17 ZWlca1d 環境NEKO
河川水のpHを15地点(固定)で測定しています。
平成17年度からデータを取っております。
17年度は2〜3地点で基準を超えるアルカリ性
の数値が出ていましたが、20年度は10地点
近くと、アルカリ性になる地点がかなり増えて
おります(年4回実施)。
担当課としては、pHの数値が上昇をする原因を
説明して欲しいという事なのですが、
・(排水の影響)工場等は増えていない。
・(強アルカリ性等の温泉の影響)温泉はあるが、
15地点全てに影響は考えられない。
・土地の地質であれば、以前から同じだから関係ない。
・農作業等でやる事は毎年同じ。影響は考えられない。
・毎年状況は同じだからpHは、変化する理由がわからない。
「それだけ気になるなら、データを増やしてみませんか?」
と言うと予算がない。コンサル的な予算も無い。枠内で調べて
欲しいと言っておられます・・・。
※弊社でのpHの校正はきっちりやっておりますし、
検定試験も通したもので分析しております。また県で実施した
公共用水域の最寄地点でも、H19年は8.1〜9.7
H20年は8.1〜9.5という数値が出ております。
<質問内容>
@pHの上昇する理由として、光合成を挙げたいのですが
気温が高い時(7月)、下がった時(2月)で比較すると
2月の方が高い地点があります。こういった状況の説明
はできるものでしょうか?
A水量は、経年ではそれほど大差ありません。
河川の藻は石に全面的に張り付いていて深緑〜茶色を
しております。私としてはこの藻類の多さと気温の上昇を
根拠に挙げたいと思うのですが、ある地点は、9.5まで
上昇しておりますが、さらに上がっていく可能性を心配
されております。今後下がる可能性は無いのでしょうか?
お手数ですが、質問について
アドバイスをお願いします。
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No.33652 【A-1】
Re:河川水のpHの上昇について
2009-11-11 17:14:16 sumi (ZWl161a
光合成が原因であれば、pHが9を超えてさらに上昇することは考えられません。また、日射が無くなったり、水が撹拌されたりすればすぐにpHが平常値に戻るはずです。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございました。
水深や流量、日射を加えて返答したいと思います。
付着性藻類が石にかなりこびりついている現場ですが、
それらの光合成でpHが高い事を証明しようと思えば、
15地点ともクロロフィルaの量,日射量,水位,DO等を調べ
昼と夜の月変化をみるなどでしょうか・・。
弊社は上流と下流の中間地点を調べていますが、
役所のデータによれば、
川の上流が(H17のみ,毎月測定)8.1〜8.7程度
下流は(H17〜H20,毎月測定)が8.8〜9.0と高い数値です。
No.33665 【A-2】
Re:河川水のpHの上昇について
2009-11-12 17:55:16 SSS (ZWlbd9
>説明して欲しいという事なのですが、
>「それだけ気になるなら、データを増やしてみませんか?」
>と言うと予算がない。コンサル的な予算も無い。枠内で調べて
>欲しいと言っておられます・・・。
最近の傾向として行政の環境調査は、経費削減で項目を減らしています。
水質に変動なく済めば問題ないのですが、何か問題が起きたときには何も解らなくなってしまっています。
pHの変化など最たる物で、pHからは何も解らない。ただ変化が起きていますよという事だけです。
マイナスである水素イオンが変動しているわけだから、それに見合うプラスイオンを調べなさいというシグナルでしかない。
原因として質問の中で述べられている以外に見落としていることもあるかもしれませんので、限定した水質結果(pH)だけで原因を探すのは危険ではないでしょうか。
やはり、追加調査を行った方がよいのでは。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございました。
お話を聞いて、ふと血液検査を思い出しております。
医者で血圧や、触診では分からないから血液検査やりますか?
と聞かれて、断るのですが・・。
何にもpHだけでは分からない。
おっしゃる通り・・・。
No.33667 【A-3】
Re:河川水のpHの上昇について
2009-11-12 22:41:55 おせんち (ZWlb24a
海域と違って、河川では、真夏に光合成が盛んになるとは限りません。昼夜連続測定をすると光合成の様子が見えてきます。また、光合成の場合は、河川構造、河川水の曝気の状況にもよりますが、PHの上昇に伴ってDOも上昇するはずです。DOも測定しているようですから、相関を取るなりして確認してみてください。
大変な予算を掛けている測定依頼者から見ると、与えられた条件の中で、考えられる原因等を明らかにしてもらいたいはずです。前提条件を明確に示した上で、考えられる原因を提示してやってください。項目・測定頻度増強の予算増額要求資料として活用できるでしょう。
自治体等の公共用水域の水質調査報告書では、莫大なデータを積み重ねていますが、数値が上がった、下がったで一喜一憂しているのが精々で、残念ながら、データに語らせているような解析はほとんど見ません。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございます。
>自治体等の公共用水域の水質調査報告書では、
莫大なデータを積み重ねていますが、数値が上がった、
下がったで一喜一憂しているのが・・
現状報告としては、こう書きました。
・光合成が原因と考えられる。
・流量の少なさで水が入れ替わりにくい。
・夏場に、付着藻類が繁殖している。
しかし・・・
予算がないから「奇跡の1回」的な最もキレイな水の採水を
こちらに指示した上、原因追求まで分析会社に丸投げ・・。
原因追求どころか、解決のための対策(藻の繁殖期に川掃除をする
とか、何かあると思います。)する気もない。
電話する際には、頭から数値を疑って連絡してくる。
こういった対応をされたので、怒りがこみ上げます。
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