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環境Q&A

大気関係 

登録日: 2003年08月28日 最終回答日:2003年10月31日 大気環境 大気汚染

No.3341 2003-08-28 23:09:19 永田裕二

標準ガスの調整法として拡散セル法により標準ガス(ベンゼン蒸気)を発生させそれを吸収液に吸収させて吸光度を測定し、各温度の拡散速度を実験により理論値と比較検討したのですが、理論値を実験値が大きく上回りました。考えられる誤差理由が知りたいのですが、よろしくお願いします。

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No.3838 【A-1】

Re:大気関係

2003-10-30 19:09:31 埼玉県 / なかよし

>標準ガスの調整法として拡散セル法により標準ガス(ベンゼン蒸気)を発生させそれを吸収液に吸収させて吸光度を測定し、各温度の拡散速度を実験により理論値と比較検討したのですが、理論値を実験値が大きく上回りました。考えられる誤差理由が知りたいのですが、よろしくお願いします。


 ベンゼンを拡散セル法(ディフュージョンチューブ法)で調製する際の問題(誤差要因)としては、温度(温度計)・圧力(圧力計)・ガス流量(フローメータ)及びディフュージョンチューブのサイズ並びにベンゼンの投入量(チューブ内におけるベンゼンの高さ)、ガス発生後の安定化時間などが上げられます。また、発生したガスを捕集する時に圧力損失を受けるような採取方法でも影響します。
 ベンゼンの分析に吸光光度法による分析法を採用されていますが、標準溶液の濃度(検量線用)についても確認されては如何でしょうか?出来れば、ガス濃度をGC(ガスクロマトグラフ)法で分析できると良い。
 誤差の理由になっていませんが、ガスの発生条件と検量線の標準濃度が考えられます。

No.3843 【A-2】

Re:大気関係

2003-10-31 09:58:18 東京都 / ちしゃ


適当な情報かどうかわかりませんが
環境省平成14年度環境測定分析統一精度管理調査結果説明会 模擬大気試料(揮発性有機物質の分析)編
http://www.seidokanri.jp/pdf/lecture14-05.pdf という情報があり、この中に「はずれ値の原因」という項目があり、以下の情報がありました。

・通常分析の2倍濃度の標準液を調製し注入量を2倍として分析したが、標準ガスを希釈する際のマスフローコントロラーが不調であり、作成したガス(2ppm)が低濃度となる(ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタンについて)

・高濃度のために20mlだけ取ったが、既知濃度のガス20ml測定した場合、約2倍の値となることがわかる(ベンゼン、テトラクロロエチレンについて)→改善方向 高濃度は試料を希釈し、通常
の160〜800mlとする

・計算間違いをする(ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンについて)

ただしこの測定じたいは「ベンゼン等による大気の汚染に係る環境基準について(平成9年環境庁告示第4号) 」に定める「容器(キャニスター)採取-ガスクロマトグラフ質量分析法」で実施されているようです。

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