一般財団法人環境イノベーション情報機構
地下水の硝酸・亜硝酸の健康被害について
登録日: 2003年08月28日 最終回答日:2003年08月29日 健康・化学物質 その他(健康・化学物質)
No.3339 2003-08-28 21:45:11 カゲロウ
地下水質の基準に硝酸・亜硝酸濃度が10mg/L以下とありますが、これらの基準のもとになっているものや、基準を超過した状態での飲料水等としての使用に際しての健康への影響について教えてください。
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No.3352 【A-1】
Re:地下水の硝酸・亜硝酸の健康被害について
2003-08-29 14:54:54 LP (
電気めっきにおける洗浄剤・防錆剤、希土類精鉱の溶解剤、その他、製品の触媒、化学肥料などに用いられる。
また、環境中で種々の有機窒素化合物、無機窒素化合物からアンモニア性窒素を経て生成される。
・・・工業的化学物質のほかに動植物が腐敗して生ずるアンモニアが酸化しても生ずるようです。
硝酸・亜硝酸化合物の毒性
(1)摂取すると体内で食物中のタンパク質に含まれるアミン類と結合し、強力な発ガン物質であるニトロソアミンを作り出す。
(2)急性中毒を引き起こす。高濃度の硝酸・亜硝酸性窒素を含む水の摂取によって、特に乳幼児にメトヘモグロビン血症を発症する。
(乳幼児が胃の中で硝酸を亜硝酸性窒素に還元してしまうことから起こります。血液中のヘモグロビンが酸素よりも先に亜硝酸性窒素と結合することから、ヘモグロビン(赤血球)が酸素を運ばなくなるため。)
基準について
前記の毒性のうち,致死率の高い(2)について動物実験などの結果から基準値を設定していると思われます。
対策について
水道水では水道事業者が基準を超えた水を供給しないように検査を行っており,井戸水使用者については乳幼児のいる家庭が利用する井戸水の検査を保健所が市町村を通じて毎年行っています。
回答に対するお礼・補足
お礼遅くなり申し訳ございません。
的確なご回答ありがとうございます。
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