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環境Q&A

BOD分析におけるpH調整 

登録日: 2009年08月20日 最終回答日:2009年08月23日 環境一般 調査/研究

No.33125 2009-08-20 23:30:26 ZWlbc32 たんばりん

BOD分析時のサンプルのpH調整について教えてください。

サンプルが酸性やアルカリ性側に偏っている場合、生物が生育できるようにpH調整をして中性付近にしてからBODの分析を行っています。

仮に、夏場の河川・湖沼水などでpH値が9.3などの時でもpH調整はすべきでしょうか?

河川水などはそのpH値で自然界に生育できるレベルの微生物がいるように思え、pH調整は必要ないようにも思えますが。

やはり他のサンプルとあわせるためにpH調整は必要でしょうか?

宜しくお願いします。

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No.33147 【A-1】

Re:BOD分析におけるpH調整

2009-08-22 10:31:30 mashi-nana (ZWlba51

1. 河川水・・ご存知かと思われますが、事業場排水の場合、公定法では原水のPHを中和するように記載されています。規制を伴う検査においては河川水の場合も同様の操作が必要と思いますが、単なる調査を目的に検査する場合は公定法にこだわらなくてもよいように思います。
2. 湖沼・・BOD5を有機物の指標として考えますと、湖沼水には原水中に多量の藻類などが混入することが多いので、BOD5の測定のみで有機物量を論じることは難しいように思います。このことをご承知のうえ、敢えてBOD5を測るという前提で、私見を述べさせていただきます。
湖沼のBOD5 測定は、希釈液を加えず、かつ植種なしで原水PHのまま測定するほうが結果の解析を行い易いと思います。どのように測定しようと湖沼水のBOD5値が何かという疑問は残るように思います。余裕があるならば、藻類等の影響を調査するために、GFやMFろ過液についても、併せて検査することをお勧めします。
3. PH調整について・・希釈水作成時のA液はPH7.2の緩衝液ですから、BOD5希釈液には緩衝作用があります。しかし、これは主にBOD5測定中に生物反応で発生する有機酸等でフラン瓶内のPHを変化させないためのものであって、原水のPHを緩衝するためのものではありません。原水の緩衝性にもよりますが、原水PHが希釈液と著しく異なる場合、原水のPH調整を行わないと、希釈原水は、希釈割合によって測定初期PHがそれぞれ異なる恐れがあります。この場合、フラン瓶中の生物反応に違いが生じるかもしれません。こうなると相互のBOD5値を比較することは難しいかと思います。PH調整しない場合は無希釈で測定することをお勧めします。
4. PH調整をせずに植種による測定を行った場合は、希釈植種液のBOD5測定は、希釈原水のPHに合わせる必要があるように思います。検証しては居ませんが、極端な場合、植種補正値が決められない自体を招くと思います。また、BOD5測定終了時のフラン瓶中のPHが植種液と測定原水で異なる場合にも何らかの説明が求められるかもしれません。

回答に対するお礼・補足

詳しく、また、+αのご説明まで良く分かりありがたく思います。
今後も宜しくお願いします。

No.33149 【A-2】

Re:BOD分析におけるpH調整

2009-08-23 00:40:48 火鼠 (ZWl8329

>BOD分析時のサンプルのpH調整について教えてください。

計量証明のデータなら、公定法はずして報告できない。
しかし、研究のためのデータなら、なんでもありでは?

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。

計量証明のデータとして出す予定です。
やはりJIS通り?やったほうが良いですね。

No.33150 【A-3】

Re:BOD分析におけるpH調整

2009-08-23 11:38:43 なんちゃって計量士 (ZWl9549

>計量証明のデータなら、公定法はずして報告できない。

勇み足です。

いくらでも出来ます。ただし手続きが大変なので実際に
計量士の定める分析法を表に出されている分析機関は
殆どないといって良いでしょうが。

回答に対するお礼・補足

なるほどです。
ありがとうございます。

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