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環境Q&A

ISO14001の「組織のために働く人」について 

登録日: 2009年08月13日 最終回答日:2009年08月17日 エコビジネス 環境マネジメント

No.33052 2009-08-13 15:06:53 ZWlc04e 会津駒ケ岳

ISO事務局の仕事を担当することになった者です。
基本的な質問ですが、教えて下さい。
ISO14001の要求事項の中に「組織のために働く人」というのがあり、
環境方針を周知徹底したり教育・訓練をするよう要求されています。
この組織のために働く人とは、当方のマニュアルでは社外の委託加工先
業者や、運送・保管業者、工事業者、産廃処理業者等の組織外の業者等
も対象となっていますが、勉強していくうちに組織内(適用範囲内)で
定常的に仕事をする常駐委託先や、パート、アルバイト、派遣社員まで
で、上記の組織外の委託先は含まれないのではないかと思うようになって
きました。ホームページで検索しましたが、両方の解釈があったり、審査
機関により見解が異なるとかで判断に迷います。JIS Q 14001:2004の付
属書Aでもはっきりと判断できません。
確個たる解釈の根拠をお持ちの方、御教授下さいますようお願いします。

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No.33053 【A-1】

Re:ISO14001の「組織のために働く人」について

2009-08-13 16:07:28 東京都 / こん (ZWl144

ISO14001は「自らの環境方針及び環境目的に整合して、自らの活動、製品及びサービスが環境に及ぼす影響を管理する」(序文)ものですから、環境方針、目的に影響を及ぼすと考えるのであれば含める。環境への影響が少なく、組織が影響を及ぼすことができないのであれば含めないでもよい。それを自分で決めるということでしょう。
外部を全部除外するには相当な理由が必要と思います。

回答に対するお礼・補足

早速回答を頂きましてありがとうございます。
一概に組織内、組織外という線引きでは判断できないという
ことですね。環境方針の周知はともかく、教育・訓練につい
ては従業員と同じレベルで実施するのは現実的に難しいので
関連する範囲に限定する必要があると思っています。
マニュアルの記述にISO要求事項を拡大解釈した部分があ
るので見直しておりますが、慎重に行いたいと思います。

No.33059 【A-2】

Re:ISO14001の「組織のために働く人」について

2009-08-14 07:10:00 環境担当者 (ZWl471b

まず

>ISO14001の要求事項の中に「組織のために働く人」というのがあり、
>環境方針を周知徹底したり教育・訓練をするよう要求されています。

「組織のために働く人」に教育訓練をしろという規格要求はありません。
規格では著しい環境影響を・・云々の人に対してです。

>この組織のために働く人とは、当方のマニュアルでは社外の委託加工先
>業者や、運送・保管業者、工事業者、産廃処理業者等の組織外の業者等
>も対象となっていますが、勉強していくうちに組織内(適用範囲内)で
>定常的に仕事をする常駐委託先や、パート、アルバイト、派遣社員まで
>で、上記の組織外の委託先は含まれないのではないかと思うようになって
>きました。

組織とは「適用範囲」あるいは「認証範囲」と同義です。
よって「組織のために働く人」とは、通常は「組織に属する人」及び「組織内にいて組織のために働く人」に限定します。
ですから同じ企業の社員であっても、登録範囲外なら組織外になります。この場合仕事によって、「組織のために働く人」に該当する場合と該当しない場合があるでしょう。
工場やオフィス外に所在している「委託加工先業者や、運送・保管業者、工事業者」が組織のために働くと解されることは普通ありません。もちろん、工場あるいはオフィス敷地内に常駐している場合は対象になるでしょう。

回答に対するお礼・補足

環境担当者様
回答いただきましてありがとうございました。
参考にさせていただきます。

No.33071 【A-3】

Re:ISO14001の「組織のために働く人」について

2009-08-17 13:47:29 ISOを恨み、尚且つ愛する男 (ZWlb82f

こんにちは。
ブームというのでISO事務局を任され、苦しみながらも実業にあわせたISOをしようとして煙たがられ、経営層と喧嘩別れしたアホな人間です。よろしくです。
まず、規格以前に組織(=会社としましょう)で働く人は、その会社の方針や活動に対して理解していないとダメだと思います。そういう人たちが、組織のために働く人と私は考えています。(内外問わず)
一つの事例として産業廃棄物を出す際に、マニフェストを書かないといけません。(マニフェスト?政権公約??なんていわないでくださいね)普通は産業廃棄物業者が(サービスで)書くことが多いのですが、本当は排出業者が書く決まりになっています。しかしその業者が書き方がめちゃくちゃで何か事故に遭った場合、責任は(排出者である)会社に来ます。その場合、(最悪)法律違反になって大変なことになりますね。会社にも多大な迷惑がかかります。もちろん不法投棄なんかされていたら環境にもよくないです。廃棄物業者はちゃんと教育されていたのでしょうか?もちろん環境に配慮するという方針が会社にあり、それをその業者が守りますと言っていたら、もう信用問題ですね。下位組織でも、その業務がちゃんとできる人でないと困ります。(当たり前のことです)それはパートでも納入業者でも同じです。規格に惑わされず、素直に考えてみてください。どの範囲の人が、万が一の事態に会社に迷惑をかけたり、利益を害したりするのか。その人(業者)の範囲が、組織のために働く人であると思います。
会社のために働く人はその会社の方針を守ってもらわないと困る。もちろん会社の業務がちゃんとできない人でないと困る。その中で一歩間違えば環境事故になるような業務につく人(外注するならその業者)には、教育してその仕事が出来る人でないと困るわけです。もちろん教育するだけでなく、本当に出来るようになったか実際にさせて確認しないといけませんが。
(余計ですが)規格が求めていることはたいそうなことではなく、(常識的に)当たり前のことなのです。その当たり前をやたら難しくしているのが・・・下手なコンサルであり、認証機関かもしれません。
組織のために働く人はその組織しかわからないので、審査機関がとやかく言うことではないのですが・・・しっかり決めたら自信を持って仕事を進めてください。

回答に対するお礼・補足

丁重な回答を頂きましてありがとうございます。
参考にさせていただきます。

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