フロック浮上
登録日: 2009年05月26日 最終回答日:2009年06月06日 水・土壌環境 水質汚濁
No.32290 2009-05-26 22:34:48 ZWlad1b 環境侍
素人の質問ですみません。排水処理にて硫酸バンド+凝集剤でフロックを作り沈殿させているのですが、沈降槽にてそのフロックが沈降せず外に排出されしまいます。フロックの比重は水よりも重いと思いますが沈みません。どの様にすれば沈降するのでしょうか?ご教授下さい。また水温は関係しますか?
総件数 8 件 page 1/1
No.32295 【A-1】
Re:フロック浮上
2009-05-27 16:02:09 ななーし (ZWlbe9
原因はいろいろあると思うので一概にはなんとも言えませんが・・・
思いつく項目を羅列してみますと、
1 アルミ系凝集剤である
アルミ系凝集剤のフロックは鉄よりも軽く、浮きやすいです
2 水温が高い
水温が高いと浮上しやすくなります。
うちの排水で言いますと、沈んでいるフロックを加温してやると35度ぐらいで全部浮いてきます。
3 エアーを巻き込んでいる
流量が多い場合など、槽に勢いよく排水を流入させてやると、フロック形成時にエアーを抱き込んでしまい、加圧浮上槽みたいな原理で浮上してしまうことがあります。
4 発泡物質
原水などに発泡しやすい物質が含まれている場合、水面に泡が発生する場合があります。経験上、泡に接触したフロックは浮きっぱなしで沈みません。
ぐらいでしょうか、あくまで経験上のお話なので参考程度に。。。
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。1から4まですべて当てはまります。ななし様はどの様な対策をなされましたか?差し支えなければご教授下さい。宜しくお願いします。浮上する割合はほんの数%ですが、小指の先ぐらいが浮上してしまいます。
No.32296 【A-2】
Re:フロック浮上
2009-05-27 16:58:56 ronpapa (ZWlba5
先の回答に追加する要素としては、
エマルジョンの問題がありませんか?
油分のことです。
製造工程における機械油だけでなく、加工工程などにおける潤滑剤、クーラントなど…洗浄排水工程などで混入流下してくる種類のものはありませんか。(油分は凝集と沈殿双方のプロセスに対する大敵のひとつです)
〔追記〕
「ZWlbe9 ななーし」さん。『アルミ系凝集剤のフロックは鉄よりも軽く浮きやすいです』については、私も調べてみようと思うのですが、何かいいヒントになるキーワードなりがあれば教えていただけないでしょうか。
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。油分も混ざっております。油分も混ざっている場合での凝集沈殿方をご存知であればご教授下さい。
No.32301 【A-3】
Re:フロック浮上
2009-05-28 08:06:29 mashi-nana (ZWlba51
「硫酸バンド+凝集剤で」の凝集剤は高分子凝集剤と思われます。高分子凝集剤の添加量が多すぎると質問の症状が生じます。薬品槽の高分子凝集剤の液を触ってベトベトしているようでしたら、添加濃度が高すぎます。軽くヌルヌル(サラサラかな)するぐらいまで水で薄めてから添加してください。高分子凝集剤はフロックの形成を補助する助剤ですので、フロックが少し大きくなる(1センチ程度)で十分な量なのです。数センチ以上になるようなフロックでは助剤の入れすぎです。脱水性も悪くなり、汚泥の含水率が高くなります。
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。確かに凝集剤の濃度が高いようなので、濃度を下げてまいりました。素人だと凝集槽でフロックが小さいとつい濃度を高くしてしましがちですよね。mashi-nana様に甘えて追加でご質問ですが、硫酸バンドの替わりに、PACを使用する事で浮上は抑えられますでしょうか?すいません宜しくお願いします。
No.32319 【A-4】
>ronpapa さん
2009-05-29 15:24:59 ななーし (ZWlbe9
実際僕も詳しく調べてみようと思ったのですが、ネット等でひっぱってもただ「鉄系薬剤はアルミ系薬剤よりフロックが重く沈降性がよい」的なことが書いてあるのみで、どの程度違うのかなど明確なことは分かりませんでした。
実際テストしてみたところ、確かに鉄系の方が沈降性はよいのですが、そこまですごい差ではなかった気がします。
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。鉄系は色がつきませんでしたか?比重で言えば硫酸バンドも当然水より重いですけでね・・・。弱りました。
No.32329 【A-5】
Re:フロック浮上
2009-05-30 00:17:02 ronpapa (ZWlba5
当社の担当者に聞いてみました。確かに質問者の環境侍さんのおっしゃる通り、ビーカーテストでは鉄分による着色が酷くて、放流槽前の濾過槽が無い当社のシステムでは採用が難しかったそうです。
私自身は詳しく説明するだけの能力と実務経験を持ち合わせないので、以下は当社の事例です。
【概要】
油分の処理についてですが、原水槽から油水処理槽に送って、そこで薬液注入による油分のエマルジョン化(乳液化)を促進させているようです。
その後の中和処理槽の前後では二種類ほどの滴下薬を使っているようですが、詳細内容と名称まではお許し下さい。
中和処理槽から硫酸バンドによる凝集槽処理をした上で、高分子凝集剤注入によるフロック形成と沈降処理をして、引き抜いた汚泥は脱水機工程に、上澄みの処理水は放流槽にというプロセスです。(かなり大まかでスミマセン。細部は抜けていると思います)
【雑記】
・御社の施設メーカーか、処理薬剤の仕入れ先メーカーに問い合わせされることをお勧めします。
・処理水の分析業者にアドバイスを求める手段もあります。
・頼りにならない場合は、複数業者にコンペティションさせる手段も有効ですが、上司への報連相と共に、購買担当窓口への事前相談を忘れないように…。
・油処理槽も他の処理槽も年一回以上の清掃処理が必要となります。
・最終放流槽に浮上フロックを吸引するバキュームポンプを設置する非常手段もあるそうですが、根本的問題解決策ではないようです。
●フロックの比重が軽い為か、フロックのサイズが不均一で微小フロックが上澄みの処理水に混入流出してしまうかの現象だとは思うのですが、環境Q&Aで知りたい情報の為には説明不足を感じます。追加補足説明を試みられたら良いのではないでしょうか。業種又は廃水の種類は?サンプリング水を静置しておくとどうなりますか?御社の沈澱処理の方式は何ですか?SSやBODはどうなってますか?など…。
以上、もっと詳しい回答者の方々からの呼び水コメント程度に…。
あくまで参考部分のみ役立てて下さい。(何も役立たなかったりして)
No.32335 【A-6】
Re:フロック浮上
2009-05-30 18:23:46 mashi-nana (ZWlba51
お答えは、対象によりますとしかいえません。特に浮遊物の少ない水に対してはPACの方が凝集性は高いと言えますが、事業場排水は浮遊物が高濃度な場合が多いので、費用対効果では両者の差はあまり無いと思います。
ところで、ビーカーテストではフロックは浮くのでしょうか。そうであるなら、排水の性状と思われます。浮上因子を突き止め、前処理で予め除くほうが良ろしいと思います。沈殿する場合は、沈殿槽・排水の流速など物理的な要因と思われます。施設面を再検討します。
No.32354 【A-7】
Re:フロック浮上
2009-06-01 15:38:37 ななーし (ZWlbe9
最初のコメントの1〜4に対する対策ですが、
1、2に関しましてはラボテストした時にそういう結果が出たというだけで、
うちの排水プロセスで起こっている問題ではないので対策は打っていません。
3はうちでも発生していますが特に顕著化している問題でもないので放置しています。
できるだけ流入する排水配管を液面に近づけるという対策ぐらいしかないかと。
ディップすると視覚的に排水性質が見えなくなるのでどうかと思いますが。
4に関してはうちは消泡剤を添加してます。自動添加ではなく泡立ってきたときだけガロン缶で手投入しています。
上記にもありますが、うちは上澄の排出口の直前に、水面の浮遊物を回収して前段に戻せるポンプが付いています。
抜本的な解決策では有りませんがそれでなんとかなるならそれでもよいのかと。
あと自信を持ってはいえませんが、高水温ならPACが効果を発揮するという文献を読んだことがあります。
そもそも聞き忘れたのですが、フロックの浮上は最近になって発生した現象ですか?それとも運転開始当時から?
No.32417 【A-8】
おふざけ返答かも?
2009-06-06 11:16:26 火鼠 (ZWl8329
沈殿物に空気を含んでいる場合浮き上がりますが、散水して叩いてやると、沈む場合もあるのでは?
沈殿槽の上水を水中ポンプ等で散水してみたらいかがでしょう。
排水の温度が、低くて沈殿槽の温度が高い場合、溶存ガスの抜けによりフロックが浮くことないでしょうか?
総件数 8 件 page 1/1