一般財団法人環境イノベーション情報機構
キューポラのノロ
登録日: 2009年05月21日 最終回答日:2009年05月26日 ごみ・リサイクル リサイクル
No.32227 2009-05-21 09:19:08 ZWlc018 IHIBS
産業廃棄物で、鉱さいの中にキューポラのノロがあります。
鉄鋼関係は素人なもので、私は詳しくわかりませんが、ある上司に聞いた処、水砕スラグだと言われました。本当なのでしょうか?
私は別物だと思うのです。詳しい方がおられましたら教えてください。
またキューポラのノロはセメント原料として処分業者に引き取ってもらっております。キューポラのノロの廃棄物としてではなく、有効利用について詳しい方がおられましたら御教示願います。
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No.32274 【A-1】
Re:キューポラのノロ
2009-05-25 20:36:09 おせんち (ZWlb24a
まず、水砕スラグは、数ミリから20ミリ程度の角張った小砂利状の物だったように記憶しています。私の見たものは、薄い緑褐色、淡緑茶色で白い粉状の物も含まれていたように思います。カルシウムを含む強塩基性の物体でした。そのまま埋め立てると強アルカリ性の浸出水が流出し中和処理に苦労しているのを見たことがあります。確か、ステンレス鋳物を作っていたように思います。スラグは塩基性なのでセメント原料にリサイクルできました。というよりも、セメントと同じような成分でした。
スラグが塩基性ということは、キューポラの炉内耐火物も塩基性融剤に強い煉瓦のはずです。ノロのもとは、融剤として加えたカルシウム塩などが熔け、溶融した鋼の表面を覆って酸化を防ぐとともに、融点の高いコークス灰を吸収して粘性を下げたり、鉄鋼中の不純物を除去したりして役割を終えてスラグになります。粘性も重要で工程の温度に適した粘性が得られるように成分を調整しているはずです。
調べたわけではなく、記憶に頼って書き込みましたので、正確ではなく外れているはずです。誰か理解している方が現れて正しい回答で埋めてくれるのを期待します。
質問者も、基本的なことは簡単に調べられるはずですから、調べてみましょう。
No.32288 【A-2】
Re:キューポラのノロ
2009-05-26 21:08:37 万田力 (ZWl3b51
私の知っている水砕スラグも、おせんちさんのおっしゃられているように、
> カルシウムを含む強塩基性の物体でした。そのまま埋め立てると強アルカリ性の浸出水が流出し中和処理に苦労する
ようなものですが、水砕スラグの全てがこのような性状かどうか?「水砕」というもともとの意味からは断定できません。
そして、このことはキューポラのノロがどのような形で生成されるのかで、水砕スラグであるか否かに分かれるということにもなります。
いずれにしても、産業廃棄物の分類上では「鉱さい」になることは間違いないですが、水砕スラグか否かの議論は廃棄物処理の上では強アルカリか否かなどの性状を掌握していれば必要のないことだと思います。
なお、水砕スラグの有効利用については、私の知っている範囲では、20年あまり前のことですが路盤材として使われていました。但し需要に地域的な偏りがあったりして、船送りできるような所では 売却代金>運賃 でしたが、よほど近距離でない限りトラック便では 売却代金<運賃 となり、当時の運用解釈では廃棄物扱いでした。
No.32291 【A-3】
Re:キューポラのノロ
2009-05-26 22:47:43 せんせい (ZWl522b
この場合は鉱さい=ノロ=スラグ
水砕(急冷といったほうがいいかも)、空冷、徐冷とかいうのはスラグの冷却方法で性状が変わるということ。もちろん水砕がいちばん細かいガラス状態。
キューポラのノロをセメント原料とするのは、その成分から見てもっとも効率的なリサイクル。但しセメント工場までの距離が遠いと輸送コストの点で廃棄物扱いになるのはしかたがありませんね。
参考:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%B0
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