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環境Q&A

20世紀の地球平均気温推移における戦争の影響 

登録日: 2009年04月16日 最終回答日:2009年04月19日 地球環境 地球温暖化

No.31854 2009-04-16 09:38:07 ZWl145a 岡田泰聿

・20世紀の地球平均気温推移のグラフを見ると、一貫して概ね右肩上がりになっているが、1945年第二次世界大戦終了を境に一時期明確に下降しています。これは世界大戦によるCO2排出増(直接の兵器使用、その結果としての建造物、油田、森林等の破壊及び兵器生産/輸送等を総括した)が終戦でストップした影響がかなりあるのではありませんか?教えて下さい。

・20世紀は科学技術、産業、経済の飛躍的発展の世紀であったと同時に、各国の軍拡と2度にわたる世界大戦をはじめとする戦争の世紀でした。20世紀の地球気温上昇、温暖化進行の要因の中で戦争、軍備拡大の占めるデータを教えていただけますか?またその研究報告があったら教えて下さい。

・温暖化防止は21世紀の世界の最大の課題ですが、その対策で軍事/戦争はCO2排出量の把握すらなくまったく聖域になっています。これからの温暖化対策は聖域を残してはならず、そのためには過去の戦争による科学的なCO2排出データ把握をし、かつ現在の世界の軍事部門のCO2排出量把握をして、今後の温暖化対策の枠組に軍事部門を入れて行く必要があると思います。

・温暖化による世界の水・食料不足が予想され、その確保をめぐる新しい緊張状態、戦争の発生予測が米・独でレポートされていますが、我々は温暖化と経済を考えるとき、軍事・戦争を抜きにしてはならないと思います。軍事・戦争を各国の科学者、研究者が温暖化や経済と不可分の重要課題として認識し、研究対象に取上げるべき時代を迎えていると思います。

よろしくご教示をお願いする次第です。


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No.31894 【A-1】

Re:地球平均気温推移における紛争への影響

2009-04-19 19:10:33 御都合な真実 (ZWlba37

おっしゃる通りと思います。
 ちょっと質問の趣旨とずれているかもしれませんが、環境紛争の図を紹介させていただきます。

以下引用

「生態系と生物多様性の経済学」
 第1章:生物多様性と生態系の現状

近年の気候変動の証拠は、以前予測されていたよりもずっと早期に深刻な影響が起こることを示している。生物多様性の資源や生態系サービスをめぐる競争によって起こる紛争のリスクなどがそれらの悪影響に含まれている(WBGU 2008)。

「地図1.1 環境紛争」が参考になるかもしれません。
ここでは、
「紛争の度合い」を
 外交危機
 抗議(一部暴力を含む)
 暴力の行使(国レベル)
 組織的/集団的暴力

「紛争の原因」を
 水
 土地/土壌
 魚類
 生物多様性
http://www.jri.co.jp/thinktank/sohatsu/bio-diversity/STB_TEEB_081202.pdf

に分類し理解しやすい図があります。

回答に対するお礼・補足

さっそく大変貴重な資料をご紹介いただき深く感謝いたします。世界の貧困層に特に深刻な影響を与える生態系の劣悪化と生物多様性の減少が、古い経済羅針盤のGDP成長追究によって促進されていることを世界は理解し、新しい科学、経済学の枠組内容を確実にして、政策に展開していく必要があるとつくづく思います。
その際に、せっかくの新しい努力による生態系、生物多様性の保存を一気崩壊してしまい、貧困層にさらに過酷な貧困を強いる戦争をなんとかなくす努力が必要と考えます。人類がはじめて迎える温暖化を、人類は単なる自然現象ではなく、宇宙哲学的に天(宇宙)からの人類への啓示と捉えて、温暖化対策、生態系・生物多様性保存対策、貧困問題、新しい科学、経済学の枠組の中に、戦争の道具である軍事を明確に組込んで評価し、監視していく必要があると考える次第です。最終的な理想としては、世界の軍縮による平和な持続可能世界の実現ではないかと思います。たいへん貴重な、感銘を受ける資料をご提示くださいまして本当に有難うございました。COP10を目前にしてご活躍を心から祈念申し上げます。

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