一般財団法人環境イノベーション情報機構
トンネル吸音盤のパラメータ
登録日: 2003年08月13日 最終回答日:2003年08月13日 環境一般 環境アセスメント
No.3180 2003-08-13 11:21:43 アセスマン
トンネルのアセスをやっています。騒音対策として吸音盤を設置した場合の評価を実施しますが、「道路環境影響評価の技術手法」Vol2,p393の表1に記載されている吸音に関するパラメーターの内、全周吸音処理(側壁、天井)a=0.6の出典についてご存知の方は教えてください。
全周吸音処理だと道路面は吸音処理できないため吸音材の吸音率が0.9程度でないとa=0.6が確保できません。ところがトンネル用の吸音材は通常0.7程度のものしか製品としてない。(高架下用のものでは0.9のものがあるがトンネルには使えない。)
「道路環境影響評価の技術手法」ではなぜできもしないパラメーターを設定しているのかをどなたか教えてください。
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No.3185 【A-1】
Re:トンネル吸音盤のパラメータ
2003-08-13 15:36:34 tamaya (
1−a≒√(1−α)
という式が成り立ちます。
出典:騒音制御Vol.24 2 2000.4
例えば半径6mの半円形のトンネルの場合には、路面を完全反射(1.0)と考え壁面の吸音率を0.7とすると、トンネル全体の平均吸音率αは、
{(6×2×3.14÷2)×0.7+(6×2)×1.0}÷{(6×2×3.14÷2)+(6×2)}=0.82
になります。
これを上式に当てはめると、a=0.58となり、約0.6となります。
なお、トンネル壁面の吸音率については、平成7年の旧建設省告示第1860号の開発目標により、α=0.7以上の目標値が定められているため、メーカーはこの数値をクリアするように壁面吸音材を開発しています。
これらの根拠からa=0.6という数値が設定されていると思います。
回答に対するお礼・補足
早速の回答ありがとうございます。つまりメーカー製造している吸音盤の吸音率0.7と吸音パラメータa=0.6の整合はとれているわけですね。文献の騒音制御にあたって確認を取りたいと思います。ありがとうございました。
アセスマン
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