ELV 改定指令2008/689/EC の内容について
登録日: 2009年03月23日 最終回答日:2009年03月25日 環境行政 法令/条例/条約
No.31648 2009-03-23 23:20:32 ZWlc255 ナオ
環境関連の法規に関する業務を担当することになったのですが、ELV法規の原文が英語ということもあり、内容を完全に理解できないため、質問させて頂きました。
ELV 改定指令2008/689/EC(ANNEX II改定案)では
電気部品のハンダ(高融点ハンダなど)は、免除の対象なのでしょうか?
よろしくお願いします。
総件数 8 件 page 1/1
No.31652 【A-1】
Re:ELV 改定指令2008/689/EC の内容について
2009-03-24 13:31:51 池田 (ZWl809
2008/689/EC ANNEX U置換えの8(a)、8(b)をまとめて意訳すると下のようになります。
2010年12月31日以前に型式認定された自動車とその補給部品の電子基板やその他の電子部品(ガラス上の用途を含む)のハンダに含まれる鉛(含有明示が必要 2009年に見直し)
と言うことなので2011年1月1日以降に認定される自動車の電子部品のハンダには0.1%以上含有してはいけないことになります。
また、2009年に見直されるので期間が短くなる可能性もあります。
英訳に間違いがあれば指摘をお願いします。
回答に対するお礼・補足
分かりやすい意訳ありがとうございます。
現時点では、電気部品のハンダは、免除の対象と考えてよさそうな感じがしました。
No.31654 【A-2】
Re:ELV 改定指令2008/689/EC の内容について
2009-03-24 17:43:05 地球人M (ZWl962
>
>ELV 改定指令2008/689/EC(ANNEX II改定案)では
>電気部品のハンダ(高融点ハンダなど)は、免除の対象なのでしょうか?
>
>よろしくお願いします。
質問に対する回答にはなりませんが、気になることがありコメントさせて下さい。
ナオ様が、自動車メーカーでなく、二次メーカー以降ならば、自動車メーカーからELV法について要求されている(通常は”グリーン調達”等で)と思います。 従って環境的には「その他の要求事項」として”グリーン調達”を遵守することになると思いますが? メーカーさんの要求に従わなければELV法で免除されていても、遵守していることにはならない、と思います。
ちなみに、自動車メーカーさんによって、ELV法に対する対応が微妙に異なっていました(最近は揃ってきているようですが、Tr.2、やTr.3になると、鉛フリーを要求しているところもあります。)
ナオ様が、自動車メーカーにお勤め、または、調査のための質問ならば、余計な意見になりますので、申し訳ありません。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。
今回は調査のために質問させて頂きましたが、二次メーカー以降に勤めていますので、参考になりました。
グリーン調達についても調べてみたいと思います。
No.31656 【A-3】
個人的には半々だと思いますが
2009-03-24 21:07:40 todoroki (ZWl7727
が免除の対象になるかならないか、
個人的には今のところ半々だと思います。
続きは返信を拝見してから。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。
上記の池田様の回答では、
「2011年1月1日以降に認定される自動車の電子部品のハンダには0.1%以上含有してはいけないことになります。」
ということなので、現時点では電気部品のハンダは免除の対象になると思うのですが、半々なのでしょうか?
No.31659 【A-4】
半々と言ったのは
2009-03-24 23:34:23 todoroki (ZWl7727
「2011年1月1日以降に認定される自動車の電子部品のハンダには
0.1%以上含有してはいけないことになります。」です。
ただ「2009年に見直される」際に、「現時点では技術的に不可能なので、
実施を延長する」と裁定される可能性が高いと見ているわけです。
「期間が短くなる」のではなく、逆に「長くなる」と思っているのです。
実際欧州では、欧州自工会(ACEA)と部工会が、水面下で盛んに
ロビー活動をしていると聞いています。
本来欧州の自動車産業を守るはずだった(非関税障壁になるはずだった)有害物質規制法規が、
逆に欧州自動車産業の首を絞めかねない事態になっているからです。
現時点では「当たるも八卦当たらぬも八卦」ですが、
高温ハンダへの切り替えは間違いなくコストアップに直結しますので、
技術だけは確立しておいて、様子を見ようというのが現状だと思います。
回答に対するお礼・補足
各メーカーは様子見をしているのが現状なんですね。
回答して頂いた方々ありがとうございました。
これで質問を閉め切らさせ頂きます。
No.31661 【A-5】
Re:ELV 改定指令2008/689/EC の内容について
2009-03-25 08:37:13 池田 (ZWl809
以前に認定された新車や補給部品は継続的に免除になるので全部の製品が免除にならないことではないと思います。
あとで読み直すと 2009年末に見直したとして2010年末が期限なので短くしようがないですね todorokiさんの言うように長くなると思います。
また、期限が同じなのに8(a)、8(b)の分け方に違和感がありますので、この辺の調整もあるのではないかと思います。
No.31666 【A-6】
Re:ELV 改定指令2008/689/EC の内容について
2009-03-25 15:58:05 k11marimo (ZWlb828
過去に自動車部品メーカーで働いていました。ELV関連にも関わってめんどくさい思いをしました。
経験からですが、欧州のお客さんからELVの変更について連絡を貰って社内で相談をしたのですが、環境関連部署が情報をつかんでいなくてがせとして社内で無視されてしまいました。お客さんが事前情報を入手していたようです。欧州の会社と取引があるようでしたら、連絡を密にして情報を入手できるようにしておくと良いと思います。欧州メーカーのための指令ですから。
2009年に見直しということですが、納入先やその先まで全部考えて、いつ切り替えるか。昨今の在庫状況を考えると早めの準備が必要かと思いますので、切り替えるかどうかの判断はぎりぎりまで待つにしても在庫調整等準備は万全にする必要があると思います。
見直しのタイミングで段階的な措置になったりする可能性も。
No.31667 【A-7】
Re:ELV 改定指令2008/689/EC の内容について
2009-03-25 17:52:39 地球人M (ZWl962
k11marimoと、同様の思いをした経験があります。
ELV法について翻訳や解釈など、非常に苦労して調査したのですが、某お客さんは”期限付き対応”、他のお客さんは”当面免除”、更に他のお客さんは”可能な時期から対応”等があり、足並みが揃っていなくて、結局”期限付き”にあわせて準備に追われたことがありました。準備するにも、欧州向けのみ、とういことは出来ない(製品が欧州向けになってしまうことも予想される)ので全面切替を目標に、ようやく準備が整ったら、その後、それぞれのお客さんで改訂があって、結局まだ実施していません。
現在は、お客さんから、正式に要請があってからにすることにしています。その時は、在庫処理も含めて対応して頂くつもりです。
すみません。愚痴になり、このサイトの趣旨に反するようになってしまったようです。参考意見として下さい。
No.31669 【A-8】
Re:ELV 改定指令2008/689/EC の内容について
2009-03-25 20:11:11 cerha (ZWla613
やはりこの手の件というのは法規解釈も重要ですが、みなさんも言われるように自社の顧客メーカーさんへの対応の確認も重要かと。
今回の件はtodorokiさんも言われているように高温ハンダの(品質面をクリアする)代替技術がまだ確立だきてないようで、弊社のお客さんでも、とりあえず高温ハンダ以外の切り替えは法規期限より前倒しで進めるよう要請あり、一方高温ハンダのほうは(今年の法規見直しに期待して?)当面保留扱いとしてる、というようなメーカーさんもあります(すべてではないです)。
なおこのAnnexUの8(a)(b)(電子部品の鉛含有ハンダ)見直しについては、1/26〜3/9まで第一回目のパブリックコンサルテーション(意見募集)が行われたようで(下記アドレスの「Events in 2009」参照)、まだ結果は公表されてないようですが、やはりとくに高温ハンダの免除期限の延長要請などが出ているのでしょうか。
http://ec.europa.eu/environment/waste/elv_index.htm
以上、参考までに。
総件数 8 件 page 1/1