一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

亀の食物連鎖 

登録日: 2003年08月08日 最終回答日:2003年08月11日 自然環境 野生動植物

No.3132 2003-08-08 00:19:20 勉強中

ふと思ったのですが、亀ってほかの動物に襲われてたべられちゃうことはあるのでしょうか?(たとえばライオンがシマウマを食べるとか)
=亀は病気しない限り寿命まで生きれるのですか?であればどうして亀は異常繁殖しないのか不思議です。

わかる方教えてください。

総件数 1 件  page 1/1   

No.3161 【A-1】

Re:亀の食物連鎖

2003-08-11 12:49:42 ひげ

 
最近外来種のカメに関わる事が有りました、生態については一般的な事しか存じませんが・・・・・。
世界に250種亜種含めると410種と言われるカメの寿命については資料に拠ってもマチマチで信頼すべき数値は良く判らないのが現状のようです。
野生状態で小型のカメは20年以上、大型のカメ例えばワニガメ・カミツキガメなどは50年以上(一説に100年以上)陸生の大型種、象ガメなどは150年以上(或いは200年以上)と言われています。
いずれにしても長寿なのは間違い無く、丈夫な消化器官を持ち省エネタイプの代謝で生命を維持できるカメ類は生育環境が整っていれば上記を遥かに上回る高齢の個体が存在する事も充分考えられます。
殆どの動物にいえる事ですが、カメも卵から孵った直後から鳥や肉食獣に狙われます、この時点で個体数は相当減少する筈です。又、成体になると硬い甲羅に覆われ安全そうですが、結構神経質でストレスに弱くデリケート、あの凶暴で神経が無さそうなワニガメでさえ環境が変わると餌を獲り難くなり衰弱してしまうとの事です。
病気についても凡そ人間が罹る病気が殆どで、ビタミン欠乏症・眼病・内外棲寄生虫・各種感染症・高水温症・熱中症・肺炎などで、水道水のカルキにも弱いようです。
この様な事から在来種個体数は異常繁殖する事無くむしろ減少傾向を保っているのだと思われます。

一方、最近急激に個体数が激増している外来種カミツキガメ科:カミツキガメは我が国の動物生態系において突然現れた食物連鎖上頂点に近い特殊な存在であり、在来生物の生息環境を著しく撹乱する重大な問題だと思います。
向かう所敵無しの異常繁殖が懸念されていて早急な対応・対策が望まれていますが、本来カメには責任が有りません。人が勝手に持ち込んで放してしまったのが原因です、
捕まえて殺してしまえ!と言うよりも食用として活用するなり、加工飼料にするなり人が関与し命を無駄にしないように心して取り組むべきだと思います。

総件数 1 件  page 1/1