第一種特定有害物質(現地でのガス採取)の分析について
登録日: 2009年01月21日 最終回答日:2009年01月24日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染
No.30962 2009-01-21 09:05:58 ZWla060 細長い山口
今現在土壌・地下水汚染関係の調査をやっています。
通常、VOC(第一種・BTEXなど)のガス分析はオンサイトで行っていますが、弊社が指定調査機関であるもの計量証明事業所でないため、発注者によっては分析のみ他社に外注し室内分析するケースがあります。
そこで質問なんですが
@その際に必要となるテスト試料の作成についてですが、皆さんは土壌ガス採取状況のような手法で作成されていますか?
※弊社はテドラーバック内に現地の空気500mlと計算より求められたベンゼンの溶液をシリンジで注入し作成しています。(テドラーバックないでの揮発が疑問)
A例えば弊社が現地分析したものを、発注者である計量証明事業所A社が計量証明することが可能なのでしょうか?
以上宜しくお願いします。
総件数 3 件 page 1/1
No.30963 【A-1】
Re:第一種特定有害物質(現地でのガス採取)の分析について
2009-01-21 09:38:55 YM (ZWlba48
>※弊社はテドラーバック内に現地の空気500mlと計算より求められたベンゼンの溶液をシリンジで注入し作成しています。(テドラーバックないでの揮発が疑問)
>
標準ガスの作成? 通常は作業環境測定と同様に1Lの定容真空ビンを吸引真空にして目的の溶液をマイクロシリンジで注入し気化させた後、Air or N2 で常圧にもどします。
>A例えば弊社が現地分析したものを、発注者である計量証明事業所A社が計量証明することが可能なのでしょうか?
>
無理です。
回答に対するお礼・補足
YMさんありがとうございました。
それと、文章中のテスト試料はテスト用試料の間違いでした。
※テスト用試料:運搬および保管による濃度減少の評価を行うためのものです。
市販の標準ガスがあればいいのですが、試料頻度の割に高価なもので・・・
No.30970 【A-2】
Re:第一種特定有害物質(現地でのガス採取)の分析について
2009-01-21 19:03:36 珠 (ZWla258
>※弊社はテドラーバック内に現地の空気500mlと計算より求められたベンゼンの溶液をシリンジで注入し作成しています。(テドラーバックないでの揮発が疑問)
うちでは基本外部持込み禁止としていますので、
確証たるキャリーテストのデータはありませんが・・・
個人的にやってみたデータとして・・・
・窒素ガスをガスメータで1Lテドラーバックに
・VOC混合標準液を添加
・一昼夜かけて搬送
回収率として、だいたい60%〜95%だったと思います。
(ベンゼンは90%越えてたと思います。逆に低かったのが1,3-ジクロロプロペン)
個人的に気になったのでやってみた結果ですので
あまり信用しないで下さい。
>A例えば弊社が現地分析したものを、発注者である計量証明事業所A社が計量証明することが可能なのでしょうか?
無理です
そもそも、土壌ガスが濃度計量証明の対象かどうか?が不明確だった気がします。
各都道府県の計量検定所により意見が異なっていたような・・・
(個人的には計量証明対象外だと思います。)
私なんかより、もっと詳しい方々の回答がつきそうな内容ですけど
どうかな?
回答に対するお礼・補足
ありがとうございました。
参考になりました。
No.31011 【A-3】
Re:第一種特定有害物質(現地でのガス採取)の分析について
2009-01-24 11:14:21 筑波山麓 (ZWl7b25
>@その際に必要となるテスト試料の作成についてですが、皆さんは土壌ガス採取状況のような手法で作成されていますか?
「YM」さんと同様な方法で標準ガスを作製していました。注意を要することはシリンジの針先内の標準液量です。針先内の液量が「0」になるようにシリンジ内に引き込んで液量を正確に読み取る、又は、注入前後のシリンジ重量差で気化させた標準液量を正確に求めていました。
「珠」さんの回答を補足します。昔、頻繁に24時間あたりの減衰率を求めておりましたが、使い回しをした古いテドラーバッグは減衰率が新品より高い傾向がありました。テドラーバッグの使い回しは、作業環境測定等では一般に行われている方法ですが、注意を要します。
書籍等では、減衰率が24時間あたり数%程度(トルエン等)と記載されているものがありますが、新品でも製品(メーカー)により多少相違します。当然、物質により、濃度により、減衰率は大きく相違します。
したがって、ご自分でお使いのテドラーバッグでの減衰率を求めておかれることも一考かと思います。方法は、初回の測定が終了した時点で、測定装置から外し、ある一定時間後に測定するを繰り返す方法で行います。また、この際、サンプリングからの経過時間と、測定初回〜2回目〜3回目の経過時間も記録します。作業そのものは簡単です。これを、製品(テドラーバッグ)ごと、物質ごと、濃度ごとに記録され、データベース化しておけば、今後の業務に有意義であろうと考えます。
>※弊社はテドラーバック内に現地の空気500mlと計算より求められたベンゼンの溶液をシリンジで注入し作成しています。(テドラーバックないでの揮発が疑問)
一時、テドラーバッグでの作製を検討しましたが、揮発が完全に行われたか確認することができず、断念しました。真空瓶であれば、注入した液滴が完全に消失したことを目視で確認できます。その後、ガスを注入し、攪拌して均一にすればよいです。
>>A例えば弊社が現地分析したものを、発注者である計量証明事業所A社が計量証明することが可能なのでしょうか?
「珠」さんの回答とおり、「NO」です。
総件数 3 件 page 1/1