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環境Q&A

60ppm塩素水着色 

登録日: 2008年12月10日 最終回答日:2008年12月12日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.30599 2008-12-10 23:17:31 ZWlbe4b 教えて下さい。

以前も同様の質問があったようですが、もう少し詳しく教えて頂きたく質問させて頂きました。
工場内で使用している60ppm塩素水にて黄色い着色が見られました。
原因としては、鉄分混入のためでした。
水酸化第2鉄が発生する現象は、以下の通りでしょうか?
2Fe2++ NaClO+ 5H2O─→2Fe(OH)3 +NaCl+4H+
一応工場の水処理では前塩素処理後にろ過器、活性炭処理後に再度塩素処理をしています。
前塩素処理をする目的はFeイオンを酸化させ水酸化第2鉄にしろ過器で鉄分を除去しています。
今回発生した着色の原因としては、前塩素量が少ないがために酸化しないFe分が6OppmラインまでいきそこでFeイオンが水酸化第2鉄になり着色したということでよろしかったでしょうか?

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No.30602 【A-2】

Re:60ppm塩素水着色

2008-12-11 10:21:03 YM (ZWlba48

Fe(OH)3まで酸化すると溶解度がなくなり沈殿してしまいます。Fe(OH)2の状態で溶解度があります。しかし、次亜塩素酸での酸化であれば塩化鉄の状態で黄色に着色するのでしょう。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
参考に致します。

No.30622 【A-3】

Re:60ppm塩素水着色

2008-12-12 11:48:51 GMT (ZWla75

前にも回答したような気がしますが?原水は何でしたかね?
着色の原因が鉄によるものかまず確認すべきです。
(1)ろ過水を2〜3日間放置して沈殿物が生成するか?
沈殿物あり:鉄を含むか確認、上透水は無着色・・・塩素不足の可能性
沈殿物なし:着色物質がコロイド状で安定している・・・次項へ
(2)ろ過水を0.2μm程度の実験用MF膜でろ過する。ろ過水の着色を確認
着色あり・・・鉄以外の物質の可能性、塩素処理では処理不能
着色なし・・・着色物質はコロイド状、膜上の褐色の物質を確認
(3)褐色物
鉄を含む:塩素酸化とPHなど凝集条件を検討、 コロイド化しない条件を掴む。
鉄以外:本格的な分析と処理方法を検討

ジャーテストで反応式に示す、60ppmのFe2+に当量の次亜塩素酸を加え
ろ紙でろ過し、ろ過水の着色の有無を実験する。着色が無ければ現場でも適正な塩素量を加えるべきです。

60ppmのFe2+が酸化されて生成するフロックは、かなり多いはずです。ろ過器の逆洗水、スラッジの処理など問題も多いのではと感じます。

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