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環境Q&A

赤泥の海上投棄について 

登録日: 2003年07月29日 最終回答日:2003年08月06日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物

No.3054 2003-07-29 17:05:56 yk

日本に於いて、ボーキサイトからアルミニウムの抽出された後
の残渣(酸化鉄が主成分)を海上投棄をしているとの事。海洋投
棄はロンドン条約により規制されているが、日本は減容を目指
すとの事で、それを続けているとの事(特例との事)。

赤泥の再利用は困難との事は、理解しているのですが、海洋投
棄という手段については納得できません。環境上問題ないので
しょうか。

以上、アドバイスをお願いします。

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No.3114 【A-1】

Re:赤泥の海上投棄について

2003-08-06 13:00:41 東京都 / 君山銀針

グリーンピースジャパンが「やめよう!赤泥の海洋投棄キャンペーン」
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/toxics/ocean_dumping/what_htm
をやっています。

グリーンピースジャパンとしては
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/toxics/ocean_dumping/wrong_htm にあるように、
・赤泥はロンドン条約付属書Tの産業廃棄物にあたらないと判断する条件(日本の特例措置の根拠)「汚染されていない不活性な地質学的物質であって、その化学的構成物質が海洋環境に放出されるおそれのないもの」にそもそもあてはまらない

・投棄前に行っている中和が完璧に実施できるのか疑問(毎回毎回1万トンの赤泥を完全に中和するのは難しいのではないか)

・赤泥中にカドミウム、鉛、クロム、ヒ素などが通常の土壌よりも多く含まれている

・赤泥は微粒子成分を多く含んでおりプランクトン、魚介類に影響を与えるおそれがある

・海洋生体系にとっては人為的に投入された異物を大量に投棄していることにかわりはない

の5点を問題にしているようです。

また解決策としては他のロンドン条約締約国が実施しているように、赤泥の発生抑制、リサイクル処理に重点をおいた陸上処理を実施するよう提案しています。

なお日本政府は、2001年10月に開催されたロンドン条約第23回締約国協議会で、「今後、投入量を可能な限り削減していくこと、投入処分に係る総合的な環境影響評価等を行う」と説明しており、「削減しなくてはまずい」という問題意識はもっている模様です。
参考 平成13年10月30日環境省記者発表資料
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=2964

回答に対するお礼・補足

有難う御座居ました。やはり海洋投棄は良くない様です
ね。しかし再利用等による減容も難しそうですね(長い
間排出元で色々やっているみたいです)。

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