動物プランクトンの日周期鉛直移動と形態輪廻について
登録日: 2008年11月05日 最終回答日:2008年11月07日 水・土壌環境 水質汚濁
No.30179 2008-11-05 15:56:00 ZWlb719 ☆あん☆
動物プランクトンの日周期鉛直移動と形態輪廻について教えてください。
学校の近くにため池があり、その池の動物プランクトンについて研究をしたいと考えています。
まだはじめたばかりで、今のところ動物プランクトンの優先種はゾウミジンコであることくらいしかわかっていません。
今後の実験の方向性として考えていることについても、ご意見頂きたいです。
まず、季節による優先種の種類を調べたいと思っています。これは、プランクトンネットによる採取で、光学顕微鏡により同定したいと思っています。
次に、その優先種の形態の変化を季節ごとに観察したいと思っています。これも光学顕微鏡により調べます。
次に、プランクトンの形態を変形させる要因として、プランクトン食魚(プランクトン捕食者)の種類を調べます。
次に、動物プランクトンがどのように移動しているかを調べる(日周期鉛直移動)ために、一日、1時間もしくは2時間おきに各深さ(水深1mほどの浅い池ですので、表層、中層、下層で考えています)のサンプルを採取し、個体数からプランクトンの移動を調べる。
来年11月に池干しが計画されており、外来種の駆逐も計画されています。それに伴い、プランクトンにどのような変化がみられるか。
以上のことを考えていますが、私はプランクトンはおろか、水圏研究のど素人でして、自分で考えた計画が本当に可能なものであるのか、現実的に研究できるのかがわかりません。
アドバイス、ご意見ございましたら是非ともよろしくお願い致します。
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No.30188 【A-1】
研究は、手段も「研究」だと思います。
2008-11-05 21:35:01 Lake (ZWla752
何かを研究するとき、その結果だけが成果なのでしょうか?
「〜を調べるため、○○という手段を使った。その結果、○○という手段は□□ということを調べるのに役に立ちそうだ。」というのも、立派な成果ではないでしょうか?
自ら、「水圏研究のど素人」とおっしゃるのでしたら、文献などで情報を集めるところから始めるのが研究のスタートではないでしょうか?その結果、ご自身の研究手法を確立されたら、それがあなたの成果になるのですから。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。
文献を読ませて頂いて、方向性を決め(ゴール)、それに対する方法を考えたつもりです。確かに、そういった成果も大事な研究になりますね。
今回、生物多様性の関係でこの研究をすることになりましたので、そこまでゴールをもって行こうとしすぎていたかもしれません。
貴重なご意見ありがとうございました。
No.30207 【A-2】
Re:動物プランクトンの日周期鉛直移動と形態輪廻について
2008-11-06 20:39:55 Lake (ZWla752
改めて、素人なりの質問をさせてください。
(1)動物プランクトンの盛衰を調べるなら、その餌となっている植物プランクトンを調べるべきではないでしょうか?
(2)プランクトン捕食者を調べるとのことですが、調べなければわからないほど大きな池なのでしょうか?
(3)鉛直移動についても、水深1m程度ではそれほど変化は見られないのではないでしょうか。(1m程度なら、日光は底まで届いているでしょうし、水温もほぼ同じと考えられます。)
淡水のプランクトンについては、このようなサイトがありますので、ご存じでなかったら参考にしてください。
http://www.lberi.jp/root/jp/06db/bkjhplankton_setagawa.htm
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。
質問の回答からさせてください。
(1)本文等では書きませんでしたが、私の担当が動物プランクトンなのです。植物プランクトン(メインで珪藻)をやる方がいるのです。その他にもDO、COD、BOD、SS、透視度、水温、pH、P、N、クロロフィルa、クロロフィルb、クロロフィルc、フェオ色素、界面活性剤などの水質調査も行っています。
(2)大きな池ではありません。それまた説明不足で申し訳ないのですが、池干しの時に鯉やブルーギル、ブラックバスなどを駆逐させます。池干し前後でその関係が調べられたらいいなぁ・・・と思ったのです。
(3)確かにそれはそうなんですが、一度やってみてこの池では浅いので鉛直移動はない、もしくはそれ以外の移動をしているのかと思ったのです。予備実験などまだ何もしていないのに書いてしまったのがすみません。。。
サイトのご紹介ありがとうございました。このサイトは私も参考にさせて頂く事が多くて良く見させて頂いています。
No.30213 【A-3】
Re:動物プランクトンの日周期鉛直移動と形態輪廻について
2008-11-07 00:22:58 みっちゃん (ZWl8a13
サイズ選択的捕食、栄養段階カスケードおよび形態輪廻、時空間的変動、鉛直移動と沿岸忌避はLimnology(陸水生態学)の主要な研究項目であり調査研究も多数あります。テーマとしては良い選択と思いますがA1回答にもあるように動物プランクトンと植物プランクトンの相互依存性、動物プランクトンの季節的周期に影響を及ぼす他の要因が複雑に絡み合います。例えば水中の窒素、燐などの無機塩類や温度、降雨、風や波の状態等々。貴方の質問中にある捕食者の影響も確かに大きい要因です。
指導教官には相談されましたか。最初に余り大きな風呂敷を広げますと包むことが出来なくなります。これからの数ヶ月で観測し、まとめ上げるならもう少し着目点を絞り込んだ方が良いと思います。
それと、1m程度の池でプランクトンネットでの採取では、錯乱が大きすぎて無理です。
小型のバンドーン等で同時採水し、顕微鏡視野でカウントするような方法をとるべきでしょう。
優占種に着目するならそんな方法もあります。ただ1〜2時間おきですと錯乱があとの採水に影響するでしょう。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとございます。
先ほどのA-3にも書かせて頂いたのですが、植物プランクトンについては他の人が研究いたします。N、P、温度については調査しております。また、雨量、風は雨量計を設置いたしましたので、24時間観測可能です。その他、日射量や風向、風速なども観測しております。
私は大学生ではありませんので、指導教官はおりません。同僚で話合って決めるというのが主な決定方法です。
確かに少し大げさな調査であるのに、結果が期待できないのがいささか自分自身納得いかないのですが。もう少し考えてみます。
現在プランクトンの採集はプランクトンネットを使用していますので、使用可能かと思っています。
考えに考えたテーマでしたが、少し自信をなくしてしまいました。文献やサイトなどもう一度見直して、再度こちらで意見を聞かせて頂きたいと思います。その時もしまた目に留まりましたら、指定していただけるとありがたいです。
ありがとうございました。
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